小型EV、戸惑いから自信へ
AUTOCAR英国編集部のジェームズ・アトウッドが、ホンダeプロトタイプの開発を担当する、人見康平をインタビューした。詳しい情報は、まだ少ししか明らかになっていないが、開発背景の一部を感じていただければ幸いである。
――ホンダeプロトタイプを投入するにあたり、どのような議論がありましたか?
「最大の議論は、『どの部署で作るか』でしたね。小さなサイズのEVを作るにあたって、最適な部署を探すのがたいへんでした」
――どうしてですか?
「社内の問題というより、本質的にこのクルマが抱えるハードルが理由だったのです」
「EVを市場が評価するにあたり、もっとも代表的なものは、航続距離でしょう。航続距離を伸ばすには、大きなバッテリーを載せればいいのです」
「しかし、ご覧の通りeプロトタイプは小さいクルマです。当然かんたんにクルマを大きくするわけにはいきません」
「作りたいものと、作れるもの、を明確に切り分けることは、案外難しいのです」
――いかにして、進行に持ち込めたのでしょう?
「何より、市場からのポジティブな声が大きかったです。これが後押しとなって、『小さなEVはイケるぞ』と思えました」
「何より、EVは市街地で使うのに向きます。『市街地』×『EV』×『小型』という3拍子が揃ったことで、われわれは今、自信に満ちています」
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