英ベントレーは3月18日、2ドアクーペ「コンチネンタルGT」及びオープンバージョン「コンチネンタルGTコンバーチブル」のV8エンジン搭載モデルを発表した。
ベントレーの中でも、ひときわ華やかなパーソナルカーであるコンチネンタルGT。現行の第3世代は2017年のフランクフルトショーでデビューし、遅れて登場したコンバーチブルとともに国内にも導入されているが、パワーユニットはこれまで6.0リッターW12のみで、スポーティな方向に振られた現行型の味付けに合う、軽量なV8搭載モデルのデビューが待たれていた。
こうした中、ついに登場となったV8は、新世代の4.0リッターV8ツインターボを搭載。スペックは最高出力550hp、最大トルク770Nmと、先代V8の強化バージョン「V8 S」の528hp/680Nmをも大きく上回る値となった。さすがにW12の635hp/900Nmには劣るが、4気筒分の重量減によってハンドリングの向上が期待できるため、積極的にV8をチョイスする顧客もいるだろう。
加速性能を見ても、W12の0-100km/h加速3.7秒に対して、V8は0.3秒ビハインドの4.0秒(ともにクーペの値)となるが、超高級車として十分な水準といえるだろう。ちなみに、コンバーチブルの0-100km/h加速はクーペから0.1秒遅い4.1秒となる。
パワーユニット以外でのW12との相違点は少なく、専用デザインの20インチホイールを履くことと、エキゾーストエンドがW12のオーバル2本出しから4本出しに変更されていることなど。エキゾーストは形状だけでなく、音質もV8ならではの野太いノートにチューニングされているとのことだから、この部分の好みでグレードを選択するのもありだ。こうした「走り」をイメージさせるディテールが加えられていることからも、ベントレーが先代と同様に、V8をスポーツグレードとして位置付けていることがわかる。
スポーツカーこそベントレーの伝統と見れば、こちらこそ真打ちという解釈もできるV8モデル。その販売開始は、米国が本年第3四半期、その他の国では来年第1四半期とされている。
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