ホンダは、コンパクトSUVの「ヴェゼル」に1.5Lターボエンジンを搭載したグレード「TOURING」を追加することを公表した。すでにティザーサイトも公開が始まり、発売予定日は2019年1月31日と発表されている。新しく設定されるターボエンジンについては、次のように紹介されているのみで、具体的なスペックは未公表だ。
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低速からトルクフルなパフォーマンスを発揮。
日常から遠出まで幅広いシーンで、
爽快感あふれる加速と余裕ある走りを両立する、
1.5L VTEC TURBO エンジンを搭載。
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ホンダ ヴェゼル ハイブリッド RS 流行りモノだと正直見くびってました
さて、ホンダの1.5L VTECターボエンジンには数種類のバリエーションがある。最高出力で分類すると、ステップワゴンなどに搭載される110kW仕様、シビックセダンの127kW仕様、シビックハッチバックの134kW仕様、そしてCR-Vの140kW仕様だ。意外なことにシビックハッチバック以外はレギュラーガソリン仕様となっていて、ランニングコストを抑えたVTECターボとなっている。おそらく、このいずれかと同等スペックを持ったエンジンがヴェゼルに与えられると予想される。イギリスでは発表されたHR-V SPORT(ヴェゼル・ツーリングの欧州名といえるクルマ)は134kW仕様のエンジンを積むとアナウンスされているが、これは同国で生産しているシビックハッチバックと同等のスペックにすることが効率的という判断もあるだろう。
つまり、日本においてイギリス仕様と同じスペックを積む必然性はない。むしろレギュラーガソリンを使う仕様ながらシビックハッチバックの最高出力を凌ぐCR-Vの140kW、240Nm仕様の1.5L VTECターボを搭載することを期待してしまう。もっとも、CR-Vにおいては2.0Lハイブリッドが上級グレード扱いとはいえ、車格の異なるCR-Vとヴェゼルで同等スペックのエンジンを載せるというのは、ラインナップにおけるヒエラルキーの面から、販売戦略的に難しいという判断もあるだろう。そうなると、シビックセダンと同じ127kW仕様の1.5L VTECターボを搭載すると予想するのが妥当といえそうだ。
127kW、140kWどちらの1.5L VTECターボを載せるとしても最大トルクから考えれば、自然吸気エンジンでいえば2.2~2.4L級のトルクを誇るダウンサイジングターボであり、ヴェゼルの車格を考えれば十分すぎるほどのパフォーマンスを実現してくれることは間違いない。イギリス仕様にラインナップされる6速MTとの組み合わせがヴェゼルに用意されれば、CR-Vとの差別化としてもわかりやすいだろうが、そこまで望むのは期待しすぎかもしれない。いずれにせよイギリス仕様のHR-V SPORTが採用している左右デュアルエキゾーストが日本仕様の「VEZEL TOURING」にも採用することは切に願いたいところだ。
文:山本晋也
自動車コミュニケータ・コラムニスト
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