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ニューモデル 2018.12.31

アウディはすべて似すぎ? 乗ると印象は異なる? 試乗で探る 前編

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もくじ

ー アウディ、似すぎている?
ー コンセンサスは目立ち過ぎないこと
ー ワールドの中で飽きさせない工夫
ー アウディA5カブリオレに試乗

    試乗 アウディRS2/RS4 受け継がれる全知全能のパフォーマンス

アウディ、似すぎている?

近頃、路上でアウディとすれ違う度、これはA4かA6か? A6かA8か? はたまたA5スポーツバックかA7スポーツバックなのか? と、どの車種だったのか分からなくてモヤモヤすることが多い。

12月初旬、御殿場で開かれたオールラインナップ試乗会を訪れ、現行ラインナップが一同に会した様子を眺めて、そんなモヤモヤの原因を再確認した。

まさしく写真のようなアングルに立って、奥からそれぞれの車種名を試しに挙げてみろと、隣で取材中だった某自動車評論家に無茶フリしてみた。

するとあろうことか、巧みなドラテクで鳴らす彼は、RS3こそ判別したものの(試乗直後だった)、2台目で口をモゴモゴさせて挫折してしまった。確かに周囲でも、「次の撮影車両、〇〇(車名)いきます!」などと、現場監督たる編集者が声をかけると、他のスタッフの視線が「どのクルマだ?」と、正解のクルマを探して泳ぎまくっている。

つまり、この写真に写っているようなフロントマスクとボディの前半分だけでは、自動車専門メディアの人間ですらアウディの各モデルを見分けることは難しいのだ。

じーっと根気強く眺めていると、ボンネットとヘッドライトの間のラインがハイエンド寄りほど水平になっていたり、バンパー開口部やフォグランプ周りの意匠違いやクローム使いといった、識別マーカーが見えてくる。

ただやはり、ボディサイドのキャラクターラインやクォーターウィンドウの大小/長短が見えないと、セダンやクーペ、SUVぐらいの区別しかつかないし、フロント周りのグラフィックとボリューム感だけでは限りなく間違い探しレベルだ。

果たしてここまで揃いに揃ったデザインは、一貫した統一感があるのは確かだが、成否でいうとどっちなのか? と気になる。

コンセンサスは目立ち過ぎないこと

メルセデスやBMWではご近所や身内で目立ち過ぎる、というひとがアウディに乗っているという話は、昔からまことしやかにいわれる。また富裕層は目立ち過ぎる車を良しとしないがゆえ、シルエットは大人しくて構わないとも。

かくしてアウディは、デザイン的にマーケットイン方向に入りやすいというか、ロイヤリティの高い「既にアウディ乗り」には分かりやすく通じやすい、控えめで先代との差異も少ない方向に落ち着くのだろう。

少し意地悪にいえば「鏡の中のアウディ・ワールド」といった風で、その世界観の外部にいるひとを、中へ誘いにくいところがある。

というわけで熟考の末、最新のA7スポーツバックやA6ではなく、唯一2019年モデルの用意があったA5スポーツバックを借り出してみた。正確には「A5スポーツバック 45 TFSIクワトロスポーツ」だ。

まずは外観。4ドアクーペ・ファストバックという異形のジャンルでありつつも、堂々としたプレゼンスに驚きつつ、A4とコンポーネンツ共有が多いとはいえ旧A7スポーツバック辺り並べても遜色ない貫禄に気づく。

シングルフレームグリルもふた回り目で、ニューモデルの体躯が旧上位モデルに近づくというロジックも、アウディを見分けづらくしている一因だろう。

とはいえその分、コクピットに座った時に感じるホスピタリティやアメニティの高さは、難しい言い方だが、実用セダン然とし過ぎず、華がある。要はA4よりも、ちょっとキラキラしている。

先ほど、鏡の中のアウディ・ワールドと述べたが、一旦その壁を越えてワールドの住人になってしまえば、独特の魅力があるのも事実なのだ。

ワールドの中で飽きさせない工夫

実際、A5スポーツバックは走り出すと、その魅力を増す。まだ500kmを刻んだばかりの個体だというのに、乗り心地は角がなく意外なほどのしなやかさ。アーリーアダプター向けの初期モデルに代表されるように、フルモデルチェンジ当初のアウディは概して足回りが固いなどといわれるが、昨年デビューしたばかりのA5スポーツバックが年次改良でこうも当たりの柔らかさを見せるとは。

また近年のクワトロ・システムは、デフォルトで後輪駆動配分を強めてFRに近い感覚のAWDになってきたとはいえ、FFベースの安心感もある。ドライブトレインの癖のないスムーズさと反応の素早さ、繋がりの滑らかさも一級品といっていい。

加速では後ろ足を蹴るが、ターンイン時の素直さと安定感、そんな矛盾した操りやすさは、凡百のAWDやFFではマネできない感覚だ。

公道で乗るなら、価格が抑えられるFFモデルもあるが、AWDモデルを選んだ方が、雨の中で臍を噛む思いをせずに済むだろう。そういえば都内で前回の大雪の時、路上で難破した高級車の中に、アウディはほとんどいなかったことを思い出す。

ちなみに直接比較しづらいが2018年モデルとして、A5カブリオレにも乗ってみた。

アウディA5カブリオレに試乗

こちらは走行距離9000km強と、こなれてきた個体で、4ドアクーペが「実用性は犠牲にしたくないがA4は生真面目過ぎる」ひと向けであるのに対し、もっと独身貴族っぽい1台を想像していたが、いい意味で裏切られた。

年配夫婦の落ち着いた優雅なファーストカーも、十分にこなせそうな柔らかさだったのだ。

2825mm>2765mmと、4ドアクーペよりホイールベースが-6cm短くなったせいか、マスがより重心近くに寄って詰まった感触があり、峠では素晴らしく軽快な身のこなしをみせつける。旋回中でもスタビリティの感じられるニュートラルなハンドリングだ。

パワートレインも4ドア仕様と同じ252ps・37.7kg-mの2ℓ直4ターボ+7速Sトロニックで、駆動力が切れ目なくスムーズに繋がる感触も似る。だが、たった30kgの車重の違いなのに、飛ばした時に4ドア版より軽さと緻密さを感じる。

もうひとつのボディ、2ドアクーペには今回乗っていないが、ひと口に「A5」ファミリーを名乗って、同じパワートレインを積んでいても、方向性と乗り味はキチンと分けられている。

既にアウディ車を知っている顧客に「同じ」とか「違いが分からない」とはいわせない、そういう造りなのだ。

ならば車格は横並びで、巷で大人気のSUV、「Q5」はどうなのか? 後編に続く。

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(AUTOCAR JAPAN 編集部)

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