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ポルシェ・タイカン新画像5枚 初の量産EV、フロントフェイスがハッキリ

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ポルシェ・タイカン新画像5枚 初の量産EV、フロントフェイスがハッキリ

もくじ

ー 「魂のある電動化」
ー クロスオーバータイプも
ー 2基のモーターによる四輪駆動

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「魂のある電動化」

ポルシェがタイカンの新たな画像を公開した。この電動セダンは9月のフランクフルト・モーターショーで正式発表される見込みだ。

画像のプロトタイプには多くのカモフラージュが施されているものの、フロントエンドは現行の718ケイマンやボクスターによく似ていることが分かる。「魂のある電動化」というスローガンを掲げているとおり、ウインドスクリーンやボンネットには、ポルシェがブランドの伝統を失うことなく競争力のある電動スポーツカーを作ろうとしていることが現れている。

先月目撃されたテスト車両のスタイリングは、当初のミッションEコンセプトから大きな影響を受けていることを示していた。充電ポートが右フロントフェンダーに備わることも確認できる。格納式リアスポイラーや、先進的な回生ブレーキシステム、テスラ風の格納式ドアハンドルなどのディテールも見て取れた。

昨年秋、テスラ・モデルSのライバルとなるタイカンは、第2段階のプロトタイプの生産が、ドイツ・シュトゥットガルト郊外のツッフェンハウゼンにあるポルシェの本社工場で開始されたことが、公式に発表されている。

クロスオーバータイプも

ボディ・タイプは独立したトランクを備える4ドア・セダンのほか、2018年のジュネーブ・モーターショーに出展されたミッションEクロスツーリスモのような、車高を引き上げたワゴン型クロスオーバー・モデルも遅れて2022年に登場することが分かっている。

初期にコンセプトとして発表されたミッションEは4枚のドアがピラーレスの観音開きだったが、量産モデルのタイカンではボディ剛性を上げるため、頑丈なBピラーが追加され、ドアは4枚とも前ヒンジになる。

ボディサイズは全長4850mm、全幅1990mm程度で、現行型パナメーラより199mm短く、53mm幅広い。比較のために挙げると、テスラ・モデルSは全長4975mm、全幅1965mmだ。

車体には高張力鋼板とアルミニウム、カーボンファイバーを組み合わせたJ1プラットフォームを採用。長いホイールベースの間に、様々な大きさのバッテリーモジュールを、できるだけ低い位置に搭載できるように設計されている。

2基のモーターによる四輪駆動

電動ドライブトレインは、前後のアクスルにそれぞれ1基ずつ搭載する永久磁石同期型モーターが四輪を駆動する。

この電気モーターはル・マン24時間レースを制した919ハイブリッドで使われているものと同様、丸型状ではなく正方形状のソレノイドコイルを採用している。これによって銅線を隙間なく巻き上げることができ、モーターを小型化できるからだ。

ポルシェが長年採用してきた後輪駆動のハンドリングに近い性格にするため、2基のモーターは前輪側より後輪側の方がパワフルになる。トルクベクタリング機能も搭載し、左右の駆動力を個別に調整することもできる。

テスラがそうしているように、タイカンは出力が異なる複数のバージョンが設定される見込みだ。公式に発表されたわけではないが、最高出力は408ps、476ps、543ps、そしてトップグレードが611psになることが漏れ聞こえている。ただし、これらが同時に発売されるとは限らない。一部のモデルから販売を開始し、後にバリエーションが追加される可能性が高い。

最上級グレードの611ps仕様は、ミッションEの公開時に発表されたように0-100km/hを5.3秒で加速する。現行の911ターボに匹敵するパフォーマンスだ。最高速度は具体的な数字がまだ公表されていないものの、「200km/hをゆうに超える」とのこと。

韓国のLG製セルを使ったリチウムイオン・バッテリーの容量は明らかになっていないが、ポルシェは当初発表した500kmという航続距離にこだわっている。ポルシェが開発した800Vの高速充電システムを使えば、タイカンは15分間の充電で400kmの距離を走ることができると言われている。

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