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7代目レガシィがアメリカで発表。そのコクピットに既視感のある11.6インチ縦型ディスプレイ

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7代目レガシィがアメリカで発表。そのコクピットに既視感のある11.6インチ縦型ディスプレイ

■スバルの新型レガシィに採用された縦型ディスプレイ、日本ではT-Connectの仲間入りを期待

2019シカゴオートショーにてスバルが新型レガシィを発表した。1989年に初代モデルが誕生してから、いまや7代目。5代目あたりからは北米をメインマーケットにレガシィらしさを磨き上げているのはスバルファンならご存知の通りだ。そんな新型レガシィはボディサイズが全長以外は従来型と同寸というのが注目点。モデルチェンジごとにむやみに大きくなってしまうトレンドだが、レガシィとしてのベストサイズを守ろうということだろう。しかも、スキンチェンジではなく同社の次世代プラットフォームであるSGP(スバル・グローバル・プラットフォーム)を採用するというフルモデルチェンジでのサイズキープは好印象だ。もちろん、SGPによってハンドリングなどのレベルが格段に上がっていることも期待できる。

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しかし、オーソドックスなレガシィらしさを守ったアピアランスに対して、コクピットの雰囲気が未来的になっているのは気になるポイント。その中心的なデバイスといえるのが、インパネ中央に置かれた11.6インチの縦型ディスプレイにほかならない。SGPを採用した新世代スバル車(インプレッサやフォレスターなど)ではダッシュボード中央に横長のインフォメーションディスプレイを置き、そこで様々な情報を示すというデザインだったが、新型レガシィでは縦型ディスプレイに情報表示を集約している。それはエアコンの温度設定までといった具合だ。レガシィがフラッグシップモデルであり、それなりのメーカー希望小売価格に設定していることを考えると、この大型ディスプレイは標準装備化される可能性が高い。

そして、このサイズのディスプレイが付くのであれば、単純にインフォテイメントシステムとして使うだけでなく、いまのトレンドである「コネクテッド」もフォローしてくるはずだ。とはいえ、少なくとも日本市場においてスバルはナビシステムをディーラーオプション中心の展開としきており、メーカー主導のコネクテッドシステム用意していない。そう思いながら、レガシィの縦型ディスプレイの画像を眺めていると、どこか既視感におそわれる。そう、この縦型ディスプレイはトヨタがプリウスにオプション設定している『T-Connect SDナビゲーションシステム』と同サイズなのだ。

現時点では、ハードウェアとして共通という情報は得ていないが、もし日本向けのレガシィに11.6インチのディスプレイを採用するとして、トヨタの「T-Connect」サービスを利用すれば、すぐさま実績のあるコネクテッドシステムとなる。トヨタの豊田章男社長は事あるごとに「仲間作り」をキーワードに他社との連携についてアピールしている。ご存知にように、スバルの筆頭株主はトヨタであり、様々なテクノロジーにおいて密接な関係にある。コネクテッドのようなユーザーが増えることに意味のあるサービスについては、スバルが仲間となるのはウェルカムであろう(むしろ既定路線)。

さらに車車間通信を利用するITSコネクトについてもトヨタとスバルが仲間となれば、交通事故の回避など安全性へのメリットも生まれてくる。クラウンとレガシィが通信しながら、より緻密な制御の追従クルーズコントロールを実行する日は意外に近いかもしれない。

文:山本晋也
自動車コミュニケータ・コラムニスト

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