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ニューモデル 2018.12.30

国内試乗 アルファ・ロメオ・ステルヴィオ・クアドリフォリオ

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もくじ

どんなクルマ?
ー ステルヴィオのトップモデル

    アルファ・ロメオ・ステルヴィオ vs ポルシェ・マカン・ターボ 新型SUV クラス頂上対決

どんな感じ?
ー まずは標準的な「n=ニュートラルモード」
ー いよいよ「d=ダイナミックモード」へ

「買い」か?
ー クアドリフォリオ ふたつの魅力

スペック
ー アルファ・ロメオ・ステルヴィオ・クアドリフォリオのスペック

どんなクルマ?

ステルヴィオのトップモデル

オーストリアやスイスとの国境に近い北イタリアの東部、そこに聳えるイタリアアルプスに、戦前から交通の難所として知られ、国際ラリーの舞台にもなった有名な峠、ステルヴィオがある。1991年夏の終わりに、僕自身がポルシェ964カレラRSで駆け上った峠だ。

その著名な峠の名前を車名に使ったのが、アルファ・ロメオのスポーツカーならぬSUV、ステルヴィオなのは皆さんよくご存じのことと思う。で、そのステルヴィオのトップモデルにして最高性能モデルのクアドリフォリオ=四つ葉のクローバーが、日本に上陸した。

他のモデルのエンジンが2ℓ直4ターボなのに対して、クアドリフォリオは同名のジュリアと同じ2.9ℓV6ツインターボを搭載、510㎰のパワーと61.2kgmのトルクを叩き出し、8段ATと組み合わせられる。もちろん駆動系はアルファQ4システムによる4WDを採用。

車重は1910kgとそれなりに重いが、2.9ℓV6ツインターボの底力はそれをモノともせず、0-100km/h加速3.8秒、最高速283km/hという、高性能スポーツカー並みのハイパフォーマンスを発揮するとされる。

それに加えて、フロントがダブルウィッシュボーン、リアがマルチリンクのサスペンションには電子制御ダンパーを装着、タイヤも後輪が前輪よりワイドな20インチのピレリPゼロを奢った上に、ブレーキを強化するなどしてハンドリングも鍛え上げた。

その結果、2017年にはニュルブルクリンク北コースで7分51秒7という、量産SUV最速とされるラップタイムをマークしている。SUVでニュル最速タイムを出すことにどういう意味があるのか、ということはさておいて、たしかに速さを証明したわけである。

クアドリフォリオはそういうモデルだから、専用の前後バンパー、サイドスカート、エンジンルームの熱を輩出するためのエアベントを備えたボンネット、ガンメタ仕上げの20インチアルミホイール、左右4本出しマフラーなどによって、エクステリアもそれらしく武装されている。

それらの結果プライスも、1167万円という立派な設定になる。

どんな感じ?

まずは標準的な「n=ニュートラルモード」

高めにセットされたコクピットに乗り込むと、インテリアもスポーティかつ上質に装われているのがわかる。

クアドリフォリオ専用のアルカンターラ/レザー張りのスポーツシートが身体をしっかりとホールドするのに加えて、スポーツステアリングホイールも専用品だし、ダッシュやコンソールにはカーボンパネルとレザーが配されているといった具合。

ステアリングホイールにセットされた赤いスターターボタンをプッシュしてV6ツインターボエンジンを叩き起こし、8段ATのセレクターをDレンジに送る。そこでスロットルを踏み込んで走り出すと、途端にアルファ・ロメオのスポーツマインドが炸裂した。

DNAドライブモードシステムを標準的な「n=ニュートラルモード」にセットしてあっても、エンジンは心地好い唸りを上げて素早く吹け上がり、1900kgオーバーの車重を力強く加速させる。まさしくパワーは充分、という印象。

それに加えて、街中を低速で走るだけでも、脚の動きが硬めなことも印象に残る。DNAがニュートラルにセットしてあっても、締まった乗り心地を提供し、特に路面の継ぎ目を越える際などには、20インチのPゼロからコツコツといったショックが伝わってくる。

そこからも明らかにスポーツ系のクルマであることを意識させられるが、剛性感充分なボディがそのショックを確実に受け止めるから、不快な振動が増幅されることはない。したがって、硬めだけれども粗っぽさのない乗り心地だといえる。

その一方で、高速クルージングは爽快なものだった。乗り心地は高速でも締まっているが、フラット感のあるライドは快適だといえるし、メーターの100km/hはATのトップ8速だとV6はたった1750rpmで回っているにすぎないから、エンジン音も静かなものだ。

で、ステルヴィオ・クアドリフォリオがその本領を発揮したのは、コーナーの連続する峠道に入ってからだった。

いよいよ「d=ダイナミックモード」へ

DNAを「d=ダイナミックモード」にセットして上りのワインディングに攻め込むと、エンジンが一段と鋭く素早く反応し始めると同時に、テールパイプから奏でられる弾けるような爆音が耳に入ってくる。

それと同時に、ALFAアクティブサスペンションと呼ばれる電子制御された脚が、コーナーの曲率やドライバーの操作に合わせてダンピングを最適制御、さらにALFAトルクベクタリングが左右後輪へのトルク配分を最適化して、ステア特性をコントロールする。

結果、ロールが適度なものに抑えられると同時に、手に余るアンダーステアもオーバーステアも感じさせない安定した姿勢を保って、ステルヴィオはコーナーの連続を素早く駆け上がっていく。ニュルで量産SUV最速タイムをマークした実力が遺憾なく発揮されるというわけだ。

4気筒モデルをワインディングロードで走らせたときにも感じた、洗練されたスポーツカー並みに切れ味のいいコーナリングが、一段とパワフルなクアドリフォリオでも実現されていたのだった。

しかもそんな舞台では、サスペンションの動きは適度にしなやかに感じられて、乗り心地も快適になるのが興味深い。

つまりステルヴィオ・クアドリフォリオの本領がフルに発揮されるのは、その車名のとおり、険しい峠道をハイペースで飛ばしたとき、ということだ。さすがかつてレースで鳴らした名門アルファ・ロメオ、SUVでもそこに照準を合わせたか、という印象である。

「買い」か?

クアドリフォリオ ふたつの魅力

ついにロールス・ロイスさえ市場参入して、欧米で生み出された1000万円オーバーの高価格SUVが日本のマーケットにひしめいている昨今、その一隅に位置する1167万円のステルヴィオ・クアドリフォリオは、そのどこを「買い」とするべきクルマだろうか。

このプライスゾーンのなかではコンパクトなサイズのボディに、強力でレスポンスのいい2.9ℓV6ツインターボエンジンを搭載したことによる活発なパフォーマンスと、スポーツカー並みという表現があながちオーバーではない機敏でしかも安定したハンドリング。

やはりその2点がこのクルマの最大の魅力ではないだろうか。

それに付随した、いかにもアルファ・ロメオらしいエクステリアとインテリアのデザインもアピールポイントだろうし、バックレストはもう少し寝ていた方が安楽だとは思うけれど、ふたりの大人に充分なスペースが確保されたリアシートや、特に広大ではないが使い勝手のいいラゲッジルームなど、実用性にもヌカリはない。

それでもやっぱりこのクルマの魅力は、スポーツカーのようなSUV、それもイタリア流の、というところだろう。

そこに心を動かされた、お熱いのがお好きなリッチこそ、ステルヴィオ・クアドリフォリオに最も相応しいユーザーであり、ドライバーであると思う。

アルファ・ロメオ・ステルヴィオ・クアドリフォリオのスペック

■価格 1167万円
■全長×全幅×全高 4700×1955×1680mm
■最高速度 283km/h
■0-100km/h加速 3.8秒
■燃費 –
■CO2排出量 –
■車両重量 1910kg
■パワートレイン V型6気筒2891ccツインターボ
■使用燃料 ガソリン
■最高出力 510ps/6500rpm
■最大トルク 61.2kg-m/2500rpm
■ギアボックス 8速オートマティック

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(AUTOCAR JAPAN 吉田 匠)

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