Porsche Sportscar Together Day 2019
ポルシェ スポーツカー トゥギャザーデイ 2019
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ポルシェの祭典が富士スピードウェイで開催
ポルシェジャパンによるカスタマー向けのサーキットイベントとして好評を博していた「Porsche Experience Day」が、約1年ぶりに「Porsche Sportscar Together Day 2019」と名を変えて、富士スピードウェイに帰ってきた。
2017年、2018年はザ・ワンメイク祭りの中のコンテンツのひとつとしてポルシェ カレラカップ ジャパン(PCCA)、ポルシェ カレラカップ アジア(PCCA)を中心に、交流戦を含む様々なプログラムが組まれていた「Porsche Experience Day」だが、今年からは「Porsche Sportscar Together Day 」の名のとおり、6月14日、15日の2日間に渡ってポルシェとそのオーナーが一緒になってサーキットを埋め尽くす、ポルシェ尽くしの占有イベントとして開催されたのである。
初日の15日は低気圧の接近で荒れ模様となり、PCCJのレースがセーフティーカーランのままフィニッシュ、PCCAのレースがキャンセルになるなど混乱はあったが、大きなアクシデントやトラブルなく無事に終了。明けた16日は絶好のイベント日和となり、朝から多くのポルシェ・ファンが富士スピードウェイに詰めかけ、コース上のスポーツ走行はもとより、グリッドウォークや各スペシャルブースも大盛況となった。
新型ポルシェ911がサーキット走行を披露
とにかく内容が盛りだくさんの2日間だったのだが、その中でも目を惹いたのは、さる5月28日にジャパン・プレミアされたばかりのポルシェ911(Type 992)が2台登場したことだ。しかも展示だけにとどまらず、オーナーを対象としたパレードラン、ポルシェ・オープニング・パレードなどで先導車を務め、走行する姿を日本のファンに初めて披露したのである!
これには集まったポルシェ・ファンも釘付けだったようで、生憎の雨模様となってしまった6月15日の走行でも「意外と音が静か」だとか「雨のストレートでも安定性が高そう」など、試乗を待ち望む多くの声が聞かれた。
今シーズンからスタートのPSCJは大熱戦
またコース上ではPCCJ、PCCAに加え、GT3カップチャレンジに変わり今シーズンからスタートしたポルシェ・スプリント・チャレンジ・ジャパン(PSCJ)も開催。ポルシェジャパンジュニアドライバーに選出された石坂瑞基選手と、SUPER GTなどでお馴染みの山野直也選手が話題のニューマシン、ケイマンGT4クラブスポーツで参戦したことで注目を集めた。
GT4クラスはまだ2台のみだが、第5戦が山野選手、第6戦は石坂選手が優勝。そのレベルの高いバトルと、クルマの仕上がりっぷりを見ていると、今後のシリーズの盛り上がりに期待が持てそうだった。
熱いバトルを展開したポルシェ・カレラカップ・アジア
一方、今シーズンは鈴鹿に続き2ラウンド開催となったポルシェ・カレラカップ・アジアも大盛況。大雨のため15日の第4戦決勝はキャンセルとなったものの、16日に第5戦、第6戦を開催。PCCJとも一味違う、熱量の高いバトルを各所で展開。
好天に恵まれた第5戦ではADAC GTマスターズなどでも活躍するベテランのNo.86マルティン・ラジンガーが予選3番手から優勝。第6戦では2015年に919ハイブリッドでル・マンを制したアール・バンバーの弟、No.12ウィル・バンバーが、ポール・トゥ・ウィンを達成した。
注目の次世代レース「eスポーツ」は白熱の決勝戦
そんな会場で注目を集めたもうひとつのレースが、今シーズンから始まったポルシェ Eスポーツ レーシング ジャパン(PERJ)シーズン1のファイナルラウンドだ。これはPlayStation4用のグランツーリスモ SPORTを使った、ポルシェジャパン主催のeスポーツなのだが、これまで3回に渡って行われたオンライン予選のポイント合計上位10名が富士スピードウェイに集結。
15日に5名ずつの予選レースを行い、それぞれの上位2名と16日に行われた敗者復活戦で勝ち上がった1名の5名が決勝レースに挑戦。初代シリーズチャンピオンを決めるというリアル・イベントである。
実はeスポーツの世界も身体能力を含め圧倒的に若い選手が有利だそうで、ファイナルラウンドに集まったメンバーはいずれも若者ばかり。
ピットビル2階の特設会場では、レースの模様を実際に観戦することができたのだが、ミスをせず美しいライン取りで走る姿はまさにトップレーサーという表現がぴったりだった。
また15日にはPCCJに参戦中の笹原右京選手、上村優太選手、小河諒選手、そして全国都道府県対抗eスポーツ選手権の代表選手でもある大滝拓也選手の4名が加わったエキシビション・マッチも開催された。
結果は大逆転で大滝選手の優勝となったのだが、各ドライバーともすぐに順応して素晴らしいペースで走るあたりはさすが。各人のコース取りやステアリング操作などを直で観られるのもeスポーツならではの面白さだと思われた。
ポルシェの歴史を彩ったクラシックモデルも多数集結
昨今ポルシェ・クラシックの拡充とともに、様々なクラシックのプログラムも展開しているポルシェジャパンだが、今回はパドックにもクラシックのブースを出展。レストア前の356のボディや、964、930ターボなど歴代クラシックを展示。さらに専用グッズの販売やレストアの相談も行っていた。
15、16日の両日にわたりパドックで行われていた911コンテストと、クラシックコンテスト。会場に集まったギャラリーの投票によって土曜の911コンテストはオリジナリティの高い996カレラ、クラシックコンテストではコンディションの素晴らしい356SCが優勝。日曜は911 50周年マーキングが施された911Rと、これまたオリジナルティの高い356Aが優勝となった。
そんなクラシックのプログラムをさらに盛り上げたのが、本国ポルシェ ミュージアムからやってきた1956年式の356Aスピードスター1600だ。真っ赤なボディカラーが美しいこのスピードスターは、このPorsche Sportscar Together Dayを皮切りに、約1年の予定で日本に滞在するということで、今後様々なイベントや展示に駆り出される予定だという。
この週末も夕方に行われたポルシェ・クラシック・ランで、昨年のラ・フェスタ・ミッレミリアに550スパイダーで出場した七五三木敏幸社長自らがステアリングを握り、走行を披露した。
サッカー日本代表の南野拓実選手も応援に駆けつける
さらに16日にはポルシェジャパンのドライビングアスリートであり、FCレッドブル・ザルツブルク、そしてサッカー日本代表の主力でもある南野拓実選手が来場。eスポーツ表彰式のプレゼンターを務めたほか、応援ラッピングの施されたケイマンも展示されるなど、イベントに華を添えてくれた。
TEXT/藤原よしお(Yoshio FUJIWARA)
PHOTO/ポルシェ ジャパン(Porsche JAPAN)/ 市 健治(Kenji ICHI)
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