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解説 新型三菱eKワゴン/eKクロス 2019年モデル、燃費や変更点

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解説 新型三菱eKワゴン/eKクロス 2019年モデル、燃費や変更点

もくじ

ー はじめに 三菱eKワゴン/eKクロスとは
ー 三菱eKワゴン/eKクロスのエクステリア
ー 三菱eKワゴン/eKクロスのインテリア
ー 三菱eKワゴン/eKクロスのパッケージ
ー 三菱eKワゴン/eKクロスのパワートレイン
ー 三菱eKワゴン/eKクロスの装備
ー 三菱eKワゴン/eKクロスの価格

軽自動車70年の歴史 日本ならではの傑作小型車26台 前編

はじめに 三菱eKワゴン/eKクロスとは

3月28日、三菱自動車はハイトワゴンの軽自動車「eK Wagon(以下、eKワゴン)」を約6年ぶりに4代目へとフルモデルチェンジし、同時にSUVテイストのクロスオーバー軽自動車「eK X(以下、eKクロス)」を設定して発売した。

eKワゴン、eKクロスとも、三菱自動車と日産自動車の合弁会社であるNMKVが企画・開発マネジメントを行い、新たな開発・生産プロセスのもと、プラットフォーム/エンジン/CVTといった主要コンポーネントを刷新した新しい軽ハイトワゴンだ。日産自動車の共同開発車は、「デイズ」と「デイズ・ハイウェイスター」になる。

ちなみに、NMKVがプロデュースした最初のモデルが、2013年に発表された従来型(3代目)のeKワゴンおよび日産デイズ(初代)だった。また、従来型に設定されていたeKカスタムはフェードアウトし、代わりにeKクロスが新たに登場した。

三菱eKワゴン/eKクロスのエクステリア

eKワゴン、eKクロスとも基本ボディは共通だが、フロントまわりなどのデザインを変えることで、まったく別のクルマにうまく差別化されている。

eKワゴンは、「キュート・シック」をコンセプトに、軽ハイトワゴンのスタンダードモデルとして、おおらかで張りのある曲面で全体を構成し、生き生きとした躍動感に加え、可愛らしく上質なデザインとした。フロントフェイスは、クロームメッキ処理を施した水平基調のグリルがヘッドランプへと連続するデザインとし、ワイド感を表現している。

eKクロスは、「キュート・ビースト」がコンセプト。フロントフェイスは三菱のフロントデザインコンセプト「ダイナミックシールド」を採用し、垂直に通したメッキバーと水平基調のグリルを組み合わせている。

ポジションランプはボンネットフード下に配置。縦型の3灯式LEDヘッドランプは上2段がロービーム、その下にハイビームを配置する。その顔つきは、まさに「小さなデリカD:5」。デリカD:1と名づけても良かったのでは?と思えるほどだ。

サイドシルガーニッシュとホイールアーチはブラックアウトしてSUVらしさを強調している。張りのあるアッパーキャビンを厚みのあるリアバンパーで支える構成で、SUVらしい安定感を表現している。

三菱eKワゴン/eKクロスのインテリア

インテリアは、「快適な空間」「わくわくする魅力的なディテール」「スマートな使い勝手」をコンセプトに、細部にわたってオシャレさと実用性を追求した。

また、完成品質の視点で機能性と質感にこだわって造り込まれた。インテリアの基本デザインもエクステリア同様、eKワゴン、eKクロスとも共通だが、以下のように差別化が図られている。

eKワゴンでは、ライトグレーを基調としたインテリアカラーで、シートはボリュームの感ある生地を採用し、乗り心地を重視したほか、シンプルな柄で明るくカジュアルなイメージを表現した。

eKクロスでは、ブラックを基調としたインテリアカラーで、ブルーを刺し色としたスポーティかつスタイリッシュな空間とした。シートは凹凸感のある生地にハニカム調エンボス加工を施し、タフで機能的なイメージを表現した。

両車とも、インストルメントパネルに「ホリゾンタルアクシス」と名づけた三菱独自の水平基調デザインを採用することで、良好な前方視界を確保している。オートエアコンの操作系はタッチパネル式とし、シンプルなデザインで操作性を向上している。

インストルメントパネルには透明パーツによる立体的なメーターリングを採用するなど、質感や触感を重要視した。エネルギーモニターやタイヤアングルガイドなども表示できる、マルチインフォメーションディスプレイも装備する。

三菱eKワゴン/eKクロスのパッケージ

従来型よりもエンジンルーム長を短縮し、ホイールベースを65mm延長することで、快適な居住空間を実現している。

リアシートのニールームは70mm拡大され、フロントシートをいちばん後ろに下げた状態でも足を組んで座れるほど広々とした空間を確保している。しかもリアシートの足元は出っ張りのないフラットな空間で、乗り降りしやすく、荷物も安定して置くことができる。リアシートのスライド操作は、テールゲート側からリアシートのスライドレバーを持ち上げ、シートを前に押すという片手での1アクションで可能だ。

運転席はシートバックの角度を最適化し、ドライバーの胸郭部分と骨盤部分を積極的にサポートするスパイナルサポートを採用して、ロングドライブでも疲れにくい高機能シートとした。またフロントウインドーの前方視界を従来型よりも4.7°拡大し、広々とした運転席からの視界を確保している。

さらにエンジンを包み込むよう吸音・遮音材を効率良く配置し、走行中に室内に入る音を徹底して低減し、静粛性に優れた室内空間を実現している。

三菱eKワゴン/eKクロスのパワートレイン

eKワゴンには3気筒DOHC12バルブ、eKクロスには同じエンジンにモーターアシストを加えたハイブリッド、およびそのハイブリッドユニットにインタークーラー付きターボも装着したパワーユニットが設定される。組み合わされるミッションは、すべてCVT。

従来型よりも高圧縮比で低フリクションの新型エンジン、低フリクションベルトと高効率オイルポンプを採用したワイドな新型CVTにより、燃費を向上させながら低速域から高速域までストレスなくキビキビとした走りを実現している。

eKクロスに採用されたハイブリッドでは、エンジンとモーターの連携によって燃費を向上させながら、より力強く滑らかな走りを可能にした。加速時はバッテリーに蓄えた電力を利用し、モーターが駆動力をアシストする。

減速時には電気エネルギーをリチウムイオンバッテリーへ高率的に充電する。さらに、減速時から停車時は車速が約13km/h以下からエンジンをストップさせるオートストップ&ゴー(コーストストップ機能付き)も採用している。

駆動方式は、2WD(FF)と4WDを全グレードで設定している。

三菱eKワゴン/eKクロスの装備

アダプティブクルーズコントロールと車線維持支援機能を組み合わせた高速道路同一車線運転支援技術「MI-パイロット(マイパイロット)」を軽自動車として初めて搭載した。とはいえ、同日発表される共同開発車のデイズも同じシステムを「プロパイロット」として搭載するはずだ。

また、滑りやすい路面での発進・加速をサポートするグリップコントロール、駐車をサポートするマルチアラウンドモニター、軽自動車初のデジタルルームミラーといった先進技術を一部オプションだが設定している。

さらに、予防安全技術の「e-アシスト」では、衝突被害軽減ブレーキシステム、踏み間違い衝突防止アシスト、車線逸脱警報システム、オートマティックハイビームに加え、新たに車線逸脱防止支援機能を設定し、全車「サポカーSワイド」に相当している。

SRSエアバッグは運転席&助手席に加え、側面衝突時に肩から腰まで保護できる前席サイドエアバッグ、カーテンエアバッグを全車に標準装備した。

三菱eKワゴン/eKクロスの価格

eKワゴン(エンジンはいずれも660ccの直3DOHC)

M(2WD):129万6000円
M(4WD):142万5600円
G(2WD):137万7000円
G(4WD):150万6600円

eKクロス(エンジンはいずれも660ccの直3DOHC)
ハイブリッドM(2WD):141万4800円
ハイブリッドM(4WD):154万4400円
G(2WD):155万5200円
G(4WD):168万4800円
ターボ+ハイブリッドT(2WD):163万6200円
ターボ+ハイブリッドT(4WD):176万5800円

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