もくじ
ー バリエーションは3タイプ
ー シャシー/外観
ー 内装/運転支援デバイス
ー 日本価格は? 発表記念の特別仕様車も
『メルセデス-AMG GT 4ドア・クーペ』すべての画像をみる
バリエーションは3タイプ
これまでメルセデス・ベンツの量産モデルをベースにした高性能モデルを送り出してきたAMG。しかし日本でも今回発表された「AMG GT 4ドア・クーペ」は、独自に開発した4ドアのGTモデル。究極のハイパフォーマンス、官能的なデザイン、快適性を兼ね備えている。
これまで送り出されているメルセデス・ベンツのサルーンをベースとしたモデルとは異なり、AMG GTを名乗るに相応しい究極のハイパフォーマンスと、快適な車内環境を兼ね備えた4ドアのスポーツカーとして開発されたもの。近年スポーツカー・メーカーから送り出されている4ドアのエクスクルーシブ・スポーツモデルたちへのAMGからの回答ともいえる。
日本に導入されるメルセデス-AMG GT 4ドア・クーペは排気量とチューニングの差により3モデルが用意された。3ℓ直6直噴ターボ・エンジンに電動スーパーチャージャーとハイブリッド車の機能を持つISGを組み合わせるGT 43は367ps、よりチューニングを高め435psを発揮するGT 53も用意。いずれもハイパワーを四輪に最適配分するメルセデス-AMGが開発した新しい四輪駆動システム「AMG 4マティック+」を搭載している。
さらにトップグレードとして639psを発揮する4.0ℓV8直噴ツインターボ・エンジンを搭載するGT 63 Sを設定。素早いシフトチェンジと高い伝達効率を実現した電子制御式9速トランスミッション「AMGスピードシフトMCT(マルチ・クラッチ・テクノロジー)」と、パフォーマンス志向の四輪駆動システム「AMG 4マティック+」を備え最高速度は315km/hを実現する。またGT 63 Sには駆動配分を0:100の完全後輪駆動にでき、サーキット走行時に意のままに操れる「ドリフトモード」が備わる。
シャシー/外観
シャシーの開発にあたっては、レーシングマシン開発の分析とシミュレーションの手法が用いられ、フロント・セクションは剛性を高め正確なステアリングとフィードバックをドライバーに伝える。センター・セクションからリアエンドは、ガセットやクロスメンバーを追加し、ラゲッジのフロア部分にCFRPを採用するなど軽量、高剛性を獲得している。
GT 63 S 4マティック+とGT 53 4マティック+にはマルチ・チャンバーを備える「AMGライドコントロール+ エアサスペンション」が標準装備となる。コーナリング時やブレーキング時に スプリングレートを瞬時に高めることで、高い安定性と俊敏なハンドリングを実現。さらに、走行状況に合わせて四輪それぞれを電子制御する連続可変ダンピング・システムを採用してフラットな乗り心地を得ている。
またGT 63 Sには後輪をステアするAMGリア・アクスル・ステアリングを採用し、高速時のコーナリングでは同位相にすることで安定性を高め、100km/h以下では逆位相にしコーナー進入時のアジリティを高めると共に、街中では回転半径が小さくなるメリットもある。
GT 43にはコイル・スプリングと電子制御式可変ダンパーを組み合わせた「AMG ライド・コントロール・サスペンション」が備わる。
メルセデス・AMG GT 4ドア・クーペは、伝統的なクーペの構造的特徴であるロングボンネットと2つのパワードームを採用し、縦型のAMG専用ラジエターグリルによりAMG GTファミリーであることが明確に分かるデザインで仕立てられている。基本的なフォルムはクーペのラインを受け継ぐロングノーズで美しいルーフラインが連なるファストバック・スタイルで、様々な状況に対応できる5ドア・ハッチバックとされた。
またリアスポイラーは流麗なスタイリングを崩さぬようにリトラクタブル式とされている。
内装/運転支援デバイス
インテリアは高級感とパフォーマンスの高さを両立したデザインで、2つの高精細12.3インチ・ワイドディスプレイを1枚のガラスカバーで融合したディスプレイやタービンエンジンを思わせるエアアウトレットなど、基本デザインを最新のメルセデス・ベンツモデルと共通のディテールを共有する。一方でセンターコンソールは「メルセデス-AMG GT」譲りの、V8エンジンをモチーフにしたデザインが採用され、航空機のコックピットのように各種スイッチが機能的に配置されている。最新のAMGモデルに共通のステアリングホイールも採用されている。
キャビンの大きな特徴は乗車定員が5人とされていることと、充分なラゲッジ・スペースが確保されていることだ。リアの容量は定員乗車時で461ℓ、後席を倒せば1324ℓまで拡大できる。
「事故なき運転」実現を標榜するメルセデスのインテリジェント・ドライブとして、前方約250m、側方約40m、後方約80mを検知するレーダー、約90mの3D視を含む約500m前方をカバーするステレオカメラという最先端のセンサーシステムを搭載する。その内容は、ステアリング・アシストを備えたアクティブ・ディスタンスアシスト・ディストロニック(自動再発進機能付)、アクティブ・レーンチェンジング・アシスト、アクティブ・エマージェンシー・ストップ・アシスト、アクティブ・ブラインドスポット・アシスト、アクティブ・レーンキーピング・アシスト、緊急回避補助システム、トラフィック・サインアシストと自動運転に大きく近づいた内容を備える。
日本価格は? 発表記念の特別仕様車も
AMG GT4ドア クーペの発表を記念した特別仕様車「メルセデス-AMG GT 63 Sエディション1」が用意された。外装色に 「ダイヤモンドホワイト」と「グラファイトグレー」が設定され、専用ポリッシュ/マットブラックペイント21インチAMGクロススポークホイール、と「エアロダイナミックパッケージ」が組み込まれている。
インテリアは、イエロー・ステッチの入った、マグマ・グレーとブラックのツートン・ナッパレザー(フルレザー仕様)、専用のイエロー・ステッチ入りフロアマット、イエローのシートベルト及び専用の「AMGマット・カーボンファイバー・インテリアトリム」を採用する。価格はGT 63 Sに較べ124万アップの2477万円で現在注文を受付中。
メーカー希望小売価格(消費税込み)は以下の通り。
メルセデス-AMG GT 43 4マティックISG 右/左:1176万円
メルセデス-AMG GT 53 4マティックISG 右/左:1593万円
メルセデス-AMG GT 63 S 4マティック+ 左:2353万円
メルセデス-AMG GT 63 S 4マティック+エディション1 左:2353万円
既に注文の受付を開始しており、デリバリーは5月以降を予定しているという。
車名メルセデス-AMG GT 4ドア・クーペ
グレードAMG GT 43 4MATIC ISGAMG GT 53 4MATIC ISGAMG GT 63 S 4MATIC+
パワートレイン 直6 2999cc ターボ+モーター V8 3982cc ツインターボ
ステアリング 右/左 左
全長 5054mm
全幅 1953mm
全高 1455mm 1447mm
ホイールベース 2951mm
車両重量 – 1970kg 2045kg
最高出力(エンジン) 367ps/5500-6850rpm 435ps/6100rpm 639ps/5500-6500rpm
最大トルク(エンジン) 51.0kg-m/1800-4500rpm 53.0kg-m/1800-5800rpm 91.8kg-m/2500-4500rpm
最高出力(モーター) 21.7ps –
最大トルク(モーター) 25.5kg-m –
トランスミッション 9速オートマティック
最高速度) 275km/h 285km/h 315km/h
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