もくじ
ー 6400万ポンド(92億6516万円)の賠償求める
ー JDクラシックス 明らかになる裏側
クラシックカーは「金の鉱脈」? JDクラシックス訪問 成功の鍵を探る
6400万ポンド(92億6516万円)の賠償求める
昨年9月のJDクラシックスの破産による財務上の混迷は、さらに悪化している。破綻した事業の管理人が、創業者のデレク・フッドに対し6400万ポンド(92億6516万円)の賠償を求める訴訟を起こしたのだ。
ロンドンに本拠を置くアルヴァレス&マーサル・ヨーロッパ社は、この事業における法的な問題を処理するための管理人に任命され、事業を売却することで得られた資産を債権者に分配する任に当たっている。債権者には投資ファンドのシャルム・キャピタルや複数の投資家、銀行が含まれる。
スカイ・ニュースの報道によると、JDクラシックスに多額の貸し付けを行っていたロイズ銀行をはじめとする債権者は、同社の破産により2500万ポンドの損害を被る立場にあるという。さらに少額の投資を行っていた小規模な会社や個人投資家も影響を受けている。
管理人による訴訟に関する法的書類には、JDクラシックスの総売上と資産は、在庫しているクラシックカーの価値を過大評価することで水増しされていたとある。
例えば何度も売買されたジャガーDタイプは2400万ポンドという高値を記録し、725万ポンドの利益をもたらしたとあるが、RMサザビーズの査定によると実際には65万ポンドの価値しかなかった。
XK SSは1150万ポンドの価値があるとされたが、これも実際の価値を大幅に上回る。さらにレプリカのフォードGT40 Mk Iは、オリジナルであると間違った記述がなされていた。その結果、実際には252万ポンドの価値であるにも関わらず、550万ポンドと誇張されていた。
JDクラシックス 明らかになる裏側
エセックス州マルドンに本拠を置くJDクラシックスは、デレク・フッドが創業して以来、30年以上にわたりクラシックカー市場における大手企業の地位を築き上げてきた。
しかし、昨年4月にある顧客がフッドを訴え、高等法院で900万ポンドの賠償を勝ち取ってから経営が破綻し始めた。
この訴えを起こしたマイケル・トュークとフッドは何度も複雑な車両の売買を行っていた。ある時にはトュークがクルマを買い、また別の時には下取りとしてJDクラシックが買い戻していた。そのため、JDクラシックスに保管されているクルマであっても、所有権がJDクラシックスにないものもあった。
クラシックカー市場が急成長しているにも関わらず、トュークはこれらの売買で多額を失った。裁判所はフッドがトュークの「代理人」を装っていたとの判決を下し、JDクラシックスに賠償金として900万ポンドの支払いを命じた。
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