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『ミニミニ大作戦』登場のランボルギーニ ミウラ P400を発見! 正式認定される

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『ミニミニ大作戦』登場のランボルギーニ ミウラ P400を発見! 正式認定される

Lamborghini Miura P400

ランボルギーニ ミウラ P400

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作品公開から50年を経てついに発見

1969年のパラマウント・ピクチャー作品『ミニミニ大作戦(原題:The Italian Job)』に登場した「ランボルギーニ ミウラ P400(シャシーナンバー3586)」が50年ぶりに発見され、ランボルギーニ・ポロストリコにおいてレストアが完了した。

外装色はオレンジ(アランチャ)、インテリアはホワイト&ブラックのレザーの内装を持つこの「ミウラ P400」は、数十年の間、その存在が探され続けてきた個体だ。映画では冒頭シーンに登場し、ブルドーザーで崖に突き落とされている。映画では2台の「ミウラ P400」が使用されており、今回発見されたのは墜落シーンの直前で俳優のロッサノ・ブラッツィがドライブしていた1台だ。

走行シーン用と落下後、2台のミウラが存在

映画の公開から数年後、撮影に使用された「ミウラ P400」が2台あり、崖の下で廃車となった他にもう1台が存在することが明らかになった。その後、50年にわたり世界中のランボルギーニ愛好家やコレクターが様々な手がかりを元に、この「ミウラ P400」を探し続けた。

リヒテンシュタインのカイザー・コレクション所有

そして現在、この「ミウラ P400」は、リヒテンシュタインの首都ファドゥーツのカイザー・コレクションに所蔵されていることが明らかになった。そして、オーナーのフリッツ・カイザーはこれが本当に映画内でロッサノ・ブラッツィがドライブしていた車両なのか、調査をランボルギーニ・ポロストリコに依頼した。

「ミウラ P400」は、サンタアガタ・ボロネーゼのランボルギーニ・ポロストリコに送られ、車両本体や資料・書類も含めて徹底的に調べられた。当時の従業員への聞き取り調査も行われ、中でもロケ地に「ミウラ P400」を搬送し、スタントドライブも担当したエンツォ・モルッツィの証言は、重要な証拠になったという。

この結果、ランボルギーニ・ポロストリコは、「ミウラ P400(シャシーナンバー3586)」が正真正銘『ミニミニ大作戦』で使用されたと認定。1969年6月の映画公開から50周年を記念する素晴らしい報告となった。

唯一変更できなかった白いヘッドレスト

『ミニミニ大作戦』の制作を行なったパラマウント・ピクチャーは、ランボルギーニに撮影車両の提供を打診した。サンタアガタ・ボロネーゼの本社を訪れた彼らは、ダメージを受けたオレンジ色の「ミウラ P400」の使用を決める。断崖絶壁から落下するシーンにぴったりの車両だったのだ。同時にランボルギーニは走行シーン用として2台目の「ミウラ P400」の貸し出しも決めた。

そして、セットへと車両を搬送したのが、前述のエンツォ・モルッツィだった。当時、彼は映画のロケ地や重要顧客へのデリバリーを担当していたのだ。

「この『ミウラ P400』は、ちょうど生産ラインを出ようとしていたところでした。明るいボディカラー、左ハンドル、そしてホワイトレザーの美しいインテリアを装備し、ダメージを受けていた車両とほぼ同じ仕様を備えていたので作品に登場させることを決めました」と、モルッツィは懐かしそうに振り返った。

「ただ、唯一の心配事がホワイトレザーのシートでした。損傷した車両はブラックレザーだったため、撮影前にブラックレザーに変更する必要があったのです。ただ、バルクヘッドに装着されているヘッドレストを交換する時間がありませんでした。作品ではホワイトのヘッドレストがそのまま装着されていることが確認できるはずです(笑)」

撮影終了後ローマのオーナーへとデリバリー

撮影後、ファクトリーに戻された「ミウラ P400」は、本来の仕様に戻され、イタリア・ローマ在住の最初のオーナーの元へとデリバリーされた。その後、50年間の間、世界中の様々なオーナーを経て、2018年にリヒテンシュタインのフリッツ・カイザーが購入。そして今回『ミニミニ大作戦』に登場した「ミウラ P400」だと、正式に認定されたのである。

現在でも自動車ファンから人気の高い『ミニミニ大作戦』、冒頭シーンに登場する「ミウラ P400」のヘッドレストを確認してみるのも面白そうだ。

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