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ニューモデル 2019.2.14

WRCを席巻 ワークスST185セリカ、今いくら? ボナムス・オークション

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もくじ

ー TTE製作 本物のグループAセリカ
ー サンレモ・ラリー優勝車というヒストリー
ー 落札額 意外や2588万円

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TTE製作 本物のグループAセリカ

1992年をもって王者ランチアが撤退したあとのWRCはフォード、トヨタの闘いになり、そこにスバル、三菱が割って入るというあらたな戦国時代が始まる。その中で一歩リードしていたのがトヨタだった。グループB時代からオヴェ・アンダーソン率いるTTE(トヨタ・チーム・ヨーロッパ)で製作したセリカで闘い続け、グループA規定になってからST165セリカGT-Fourにスイッチし着実に進化を遂げ、1990年にはWRCのドライバーズ・チャンピオンを勝ち取るまでになる。

ベース車のモデルチェンジにより、ワイドボディで実戦向きの装備を当初より備えるST185に進化。製作はケルンに本拠を構えるトヨタ直系のTTEで行われ、日本でのモデル名はセリカGT-Fourだが、ヨーロッパではセリカ・ターボ4WDと呼ばれ、FIAへの登録もこの名で行われた。

ST185セリカ・ターボ4WDは基本的な戦闘力の高さから本領を発揮し、1992年にカルロス・サインツがWRCのドライバーズ・タイトルを獲得し、1993年になるとユハ・カンクネンがワールド・チャンピオンを得るとともに、日本車で初のWRCマニュファクチャラーズ・チャンピオンを獲得し、トヨタにダブル・タイトルの栄光をもたらす。

翌1994年も活躍は衰えず、ディディエ・オリオールがドライバーズ・タイトルを勝ち取るともに、マニュファクチャラーズ・タイトルもスバルを抑えて手にしたことから、トヨタは2年連続でダブル・タイトルを勝ち取るというWRC黄金時代を迎えた。

続いて出品された個体についてご紹介しよう。

サンレモ・ラリー優勝車というヒストリー

今回出品されたST185セリカ・ターボ4WDは、トヨタ・チーム・ヨーロッパ(TTE)で製作された正真正銘のワークスマシンで、エンジンは300ps以上を発揮しXトラック6速トランスミッションを備える。キャビンにロールケージが縦横に走るというバリバリのグループAマシンに仕立てられている。

このセリカはディディエ・オリオールのドライブで1994年サンレモ・ラリーを優勝したクルマそのもので、当時のケルンで登録されたライセンスプレートがそのまま付く。

TTEを退役後1995年にイタリアのジェノヴァに本拠を構えるHFグリフォーネに売却。HFグリフォーネはかつてエッソ・カラーのランチア・ラリーやデルタS4でERCやイタリア・ラリー選手権を闘ってきた有力プライベート・チームだったが1991年を最後に活動休止していた。しかし活動を停止している間にグループAラリーカーは大きく変貌を遂げており、再びチャレンジするための準備としてST185セリカを手に入れたものと思われる。HFグリフォーネは1999年からTTEが製作したカローラWRCでラリーに復活したことから、その布石であったことが分かる。

HFグリフォーネでは実戦に参加することはなく、セリカは1996年に3人目のオーナーとなるコレクターに渡る。カストロール・カラーはそのまま残され、当時より美しいコンディションに保たれ、グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードのラリー・セクションなどにその姿を見せていた。

そして今回、ボナムス・ルグランデ・マーキュー・ドゥモンド・グランパレ・オークションに出品。その結果は、予想を下回るものだった。

落札額 意外や2588万円

パリでのボナムス・オークションに姿を現したワークス・グループAセリカだったが、会場の集まったビッダーは別のクルマを目当てにしていた方が多かったようで、予想以下の2588万円で落札されてしまった。このセリカの現役当時に伝え聞いたグループAラリーカーの価格が5000~6000万円だったことを考えるとバーゲン価格といえよう。

余談だがバブル前となる2014年6月に開かれたボナムス・グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード・オークションで、サファリ・ラリーでイアン・ダンカンが乗ったワークスST185セリカが出品されたが、このときは特殊といえるサファリ仕様ということもあり底値といえる1153万円で落札されている。

最近のレーシング・マシンはサーキットで走らせるには多大な手間と費用が掛かるが、ラリーカーであればナンバーさえ取れば公道で存分に楽しめる点が美点だ。このワークス・グループAセリカなら、腕さえあれば2018年の現在でも最速のワィディング・マシンの1台だけに、自ら走るコレクターにとってはこの上ない1台になるはずだ。

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(AUTOCAR JAPAN 編集部)

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