もくじ
ー BMWグループ、困難な状況つづく
ー 2025年までに12台の電動車投入
大予想 BMW i4 4ドア・クーペ 今後の電動化戦略、12台の完全EV投入
BMWグループ、困難な状況つづく
BMWグループは今年、「困難な」経営状況による利益の下落を警戒している。しかし、今は電動化と自動運転の分野における「プリミアム・モビリティ」を形作るための途上であるとも言っている。
このドイツ企業は2018年に約1.2兆円の税引前利益を上げた。2017年と比べると、BMW、ミニ、ロールス・ロイスを合わせた販売台数は1.1%増加したにもかかわらず、経常利益は8.1%の減少だ。他の自動車メーカーと同じく、中国市場の失速や、WLTP排ガス規制の導入、政治的に不透明な英国のEU離脱と貿易戦争の脅威など、困難な問題による影響を受けた。
BMW財務部門責任者のニコラス・ペーターは、同社の2018年における業績が「われわれが求める通常の高い基準に合致しなかった」と述べ、「重大な為替と貿易の逆風」から今年はさらに税引前利益が落ち込むと予想されることを警戒した。
BMWは現在、「Strategy NUMBER ONE > NEXT」と呼ばれる経営戦略を実行している途中だ。電動化や自動運転、コネクティビティへの投資を含め、将来の経営を再構築しようとしている。
BMWによれば、設計や開発のデジタル化を推し進めるなど、この計画の効率化によって約1.5兆円のコスト削減が見込めるという。従業員の削減は予定されていない。
2025年までに12台の電動車投入
また、この計画では新型車や新パワートレインの開発に集中する。BMWは今年、全部で20の新型車やマイナーチェンジしたモデルを発表する予定だ。
その中にはプラグイン・ハイブリッドの3シリーズ、7シリーズ、X3、X5が含まれる。電気自動車のミニSEハッチバックも今年中に発売される。続いてBMW iX3が2020年、i4とiNextが2021年に登場する。2025年までに12台の電気自動車が導入される予定だ。
BMWは現在、新しい2種類のフレキシブルなプラットフォームに注力しているところだ。同社によれば、これによって現行のドライブトレインの種類を半分に減らし、「最も需要の高い製品に集中する」ことが可能になるという。
また、利益の少ないモデルを廃止するなど、ラインナップの整理も進められる。3シリーズ・グランツーリスモの後継モデルは用意されないことが分かっている。
BMWのハラルド・クルーガー会長は次のように語っている。「われわれは間違いなく正しい方向に進んでいる。世界トップ・グラスのeモビリティを提供する企業の1つとして、強固な地位を築き上げているところだ」。そして「BMWは将来に向けて進むべき方向を固めている」と付け加えた。
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