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ニューモデル 2019.5.27

トヨタ新型スープラのマットグレーが「24台」しか販売できない理由

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塗装が特殊で24台が限界

 5月17日より販売を開始したトヨタ新型スープラ。ボディカラーは全8色を用意するが、32万円のオプションカラー「マットストームグレーメタリック」は、6月14日までのWEB限定受け付けとなっている。しかも限定24台(本年度生産分)。注文数は24台を大きく上回ることは必須で、トヨタは抽選で商談順番を決めるという。

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 発表は新型スープラが参戦するドイツで開催されている「第47回ニュルブルクリンク24時間耐久レース」の決勝当日(6月22~23日)。なぜ、僅か24台しか販売されないのだろうか。

 新型スープラのグレードは、3リッター直6ターボエンジンのRZ、2リッター直4ターボエンジンは2種類の出力が設定され、SZ-RとSZの2グレードを設定。2種類のエンジンで3グレード構成となっている。限定24台のオプションカラー「マットストームグレーメタリック」が設定されるのはRZのみだ。

 さらに、その24台の内装色は、12台がイグニッションレッド(アルカンターラ+本革)、残りの12台がブラック(本革)となっている。商談順は6月22~23日に発表されるということなので、好みの内装を選べるかも微妙な状態だろう。

2ヶ月で半年分の販売予定台数を受注

 そもそも新型スープラはBMWとの包括提携で生まれたモデルで、生産はマグナ・シュタイヤー社グラーツ工場(オーストリア)で実施。ここでは、スープラ以外にBMW Z4、メルセデス・ベンツ、プジョーなど、さまざまなクルマを造っている。当然のことながら、スープラに限らず他のクルマも生産台数の割り当ては決まっているわけだ。

 ところが、新型スープラは3月より受注を開始し、5月17日の発表時には1400台(65%がRZ)のオーダーを受けている。ちなみに、日本国内における新型スープラの販売予定台数は月に220台。つまり年間2640台だから約2ヶ月で半年分が予約されたわけだ。そのような理由からか、一時は事前受注をストップしていたが、5月17日の発表日に再開。今夏には50カ国でも販売されるが、自社工場で生産するわけではないから、おいそれとは生産台数を増やすことはできないはず。どのような策を取ったのかは明かされていないが、もしかしたら海外分を国内に割り当てたのかもしれない。

 さて本題に戻ろう。トヨタとしては初のマット(ツヤ消し)カラーとなる「マットストームグレーメタリック」のRZが、なぜ24台しか販売されないのだろうか。

 トヨタ広報に問い合わせてみると「塗装が特殊で塗装ブツが付いたときの修正に時間が掛かるので、24台しか製造できない」とのこと。今夏からの海外向けにもマットストームグレーメタリックが採用されるのか、日本への割り当てが24台なのかは明かされなかったが、かなり手間がかかる塗装であるとのことだ。ちなみに「塗装ブツ」とは、表面にホコリやチリが付着したことを指す。

「手間がかかる塗装」とはいえ、海外ではマットカラーを純正採用している自動車メーカーもある。

塗装の修正に時間と手間が掛かるマット塗装

「マット(ツヤ消し)カラーは、光りが反射をしないように塗装の表面がギザギザになっています。そのため、通常のメタリックやクリアの塗装のように、バフ掛けという磨きをかけて、ボディに付いた”ブツ”と呼ばれるホコリなどを落とすことはできません。スープラのマット塗装は、ブツが発見されたら取り除いて再度塗装しているのでしょう。自動車メーカーの品質レベルを考えると、何度も作業を繰り返すことになるはずです」と語るのは、大阪府で自動車の板金塗装・修理を行なう田中オートサービスの田中代表。

 ちなみにマット塗装といっても、表面には紫外線による焼けやキズから守るクリア塗装が施される。グレーメタリック塗装の上に、ツヤ消しし塗料を重ねてからクリアを吹くか、クリアにツヤ消し剤を混ぜるそうだ。ちなみに市販のツヤ消し剤は、一般的な塗料より約10~15倍高価だという。

「マットカラーは、塗料が高価なのでブツを取り除いて再度塗装となれば、コストはどんどん上がっていくのは間違いありません。しかも、バフ掛けで磨く修正に比べたら時間や労力は何倍も掛かります。そのように考えると大量生産は難しいですね。さらに万一、擦ったりぶつけたりしたときの修理も大変だと思います」と田中氏。

 トヨタ広報に電話取材した際、最初は「半導体を製作するレベルのクリーンルームを使用して塗装する」と言っていたが、後にグラーツ工場では採用されていないと否定。しかし、塗装後の修正が難しいとなれば、クリーンルームは必要なのは周辺取材からも理解できる。

 ところで「マットストームグレーメタリック」の市場におけるプレミアム性だが、現段階では「あり」と言っておこう。その理由は、海外の自動車メーカーに限らずドレスアップ業界でもマット塗装が人気の今は、スープラとマットストームグレーメタリックの組み合わせは最強だろう。

 しかし、クルマのボディカラーの人気は、時代によって浮き沈みがあるので、発売時は大人気でも時間とともに不人気になった事例も否定できないことも付け加えておこう。

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(Auto Messe Web 『Auto Messe Web編集部』)

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