ポルシェ356カレラ系が熱い
ポルシェ356の極め付けといえる存在は複数ある。ボディタイプでいうとスピードスターが頂点に位置し、バブルがピークの頃は邦貨で5000万円を超える額で落札されたスターといえる人気を誇っていた。
『ポルシェ356Bカレラ2 GSカブリオレ』すべての画像をみる
そしてもうひとつの頂点が4カム(DOHC)エンジンを積むカレラGS/カレラ2系である。エンスージァスト好みのレーシング・ユニットは、少数のみの生産だったこともあり硬派な356ファンにとって憧れの存在であり続けている。それだけにバブルが始まるとまず5000万円超えを記録すると、続いて8000万円オーバーという驚異的な額で取引されてきた。
先頃アリゾナで開かれた「ボナムス・スコッツデイル・オークション」で最も注目を集めたのが1963年ポルシェ356Bカレラ2 GSカブリオレだった。人気の4カム・モデルであることに加え、これまた人気のオープンモデルとの組み合わせだけに、入札がヒートアップしたといえる。
この個体は1963年4月にドイツのオーナーにデリバリーされ、1965年に次のオーナーが購入。1972年8月に3人目のオーナーに変わり、1978年8月にオランダの愛好家のもとに移る。彼は1986年にボディのフルレストアを行い、その時に撮影された写真は今も残されている。
ドキュメント全て残る 貴重な個体
1989年にデンマークに住む現オーナーが譲り受け、その後エンジンは4カムスペシャリストのアルミン・バウマンの手でフルオーバーホールされるが、しばらくはエンジン単体で飾られていたという。2017年になるとドイツのスペシャリストにボディ・シャシーのフルレストアを依頼し、出来上がったところで飾られていたエンジンが組み込まれた。
このように現在は完璧なコンディションにあり、356を知るスペシャリストの仕事だけにオリジナル度も申し分ない。また新車からの整備記録に加え、1986年のレストア時の写真も残されており、ドキュメントも万全といえる。
4カム・エンジンは整備が難しく完調を保っている個体が少ない中、パーフェクトといえるコンディションを保つカレラ2 GSカブリオレが出品されたことから、愛好家の注目を集めて熱い入札が続いたのである。最終的に356の4カム・モデルとして初の100万ドル越えとなる100.05万ドル/1億1006万円で戦いを終えた。
バブルが弾けてからコレクターズカーは全般的に値下がりが続いているが、本当に価値のあるものは逆に値を上げていることがわかろう。
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