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ニューモデル 2019.2.15

【試乗】「ハイ! メルセデス」だけじゃない! 新型Aクラスは「走る・曲がる・止まる」がスゴイ

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 先代より大人感を増した内外装

 クルマの基本性能は昔から「走る、曲がる、止まる」と決まっていたけれど、これからはそこにもう1つ、「話す」がマストになる!? そんなワクワクを胸に、フルモデルチェンジした新型メルセデス・ベンツAクラスに試乗してきました。

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 その「話す」を可能にする対話型インフォテイメントシステム「MBUX(メルセデス・ベンツ・ユーザー・エクスペリエンス)」ばかりが注目されがちですが、ひとめ見たエクステリアデザインのカッコ良さにも、なかなかシビレます。コロンとおむすび型だった初代から、2代目になった時に流麗なクーペのようなルーフラインを持つスタイルへと大変身したAクラスですが、この新型ももちろんそのスタイルを継承しています。

 でも、全体的にラインがこなれてきたのか、細部まで丁寧な作り込みのせいなのか、一歩熟成された大人っぽさを感じるのが、新型Aクラスです。先代よりホイールベースが長くなっていることや、セグメントトップのCd値0.25を実現するために、並々ならぬエアロダイナミクスへのこだわりを貫いたことなども、その理由。とくに、前後に設けたホイールスポイラー、ベルトラインに配置した新型ドアミラー、大型化したアンダーボディパネルなど、細かな部分や見えないところにも空力対策が施されているといいます。こうした、機能に裏付けされたデザインだからこそ、本物のカッコよさが香ってくるのでしょう。

 そして室内に入ると、前方視界がとんでもなくスッキリしています。今回初めて、インストゥルメントクラスター上のカウルがなくなり、メーターやナビが横長のタブレットのような、ワイドスクリーンディスプレイに収まっていることが、そのスッキリ感を作っているよう。でも決してチープな印象ではなく、モダンで洗練されていて、タービンのようなモチーフのエアアウトレットがいいアクセントになっています。

 収納スペースはそれほど多いわけではないけれど、プッシュボタンで開くセンターコンソールボックスや、リッドで覆い隠せるドリンクホルダー&小物トレイと、上質感たっぷり。置くだけでQi規格対応のスマートフォンが充電できる、ワイヤレスチャージングもあるので、目障りなコードでゴチャゴチャしないのがいいですね。

 とはいえ、ほどよいフィット感のシートは心地いいし、大人3人乗車でも余裕ある室内空間。後席だって、座高の高い私でも圧迫感なくくつろげました。

 ラゲッジルームの容量も先代より29リットル拡大して370リットルになっていて、ゲート開口部も広がって積み込みやすくなったのも嬉しいところです。

 基本性能を高めた走りに死角なし!

 さて、新型Aクラスが採用したMFA-2というシャシーは、ルノーや日産とは関係のないメルセデス・ベンツ単独のもの。全体的な剛性強化とともに、ボディ、サスペンション、パワートレイン間の接続部をとくに重視して、静かで振動の少ない走りを目指したそうです。

 そして1.4リッターのオールアルミエンジンは、デルタ型のシリンダーヘッドを採用することで小型化し、35kgの重量低減と歩行者保護にも貢献。出力も先代の1.6リッターと比べて14馬力アップし、トルクはわずか1450rpmから200N・mを発生します。ターボチャージャーには、フレキシブルな過給圧制御ができる電子制御ウェイストゲートを搭載。ノイズ低減も見どころの一つということです。

 市街地から走り出してみると、ガッシリとした剛性感のなかにも、低速からしなやかな足さばきが印象的。この日はちょっと風が強めでしたが、なるほど確かに室内はシンと静かなままで、なめらかな加速フィールの気持ちよさと相まって、会話が弾みます。信号の多い区間でのストップ&ゴーも、自然なブレーキフィールと後輪まで一体感のある挙動のおかげでとてもスムース。カーブを曲がるときには、適度な手応えがありつつもスルスルと切れるステアリングと、イン側の視界がひらけていることに感心。先代に比べて、ピラーによる死角が10%減少しているというのも納得です。これなら、運転に不慣れな人にも安心感が高いですね。

 そして高速道路に入ると、さすがに風切り音は少し出てきたものの、バタバタするようなチープ感はまったくなし。乗り心地は落ち着いているし、ステアリングにもやや重厚感が増して、しっかりとした安定感が感じられる走りです。たまに微振動が伝わる場面はあるものの、高速コーナーでのピタリとした挙動、ジャンクションでのヘアピンカーブのようなところでのフラット感。官能的だとか、クライマックスが何度も訪れるような、という感じではないのですが、どんなシーンもソツなくこなしてくれました。

 恥ずかしささえ乗り越えられればAクラスと恋人になれる

 走る、曲がる、止まるは完璧。そこに加わる、「話す」はどうか。ということで「MBUX」をどっぷりと試してみたのですが、最初はボイスコントロールを起動するキーワード、「Hi,Mercedes(ハイ! メルセデス)」を口にするのが恥ずかしくて照れました。が、その賢さには驚くばかり。たとえば今までの音声認識だと、エアコンの温度を変えたければ「温度、23度」なんて不自然に言わなければ作動しなかったのに、MBUXは「ちょっと暑いんだけど」と話しかけるだけで、「エアコンを23度にします」と答えてそのとおりにしてくれます。「東京の天気はどう?」とか、「近くにコンビニある?」とか、ほとんどの言葉を理解してくれて、だんだんAクラスとの距離が近くなってくる感じです。

 たまに、私の滑舌が悪いのか、トンチンカンな答えや、認識してくれずに何度も「何をしますか?」って言われちゃって悲しくなりましたが、MBUXには学習機能もあって、私のクセや新しい流行語も覚えてくれるのだとか。家族への帰るコールとか、決まった時間に同じ電話番号にかける人や、好きなラジオ番組を欠かさず聴く人とか、そういうルーティーンも覚えて推奨してくれるらしい。なんだか、自分のことをわかってくれるクルマって、離れられなくなりそうですね。

 欲をいえば、起動キーワードを好きな言葉、たとえば「あのさ、A子ちゃん」とか、照れずに話しかけられるワードに変えられたらもっと嬉しいのですが。でもそんなMBUXも含めて、新型Aクラスはメルセデス・ベンツに敷居の高さを感じている人にも、「意外とフレンドリーなのね」なんて親しみやすくしてくれそうだし、これまで「クルマなんていらない」と思っていた人にも「ちょっと面白そうだな」と新しい魅力を伝えてくれる、大きな一撃になりそうです。

 そして、そうした飛び道具で釣るだけでなく、振動やノイズを抑えるなどクルマとしての基本性能をしっかりと高めてきたところに、メルセデス・ベンツの良心と誇りを感じた1台でした。

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(WEB CARTOP まるも亜希子)

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