もくじ
ー 積算16100km 街乗りでもサウンドを
ー 積算16447km お粗末なディーラーのうわさは過去のもの?
ー 購入控える理由にはならず
ー 警報システムは過敏 クルマの信頼性は高い
ー テスト車について
ー テストの記録
コンパニオン大特集(2) 東京オートサロン2019 画像70枚
積算16100km 街乗りでもサウンドを
ジュリア・クアドリフォリオは、アクセルを踏み込んだときやレースモードでは勇ましいサウンドを奏でるが、それ以外の時は存外おとなしい。できればもっとこのサウンドを聞きたいものと思っていたら、簡単なソフトウェアアップデートでできるようになるという。
ダイナミックモード(公道では最も好ましい)でも電子エグゾーストバルブが開放され、レーシングモード同様のサウンドを奏でるが、スタビリティコントロールはオンのままという、まさにわたしが望んでいたものだった。
積算16447km お粗末なディーラーのうわさは過去のもの?
読者からアルファ・ロメオディーラーについてのメールが届き、興味をそそられたわたしは、ジュリアに何の問題も発生していないにもかかわらず、実際に足を運んでみた。
メールの送り主はアルファの所有を考えてはいない。修理のたびに、プレハブのようなフィアットディーラーに足を運ぶなど考えられないのが理由の大部分だという。
どんなブランドであれ、大半のひとにとってディーラーの対応はクルマの満足度に直結する部分で、英国では、アルファディーラーへの評価がすこぶる悪いのはよく知っている。しかし、わたしにはそれほど悪いと感じられない。
最寄りのアルファディーラーはHWMが経営しているもので、サリー州ウォルトン・オン・テムズにある。HWMは1950年代のレーシングコンストラクター、そして世界最古のアストン マーティンディーラーとしても知られているが、古臭さとは無縁だ。
購入控える理由にはならず
フィアットクライスラーオートモビルに関して、HWMはプレミアムブランドのアルファ・ロメオとジープに注力している。存在感があるフィアットのロゴが掲げられているものの、ディーラーの前に並んでいるアバルト500は数台だけだ。
サービスセンターはディーラーから数km離れてたハーシャムにある。まさに工業団地の中心で(もっと大きなディーラーでは一般的だ)、とてもプレハブのようには見えない。
屋根は厚く、購入後のサポート体制としてオーナーが期待する通りのものだろう。とはいえ、まだお世話になったことはないので、なんとか修理に持ち込めないか理由を探しているところだ。
では、英国のアルファディーラーに対するこれまでの評判は適切なのか、それともすでに時代遅れの言説なのか。今でも変わらない部分があるのかもしれないが、正直ジュリアのような素晴らしいクルマの購入をためらうほどの理由にはならない。
昨年ランドローバー・ディスカバリー・スポーツをテストした際、英国内のディーラーで受けた対応は不愉快だったが、それでも購入を控えようとは思わなかった。
警報システムは過敏 クルマの信頼性は高い
ジュリアQVの購入をためらう理由があるとすれば、警報システムが少々繊細すぎる点くらいだろうか。例えばわたしがバイクを近くに止めようとすると、アラームが作動する。それも立て続けに何回かだ。警報音とVツインバイクのエグゾーストに悩まされる近隣住民がどう思っているかは、できれば想像したくない。
この点を除けば、ジュリアQVなら短い距離でも毎日運転の楽しさを味わうことができ、信頼性も高い。確かに高速を走っていたときにリンプモードになってしまったことがあり、不信感を抱くこともあった(ターボのオーバーブーストバルブが原因だった)。だが今では、ジュリアQVは最も強靱で信頼性が高いと感じられる。ヨーロッパ大陸横断だってやってみせるほどだ。まあいつか裏切られるような気もするけれど。
テスト車について
モデル名:アルファ・ロメオ・ジュリア・クアドリフォリオ
新車価格:6万1300ポンド(930万円)
テスト車の価格:7万3805ポンド(1120万円)
テストの記録
燃費:9.1km/ℓ
故障:エンジンのリンプモード、敏感すぎるアラーム
支出:無し
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