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ニューモデル 2018.12.28

この冬、賢く買いたいスズキ・ジムニー〈Suzuki Jimny バイヤーズガイド〉

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お手頃な本格オフローダーとして高い人気を誇るジムニー。20年ぶりに刷新された新型では、その魅力を継承しつつ、機能系が時代に合わせたアップデートを受けた。早速ベストバイを見極めていこう。TEXT●渡辺陽一郎(Watanabe Yoichiro)

ジムニーとジムニーシエラ 外観は違うが、装備は共通

    夢の対決? メルセデス・ベンツGクラスとジープ・ラングラーには似て非なる様式美がある

 ジムニーは軽自動車に属しており、658cc直3のターボエンジンを搭載する。普通車のジムニーシエラは、排気量を1460ccに拡大した直4の自然吸気エンジンを搭載する。ジムニーシエラはバンパーの変更に加えて、オーバーフェンダーの装着などによって力強さを際立たせている。ボディサイズは拡大するが、基本部分は共通で、車内の広さもジムニーと等しい。ホイールとタイヤのサイズは、ジムニーが16インチ(175/80R16)、ジムニーシエラは15インチ(195/80R15)になる。

 オフロードSUVだから、駆動方式は全車が4WDだ。エンジンを縦向きに搭載した後輪駆動がベースで、トランスファー操作により四輪を駆動させる。カーブを曲がる時に前後輪の回転数を調節するセンターデフなどを装着していないため、路面の摩擦が高い舗装路は後輪駆動で走る。トランスミッションは、5速MTと4速ATをすべてのグレードで選ぶことができる。

 安全装備は、サイド&カーテンエアバッグを全車に装着するほか、スズキセーフティサポート装着車も、価格が最も安いジムニーの「XG」を含めて用意する(オプション価格は4万2120円)。単眼カメラとレーザーレーダーをセンサーに使い、緊急自動ブレーキを作動させるデュアルセンサーブレーキサポートなどが備わる。なお、ジムニーの「XC」とジムニーシエラの「JC」は標準で備わる。

 グレードは、軽自動車のジムニーは3タイプになる。グレードによる違いは主に機能系装備で、サスペンションのセッティングなどは共通だ。

 前述のジムニー「XG」は、先代型にも用意された低価格のグレードだが、チルトステアリング、瞬間/平均燃費などを表示できるマルチインフォメーションディスプレイ、UVカットフロントガラスなどは標準装着する。「XL」は、先代型には設定のなかった中級グレードだ。「XG」にドアミラーのヒーター機能、運転席&助手席シートヒーターを加え、寒冷時の安全性と快適性を高めた。快適装備のキーレスプッシュスタートや電動格納式ドアミラー、フォグランプなど、多くのユーザーが装着を希望する装備を充実させている。新型はグレードの区分を先代よりも細かくして、ユーザーのニーズに綿密に対応した。

 最上級の「XC」は、LEDヘッドランプ、ヘッドランプウォッシャー、車間距離を自動制御する機能がないベーシックなクルーズコントロール、アルミホイールなどを標準装着する。内装のメッキパーツなど、装飾類も充実させている。

 一方のジムニーシエラは、外装パーツとして前述のオーバーフェンダーとサイドアンダーガーニッシュを備える。グレードは2種類が用意され、「JL」の装備内容はジムニーの「XL」に準じる。

 上級の「JC」は、ジムニーの「XC」と同等の装備を採用しており、LEDヘッドランプとヘッドランプウォッシャー、クルーズコントロール、アルミホイールなどが加わる。「JL」と「JC」の価格差は16万2000円で、この差額はジムニーの「XC」と「XL」と同額だ。

車種体系と価格

XG(ジムニー)

タイヤサイズ:175/80R16
ホイール:16インチスチール
ヘッドライト:ハロゲン
シート表皮:ファブリック
デュアルセンサーブレーキサポート:メーカーオプション

その他の主な装備
スペアタイヤハーフカバー
UVカット機能付きガラス(フロント)
熱線吸収グリーンガラス(全面)
助手席乗降グリップ
自発光メーター
ウレタンステアリングホイール
チルトステアリング
マルチインフォメーションディスプレイ
助手席ウォークイン
一体可倒式リヤシート
センターコンソールトレー
助手席シートバックポケット
ユーティリティナット[10ヶ所]
荷室フックナット[4ヶ所]
エアコン
フロント2スピーカー
ヒルホールドコントロール
ヒルディセントコントロール
ブレーキLSDトラクションコントロール(4WD-L)

XL(ジムニー)

タイヤサイズ:175/80R16
ホイール:16インチスチール
ヘッドライト:ハロゲン
シート表皮:ファブリック[撥水加工]
デュアルセンサーブレーキサポート:メーカーオプション

ジムニーの「XG」に以下の装備をプラス
カラードドアハンドル
カラードドアミラー
スモークガラス
防汚タイプラゲッジフロア
左右独立リヤシートリクライニング機構
シングルフォールディングリヤシート[5対5分割可倒式]
リヤシートヘッドレスト
ラゲッジボックス
エアコン[フルオート]
キーレスプッシュスタートシステム
電動格納式リモコンドアミラー
運転席シートヒーター
助手席シートヒーター
フロントマルチリフレクターハロゲンフォグランプ
ヒーテッドドアミラー

XC(ジムニー)

タイヤサイズ:175/80R16
ホイール:16インチスチール
ヘッドライト:LED
シート表皮:ファブリック[撥水加工]
デュアルセンサーブレーキサポート:標準装備

ジムニーの「XL」に以下の装備をプラス
LEDサイドターンランプ付きドアミラー
助手席バニティミラー
ブロンズメタリックエアコンサイドルーバーリング
サテンメッキ調エアコンセンタールーバー
メッキインサイドドアハンドル
メッキパーキングブレーキボタン
本革巻きステアリングホイール
ステアリングオーディオスイッチ
クルーズコントロールシステム
ヘッドランプウォッシャー

JL(ジムニーシエラ)

タイヤサイズ:195/80R16
ホイール:15インチスチール
ヘッドライト:ハロゲン
シート表皮:ファブリック[撥水加工]
デュアルセンサーブレーキサポート:メーカーオプション

ジムニーの「XL」に以下の装備をプラス
オーバーフェンダー
サイドアンダーガーニッシュ

JC(ジムニーシエラ)

タイヤサイズ:195/80R16
ホイール:15インチスチール
ヘッドライト:LED
シート表皮:ファブリック[撥水加工]
デュアルセンサーブレーキサポート:標準装備

ジムニーシエラの「JL」に以下の装備をプラス
LEDサイドターンランプ付きドアミラー
ブロンズメタリックエアコンサイドルーバーリング
サテンメッキ調エアコンセンタールーバー
本革巻きステアリングホイール
ステアリングオーディオスイッチ
クルーズコントロールシステム

ジムニーとジムニーシエラの違い

総排気量:658cc
最高出力/最大トルク:64㎰/9.8kgm
WLTCモード燃費:16.2km/ℓ(最良値)

総排気量:1460cc
最高出力/最大トルク:102㎰/13.3kgm
WLTCモード燃費:15.0km/ℓ(最良値)

全車に先進安全装備を装着可能

撥水と防汚に優れた「XL」、シエラなら「JL」

プラス17万8200円でシエラを選べる

アウトドアを楽しむなら「XL」以上を狙いたい!!

 ジムニーから見ていこう。まず5速MTと4速ATの選択がある。用途や好みに応じてとなるが、価格は全車にわたり5速MTが9万7200円安い。今はMTとATを同価格で設定する車種も多く、MTが割安という見方もできる。またジムニーは、燃費でもMTが有利だ。ジムニーのWLTCモード燃費は、4速ATが13.2km/ℓ、5速MTは16.2km/ℓとされ、後者が23%優れる。

 ジムニーのグレード選びでは、「XG」は安さが魅力だ。5速MTは唯一150万円を下まわり、チューニングやドレスアップの素材に適する。内外装をつくり変える場合、シンプルな「XG」はムダが少ない。また、先の一覧表からも分かるように「XG」がデフォルトで装備するアイテムはエントリーグレードであるにもかかわらず充実している。

 しかし、ワンランク上の「XL」ではキーレスプッシュスタート、後席のリクライニングや分割可倒機能など、実用性を高める装備が多く加わるだけでなく、アウトドアレジャーを楽しみたいと思うユーザーにとってうれしいアイテム(撥水加工シート、防汚タイプラゲッジフロア、シートヒーター)も備わる。価格上昇は12万4200円と、追加装備と価格のバランスは良いため、一般的な選択は「XL」となる。「XL」の価格は4速ATが167万9400円で、スズキセーフティサポート(4万2120円)を装着すると172万1520円になる。この金額は絶妙で、今日の軽自動車では、売れ筋価格帯の上限に位置する。例えばワゴンRスティングレーのターボを装着した「ハイブリッドT」は、デュアルセンサーブレーキサポートなどを標準装着して、4WDの価格が177万9840円だ。スズキの販売店からは「軽自動車の場合、価格が180万円を超えるか否かで、お客様の受け取る買い得感が変わる」という意見が聞かれる。

 最上級の「XC」は、スズキセーフティサポートが標準装着され、専用装備としてLEDヘッドランプやアルミホイールを装備。内装も上質化する。価格上昇は16万2000円だが、加わる装備の価格換算額は19万円に達する。「XC」は4速ATの価格が180万円を超える半面、上級装備を3万円ほど割安に装着する。つまり「XC」は、最上級グレードでありながら、最も買い得な仕様ともいえるだろう。

 一方、ジムニーシエラの価格は、ジムニーの同等グレードよりも17万8200円高い。基本装備は共通だから、この金額がエンジンと外装パーツの対価だ。

 ジムニーシエラのエンジンは、ジムニーに比べると1気筒/802cc拡大されるが、ターボを装着しない自然吸気になる。従って価格はジムニーが少し割安で、税金も安い。それでもシエラの1.5ℓエンジンは実用回転域の駆動力が高く、悪路でも運転しやすい。4速ATのWLTCモード燃費は、シエラがジムニーよりも少し優れる。両車には異なる特徴があるから、販売店の試乗車を乗り比べて選ぶと良いだろう。

ファミリーユースならハスラーも検討したい

タイヤサイズ:165/60R15
ホイール:15インチアルミ
ヘッドライト:ディスチャージ
シート表皮:ファブリック
デュアルカメラブレーキサポート:標準装備

全面UVカット機能付きガラス
フェンダーアーチモール
サイドスプラッシュガード
マルチインフォメーションディスプレイ
その他の主な装備
本革巻きステアリングホイール
リヤシートリクライニング+分割可倒
助手席前倒し機構
左右独立リヤシートスライド
前席シートヒーター
フルオートエアコン
ヒルディセントコントロール
グリップコントロール
S-エネチャージ
アイドリングストップシステム

ワゴンR譲りの高い実用性がハスラーならではの美点

 軽自動車のSUVなら、同じスズキのハスラーも注目される。プラットフォームは先代ワゴンRと共通で、居住空間や荷室の広さ、シートアレンジなども同じだから、大人4名が快適に乗車できて荷物も積みやすい点ではジムニーよりも普段使いに向いている。ジムニーのような悪路向けのオフロードSUVではなく、4WDは前輪駆動をベースにしたタイプだが、最低地上高には175mm(4WD仕様)の余裕があり、悪路のデコボコも乗り越えやすい。

 ジムニーと比べるハスラーのグレードは、4WDの「Xターボ」だ(167万4000円)。動力性能に余裕があり、4WD車にはヒルディセントコントロールなども装着される。2個のカメラをセンサーに使う安全装備のデュアルカメラブレーキサポート、ディスチャージヘッドランプ、アルミホイールなども備わる。装備内容はジムニー「XC」(184万1400円/4速AT)に近い。

 それでもハスラーの価格が安いのは、コストを抑えやすいからだ。プラットフォームをはじめ、ワゴンRなどと同じだから大量に生産されてコストを低減できる。逆にジムニーにはラダーフレーム、副変速機を備えたパートタイム式4WDなど独自の機能が多い。この違いまで考えると、ジムニーの方が割安ともいえる。

日産ジューク

▶価格帯 197万5320円~346万8960円
▶推奨グレード 15RX Vセレクション(204万2280円)

ジープ・レネゲード

▶価格帯 299万円~365万円
▶推奨グレード ロンジチュード(299万円)

フィアット・パンダ 4×4

ライバル不在だからこそ各車の個性に要注目!!

 ジムニーシエラのように小さな本格オフロードSUVは、世界的にも珍しく、実質的にライバルは不在だ。それでもジュークは全長が4135mmと短く、外観は3ドア風に見えて共通点がある。逆に相違点も明確で、ジュークの駆動方式は前輪駆動が中心になり、舗装路での走りを突き詰めている。悪路を重視するジムニーシエラとは対称的だ。

 ジュークの価格は、実用装備を充実させた「15RX Vセレクション」が204万2280円。ジムニーシエラ「JC」は、ほぼ同じ排気量のエンジンを搭載して、副変速機付き4WDやアルミホイールを備え、価格は201万9600円(4速AT)だ。ジムニーシエラが割安になる。

 輸入車ではジープで最小サイズのレネゲードがある。4WDの「トレイルホーク」は2.4ℓエンジンを搭載して価格が365万円だが、「ロンジチュード」は前輪駆動に1.4ℓターボを組み合わせて299万円に収まる。それでも大幅に高いが、野性味があって実用性も優れ、外観はジムニーシエラに少し似ているなど、意外に共通点がある。

 フィアットのパンダ4×4にも注目したい。全長が3685mmの小さなボディに、直列2気筒875ccのターボエンジンと、電子制御式多板クラッチを使う4WDを搭載する。6速MTを備えて価格は251万6400円だ。ジムニーシエラは高機能で割安だが、フィアットパンダ4×4には独特の楽しさがある。

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(MotorFan MotorFan編集部)

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