現在位置: carview! > ニュース > ニューモデル > クラリオンを傘下に 仏フォルシア(Faurecia)とは?

ここから本文です
ニューモデル 2019.4.15

クラリオンを傘下に 仏フォルシア(Faurecia)とは?

  • みんカラ つぶやく
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

もくじ

ー フォルシアとは
ー 「クラリオンは技術者集団」
ー 買収 3つのメリット

    クラリオンに驚いた 新カーナビ「NXV987D」、クアッド・ビュー/Door to Door ナビ

フォルシアとは

日本の音響機器メーカーとして知られるクラリオンを、世界的な自動車部品メーカーのフォルシアが買収した。

仏フォルシア社とは、PSAプジョー・シトロエン(当時)の部品部門「ECIA(エシア)」と、シートにこだわる人には馴染みのあった座席メーカー「ベルトランフォール」との合併により設立された自動車部品の大手サプライヤーだ。

本社所在地はフランスのナンテールで、主要株主はPSAである。

これまでは3つの事業グループ

・シート(従業員数:4.7万人)
・インテリア/HMI(3.8万人)
・排気ガスのクリーン化(2.4万人)

を柱にしてきたが、4つ目の事業部がこの4月に生まれた。

さいたま新都心にある旧クラリオンの本社を本部とする新組織で、フォルシア・クラリオン・エレクトロニクス(以下、FCE)を名乗る。「コクピット・エレクトロニクス」と「低速度域のADAS」に特化した部門だ。

新グループの名前は、「コクピット/ロースピードADAS」なんていう事業部名にすることもできたのに、あえてクラリオンの名を残したのが興味深い。

知っておいて欲しいのだが「FCE」の中身は、車載インフォテインメント(IVI)に強みを持つ下記の3社を統合したものなのだ。いずれも近年、フォルシアが買収をしている。

1. クラリオン
(日系OEMに強い)

2. 仏パロット・オートモーティブ社
(EUに強い、アンドロイド開発の専門家)

3. 中国コエージェント社
(中国系OEMに強い、安くものを作るエキスパート)

フォルシアを率いるパトリック・コラーCEOが、クラリオンを選んだ理由を明かしている。

「クラリオンは技術者集団」

クラリオンといえば、われわれの目には音響機器やカーAVのイメージが圧倒的に強い。しかし、この数年、モーターショーのクラリオン・ブースを訪れているヒトなら、目玉の展示が新世代コクピット・コンセプトだったことに気づいているだろう。また、発表される新テクノロジーは自動駐車などのADAS関連が目立っていた。

フォルシアのコラーCEOは、フランスとドイツの市民権を持ち、グローバルな視点でダイナミックな判断ができる人物である。自動車業界の変革の本質を見抜くことに長けている。

クラリオンのDNAを「技術者集団」と見極め、イノベーションに情熱を持つ人間の集まりを傘下に収めたいと考えたのだ。

コラーCEOは、近年のクラリオンが「川端さん(旧クラリオン取締役社長:FCEのエグゼクティブ・ヴァイス・プレジデントに就任)のリーダシップのもと変革を始めていて、低速度域のADASが従来の事業に加わった」ことに注目していた。

「クラリオンは低迷していった純粋なオーディオシステムのメーカーから、新しい自動車業界の一員として成長する難しい移行期にあった。わたし達が買収することで、彼らがもともと強かったイノベーションの力をさらに強化し、新しい製品をカスタマーに提供していける」と買収の理由を語った。

そしてクラリオンを傘下に収めるメリットとして、3つの具体例を示した。

買収 3つのメリット

フォルシアが考えた買収のメリットの1つは、新世代コクピット分野のシナジーである。

とりわけイマーシブ(3次元没入型)サウンドシステムは、自動車の世界では新しい領域だ。将来は、クルマのコクピットから丸いスピーカーが姿を消し、「サーフェス・サウンド」という形をとる。

サーフェス・サウンドでは、インテリア・デザインの自由度が広がるだけでなく、質の高い音を、非常に軽量かつ低いコストで実現できる。このうち、高品質な音響についてクラリオン・ブランドの力を発揮できるわけだし、彼らの次世代コクピットの技術力が活かせることになる。

また2つ目として、レベル5の完全自動運転の実用化には長い時間がかかることにも言及。それまでの期間は、クラリオンが培った画像処理技術(サラウンドアイ)や、自動駐車・自動入出庫などの次世代低速ADASが、この分野のキーになると評価した。

コラーCEOは、日本におけるクラリオンのブランド力の高さにも触れた。北米・欧州・中国で強いフォルシアが、日本で強いクラリオンを仲間に入れるのは、双方にとって実に合理的な判断だったという。クラリオンが弱かったアメリカ/ヨーロッパにも新しい商品を提供していけると強調した。

フォルシアのコラーCEOは、シート事業部門の上級副社長時代に、日本発条とフォルシアの合弁会社「フォルシア・ニッパツ」との提携を広げ、ルノー-日産向けの業務を拡大してきた実績がある。

グローバルな活躍の場を手に入れたクラリオン・ブランド。その名を冠したカーナビ製品などは今後も展開されていくという。「技術者集団」は大きなチャンスを手に入れたように思える。

  • みんカラ つぶやく
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

(AUTOCAR JAPAN 編集部)

コメントの使い方

みんなのコメント

ログインしてコメントを書く

(株)カービュー関連サービス

メールマガジン メールマガジン

愛車無料一括査定

あなたの愛車今いくら?

車の種類を選択
事故車 商用車
お住まいの郵便番号を入力
-
※郵便番号がわからない方はこちら

※(株)カービューのページへ移動します