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ニューモデル 2019.3.30

ヒットしそうで、しなかったクルマたち 14選

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何かが欠けていた

ペイントを見ただけでも成功が感じ取れるクルマというのも存在する。主任デザイナーがクルマのカバーを外した瞬間から、ヒットの予感が感じ取れるものだ。しかし、その予感が外れることもある。

    自動車メーカー同士のコラボ 成功例、失敗例、醜い例 前編

例えば、走りが見た目に釣り合わなかったり、価格が高すぎる場合だ。他にも宣伝不足が原因となることもあるし、多くの場合複数の要素が重なりあって失敗につながる。今回、本来ならばスターになれたかもしれないクルマたちと、予想外の成功を収めた5台をAUTOCAR英国編集部が紹介する。

ロータス・エヴォーラ(2009年~現在)

ロータス史上最高額のモデルとして発売されたエヴォーラは、エリーゼの運動性能に洗練性と2プラス2の実用性、そして電気装備を多数追加している。

年間2000台の販売が見込まれたものの、最高の年でもわずかその半分となった。改良を重ねパワーアップが図られ、それに伴って価格も引き上げられた結果、ニッチなクルマとなった。クルマの出来は良く、シャシーも素晴らしいが、ポルシェの方がさらに上手だったようだ。

DS 5(2011年~2018年)

この美しいが困ったクルマはまるで限定車のような低い売り上げを見せた。すでに発売から8年が経過しているが、シトロエンブランドから登場した当初は、まさにBMWから顧客を奪うかに思えた。

シューティングブレーク、クーペ、そしてハッチバックなどが投入され、いずれもホットで美しい内装が与えられた。しかし、その乗り心地はまるでサスペンションがホウ素でできているかのようであった。これはシトロエンがエンジニアに対しスーパースポーツ級のサスペンションを作らせた結果であった。

アルファ・ロメオ4C(2013年~現在)

このクルマの構成要素だけを見ると完璧だ。専用設計のカーボンファイバー製タブに、ミドにマウントされた高回転型のやや大排気量なターボエンジンが組み合わされている。さらに美しいスタイリングに加え、アルファ・ロメオの名前、そして純粋なドライビング体験を兼ね備えている。

どこで間違えたのだろうか。それはそのセッティングだ。アルファのサスペンションは時折過敏すぎるきらいがある。その動きはまるで飛ぼうとする鶏のようだ。そしてサウンドも大きすぎて疲れてしまう。扱いにくいアルファは販売不振に陥りがちだが、4Cもそうなってしまった。正しい材料を間違った調理法で料理してしまったという良い例だ。

トヨタ・アーバン・クルーザー(2009年~2012年)

興味深い名前とスタイリングを持つこのクルマ。他の小型車を買うくらいならこのクルマを選ぼうとは思わないだろうか。このクルマの鈍重さに気づくまでは。

インテリアはすべてが黒で構成され、そこに面白さ、都市型志向、さらにクールさのカケラもない。そしてその走りの活気の無さはまるでエスカレーターのようだ。市場はすぐにこのことに気付き、販売は低迷した。

ルノー・ウインド(2010年~2012年)

ルノー・スポールによって開発されたコンセプトカーのようなルックスのこのクルマは、12秒で開閉可能なルーフを持つ。運転して楽しく、他のスポーツカーにはない感覚を与えてくれる。

しかし、トゥインゴ譲りのシャシー性能はイマイチな出来栄えであったほか、リアスクリーンは小さすぎて後方確認ができなかった。しかし、ウインド失速の原因はこれではない。ルノーUKは為替相場の変動に対応するため、わずか2年足らずでこのモデルを廃止してしまったのだ。

ジャガーXJR575(2017年~2018年)

わずか10分の命ともいえるこのクルマ。名前からもわかる通り、過剰なほどのパワーを持ち、0-100km/h加速は4.4秒、そして44秒で最高速度の299km/hにまで到達する。そしてこのパワーに対応できるシャシーを持ち、XJらしい威厳も保っている。

ややローパワーなV8は依然として販売が続けられているが、このモデルはガソリン仕様最後のXJとなるかもしれない。

ホンダCR-Z(2010年~2015年)

日本のドリフト選手の協力を受けて開発されたシャシーに、トレンドの技術を組み合わせたクルマ。ホンダのスポーツ車の成功例として期待されていた。しかし、CR-Zにはひとびとに「買いたい」と思わせる何かが欠けていたようだ。

CR-Xクーペが印象的なクルマであったのに対し、ハイブリッドのCR-Zは多くの意味で微妙なクルマだったのだ。スピード狂を満足させる速さや楽しさもなければ、エコ通勤用としての経済性や実用性もイマイチであった。

ヴォグゾール・アンペラ(2012年~2015年)

このクルマはPHEVに革命を起こしてもおかしくなかった。電動レンジエクステンダーの先駆けとして登場し、高い実用性を持ちながらも航続距離の短さに苦労することもなかった。

内外装ともに特徴的な見た目で、その走りも良好かつ静かであり、超低排出ガスであることも魅力のひとつだ。しかし、その高すぎる価格ゆえ、失敗に終わってしまったのだ。ヴォグゾール・アストラと同等サイズで4人乗りであるにも関わらず、価格は2倍であった。

プジョーRCZ(2010年~2015年)

アウディTTの影響を感じられるルックスだが、その走りもTTと同じように鈍重なところがあった。しかし、このクルマは可愛らしく、面白く、出来の良いスポーツクーペだ。

このクルマのパワフルな走りは、試乗記や広告などで取り上げられるにふさわしいものであった。しかし、プジョーはRCZ-Rの登場まで十分な告知をしていなかった。合計で68000台ほどが売り上げられたが、驚くべきことに英国では年間わずか1500台程度しか売れなかったのだ。

キャデラックCTS-V(2009年~現在)

キャデラックの欧州でのプレゼンスを拡大しようという試みは、度々失敗に終わった。欧州専用モデルとして投入されたサーブ9-3そっくりのBLSもそのひとつだ。

この筋肉質なスーパーサルーン、クーペ、そしてエステートはBMW M3、M5に対抗すべく開発された。この類まれな性能やスタイリングを持ちながら、英国ではわずか4台しか売れなかった。

ミニ・クーペ(2012年~2015年)

ドイツはキャップのような丸みを帯びた見た目のルーフを持つクルマをすでに世に送り出している。類まれな成功を収めたアウディTTだ。そしてもうひとつがこのクルマだ。実に奇妙なルックスである。

この見た目が原因となり、生産されたのはわずか3年に満たなかった。失敗の理由はハッチバック版よりも実用性に劣ることや、海底に潜む怪物のような見た目をしていることだろう。

ミニ・ペースマン(2013年~2016年)

ミニのポートフォリオ拡大戦略の失敗のひとつだ。カントリーマンをベースとするこのペースマンは、4シーターのクーペであり、2シーターのそれよりも実用性が高い。ミニのデザインカタログに楔形のベルトラインが初めて導入されたモデルでもあり、それ自体は失敗ではなかった。

洗練されているとはいえないカントリーマンから派生したこのクルマは少し良いルックスを手に入れたが、ハッチバックよりも優れている点はわずかであった。英国では3年間で1万台以下の売り上げだった。

サーブ9-5(2010年~2011年)

このクルマが失った機会損失は、クルマについてだけではなくそのブランド全体に及んでいる。2008年のGM破綻後、サーブはスパイカーへと売却され、その後に発売されたのが9-5だ。

わずか11280台という生産台数はサーブの破綻やこのクルマの早期生産中止を防ぐには不十分であった。このクルマはスタイリッシュかつ広く、安全ではあったが若干のさらなる洗練が必要であったようだ。9-5は今でも輝く存在といえよう。

フォルクスワーゲン・ビートル(1997年~現在)

世界で最も売れたクルマのリバイバルは、それほど難しいことではなかったはずだ。1994年に発表されたコンセプト・ワンを市販化した1997年型ですら、見た目ほどの個性を持っていなかった。

このクルマはMk4ゴルフをベースとし、それに続いてカブリオが登場した。2011年には2代目となり、ややスポーティなルックスを手に入れた。しかし、依然として個性は薄く、ミニやフィアット500に対抗可能なオーラもなかった。

番外編:予想外のヒットを記録した5台

BMWミニ(2001年~現在)

ベストセラー英国車を生まれ変わらせるのは非常に危険な挑戦だったといえるだろう。ミニは英国文化の一部ともいえるほどに浸透していたのだ。ドイツの資金、モチベーション、そして実用主義によりやや大型化しすぎたといわれたが、これこそまさに市場が求めるクルマだったのだ。

日産キャッシュカイ(2006年~現在)

これはSUVなのかハッチバックなのか。この日本から送り込まれた変わり者は、そのどちらでもある。2006年の時点では、4WDの選択肢もある車高の高いハッチバックは数少ない存在であった。このクルマは欧州でのプレゼンスが縮小していた日産を救うことになった。

日産ジューク(2011年~現在)

キャッシュカイに引き続き、日産はまたしてもSUVとハッチバックを融合させたモデルを投入した。そのスタイリングは賛否両論あるが、英国での販売台数トップ10に入るだけのファンを獲得した。最近は販売が減少しているものの、未だ新モデルは投入されていない。

レンジ・ローバー・イヴォーク(2011年~現在)

2008年のLRXコンセプトは人気を博したが、それは市販車としては考えられていなかった。ランドローバーは3ドアのLRXにわずかな変更のみを加えて3ドアのイヴォークを発売した。その後より実用的な5ドア仕様を追加し、爆発的なヒットを記録した。77万2096台を売り上げた後、ほぼ同サイズの後継車に取って代わられた。

トヨタ・プリウス(1997年~現在)

やや不恰好な4ドアサルーンとして登場した初代プリウスは、当初は日本でのみ販売された。2000年に世界販売が開始されると、2002年には米国のセレブらが政治的立場のアピールのために所有するようになった。2003年に2代目が登場すると、その売り上げはますます加速し、100万台超が生産された。今やハイブリッドが普通になっていることからも、その成功がわかるだろう。

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(AUTOCAR JAPAN 編集部)

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