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ニューモデル 2019.1.5

BMW Z4は実力派ロードスターの大本命たりえるか?

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まもなく発表されるトヨタ・スープラと兄弟車となることで話題を呼んでいるBMW Z4。ルーフはソフトトップへと原点回帰して、さらなる軽量化を実現。走りの楽しさとラグジュアリーを高い次元で両立した本格的なオープンスポーツカーの誕生である。REPORT◎清水和夫 (SHIMIZU Kazuo) PHOTO◎BMW AG

 ロードスターとはもちろん、2人乗りのオープンカーのことだ。誤解されやすいが、ROADSTAR(道の星)ではなくROADSTERと書く。STERという意味は「~する人」というような意味で使われるから、ROADSTERは「道をゆく人」と理解するといいだろう。
 
 代表格であるマツダ・ロードスターは四半世紀に渡って造り続けてきた名車であるが、実はBMWは戦前からロードスターを造っていた。1930年代に造られたBMW328がその元祖BMWロードスターだ。その後しばらくの間ロードスターは生産されなかったが、年に戦後初のロードスター、Z1が誕生している。しかしZ1は販売面では成功せず、その志は年登場のZ3に受けつがれた。

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 Z3は3シリーズをベースにして開発されたモデルで、コンパクトなボディに直列6気筒エンジンを搭載するために、ロングノーズ・ショートデッキという古典的なフォルムを持っていた。日本でもヒットしたZ3は幾度となくマイナーチェンジを続け、2002年にZ4へとバトンタッチしたわけだ。
 
 そして、今回はそのZ4が3代目へとフルモデルチェンジを行った。この新型Z4は来年早々のデビューが噂されているトヨタ・スープラと兄弟車となることが知られているので、どこかで親近感を感じる。試乗したモデルは「M40i」。3.0ℓストレート6の340psターボエンジンを積み、リアルMモデルほどホットではないが、Mのパフォーマンスは十分に味わえる、という位置づけだ。

 シャシーはモジュールとして3シリーズとの共通部分も存在するが、基本的には新規に開発されている。開発チームはよりダイナミクスを高めるために、ロードスターとしてどんなパッケージが必要なのか、という原点から改めて見直したという。
 
 その結果、ボディサイズは全長4324×全幅1864×全高1304mmとなり、先代のZ4と比べて85mm長く、74mmワイドになったが、その一方でホイールベースは26mm短く、重心はより低くなった。気になる重量はM40iで約1.5tに収まっている。スポーツカーの運動性能はホイールベース、トレッド、重心点でおおよそ決まるから、フロントエンジンでもミッドシップのスポーツカーと肩を並べる走りが期待できそうだ。

 実際の走りはその予想どおり、とにかく乗りやすい。路面に吸い付くような感覚の走りは、両手両足の延長線上に4つのタイヤが存在している感じだ。つまり、タイヤとの対話が鮮明。さらに見切りのよい視界によって、街中でもストレスがなく安全運転できる。まさに道をゆく人(ロードスター)になりきれるのだ。
 
 エンジンは低速トルクも太く、トルコン式8速ATのおかげでイージードライブが可能だが、ワインディングではまるでDCTのようにダイレクトなシフトを楽しめる。流してよし、攻めてよし。そんなドライバーのあらゆるニーズに応えてくれる。妥協なきロードスターだ。


 そして最も感動したのはエンジンの素晴らしさ。パワーやトルクなどの数字ではなく、クルマ好きには堪えられないスムーズさなのだ。昔風に言えばシルキー6。直列6気筒はV12と並んで完全バランスだが、それを実感できる素晴らしさだ。
 
 印象的なのはエンジンのレスポンスだけではない。ステアリングフィールとサスのダンピングも見事だ。ステアリングの動きとノーズの動きは見事にマッチしており、操作に対する遅れがない。それでいて過敏すぎることもないから、実に操縦しやすい。試乗したリスボンには海の上にかかる有名な長い橋があるが、ここは横風の強さでも有名な場所。だが、その橋の強い横風で進路が乱れても、わずかな操作で直進を維持できる。ショートホイールベースでも驚くほど直進性は高く、操縦性も素晴らしい。こんなシャシー性能は今までお目にかかったことがない、と言っても過言ではないほどだ。

 路面からのショックはボディ全体で受けとめる、いわゆるボディダンピングで、快適性も高い。うねった路面でもサスがしっかりとストロークしてくれるので、バネ上のボディはフラットに保たれる。
 
 パフォーマンスをチェックすると、0→100km/hが4.5秒、ニュルブルクリンクではオープンカー最速の7分55秒台を叩き出しているという。新型Z4はオープンカーの楽しさだけでなく、ポルシェ・ボクスターとも勝負できる高い運動性能を持っている。もちろん最新モデルらしく、高度なドライバー・アシストシステムなども搭載しており、広いラゲッジスペースも確保されているから実用性も高い。まぎれもなく、BMWの技術を結集して開発された素晴らしいロードスターだ。

※本記事は『GENROQ』2019年1月号の記事を再編集・再構成したものです。

BMW Z4 M40i
■ボディサイズ:全長4324×全幅1864×全高1304mmホイールベース:2470mm ■車両重量:1535kg ■エンジン:直列6気筒DOHCターボ 総排気量:2998cc 最高出力:250kW(340ps)/5000~6500rpm 最大トルク:500Nm(51.0kgm)/1600~4500rpm ■トランスミッション:8速AT ■駆動方式:RWD ■サスペンション形式:Fダブルウイッシュボーン Rマルチリンク ■ブレーキ:F&Rベンチレーテッドディスク ■タイヤサイズ(リム幅):F255/40ZR18(9J) R275/40ZR18(10J) ■性能:0→100km/h加速:4.5秒

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(MotorFan GENROQ編集部)

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  • cnb*****|2019/01/06 02:41

    違反報告

    最近の傾向として、BMWの6気筒モデルはいまだにパワーもフィーリングも良好
    NAだった時代よりかなり値段が高くなってしまったのがたまに傷
    4気筒はターボ化でパワーもトルクも十分のなったけど、高回転までは回らなくなった
    4気筒は普通に使う分にはとてもいいけど、回して楽しいかと言われると昔ほどではない
    ハンドリングはもちろん正確
    乗り心地はだいぶマイルドになって、ちょっと乗った感じでは他社との差が少なくなってしまった
    限界付近のコントロール性は相変わらずGOOD。でも普通の人は雪道以外で限界に近づく事はないね
    さて、新Z4はどんなもんだろうか?全長が長くなってショートホイールベース化というのはオーバーハングが長くなったという事であり、基本的には運動性は良くなっても安定性が下がることになる。通常は限界付近でピーキーになりやすくなるが、このレポートによると安定性も確保されているようだ。あとは各自で乗って評価だ!

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