コスト削減策の一環として
BMWは、3シリーズ・グランツーリスモの次期型モデルが計画されていないことを認めた。これは同社の大規模なコスト削減による効率化の一環によるものだ。
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3シリーズ・グランツーリスモは、エグゼクティブ・サルーン・クラスのベストセラー車であるBMW 3シリーズのハッチバック・バージョンとして2013年に登場。セダンやツーリング(ステーションワゴン)と併売されてきた。2016年にはマイナーチェンジが施されている。
BMWは今年初めに、フルモデルチェンジした新型3シリーズのセダンとツーリングを発売したが、同社のハラルド・クルーガーCEOは、現在の3シリーズGTに「後継モデルはない」と、中期財務報告書の中で認めた。
セダンのスタイリングとツーリングの実用性を併せ持つ3シリーズGTは、ボディ・サイズがセダンやツーリングよりも長くて幅広く、より広い室内空間が特長だ。英国では四輪駆動モデルのみが販売されてきた。現在も拡大を続けているBMWのSUVラインナップには、同じように広い室内と着座位置の高いドランビング・ポジションを持つモデルがある。おそらくそれがGTを廃止するという決定の一因になったと思われる。
この決定は、クルーガーCEOの下で実行されている大規模なコスト削減策の1つとして挙げられている。BMWはこれらの施策により、合わせて120億ユーロ(約1兆4800億円)を超えるコストを削減できるとしている。
その他のコスト削減策として、BMWは2021年までにドライブトレインの種類を、現在の半分に減らそうとしている。同社の次世代モデルは、2つのフレキシブルなプラットフォームに集約される予定だ。これによりラインナップが整理されるとともに、新型車の開発期間が最大で現在の3分の1にまで短縮できるという。
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