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ニューモデル 2018.12.10

新型VWパサート・オールトラック、日本試乗 ヴァリアントとの違い/ディーゼル4WDを評価

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もくじ

どんなクルマ?
ー 4WDのディーゼル・ワゴン

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どんな感じ?
ー +30mmの最低地上高 走りはどう?
ー 加速/ディーゼル音を検証

「買い」か?
ー ヴァリアントにはない四駆
ー 一見60万円差 でも装備は上

スペック
ー オールトラックTDI 4モーション・アドヴァンスのスペック

どんなクルマ?

4WDのディーゼル・ワゴン

「名は体を表す」とはよく言ったもので、車名のとおりパサート・ヴァリアントを悪路対応させたモデルである。ボディシェルや内装はパサート・ヴァリアントと共通であり、シャシーや外装を変更することで悪路走破性を高めているのが特徴である。

同様の手法で発展したモデルではレガシィ・グランドワゴン(初代アウトバック)が先駆であり、現在ではそれほど珍しくもなくなっている。それでもオールトラックの位置付けはなかなか興味深い。

最低地上高は160mm。本格オフローダーでなくとも荒れたダート路を安心して走るには200mmくらいの最低地上高は欲しい。ちなみに現行レガシィ・アウトバックは200mmである。

160mmでは整備されたダートや比較的交通量の多い雪路を対象とした設計と考えていい。踏破性を軸にSUV資質を量ればいささか中途半端だが、「本格的オフロード性能が必要な道」というのはその手のマニアや職種の人しか入らないもの。多数派の現実にジャストともいえる。

同車のもうひとつの特徴として挙げられるのは4WDのディーゼル車という点。上級ワゴンのディーゼル車は欧州車には車種が多いが、国産車ではアテンザくらい。ディーゼルの悪路対応4WDで使い勝手のいい上級ワゴンの組み合わせが同車の存在感を高めている。

どんな感じ?

+30mmの最低地上高 走りはどう?

最低地上高は標準系から30mm拡大しているが、それが操安性や乗り心地を悪化させる要因とはなっていない。最近のVW車らしく減衰を控え目にしてバネを利かせたサスチューニングは段差乗り越えでも荒い突き上げ感は少なく、穏やかな乗り心地をもたらす。

一昔前のVW車のベタっと路面に貼り付くような接地感を求めれば少々軟弱な印象を覚えるが、日常域や高速等々でバランスの取れた乗り心地であり同乗者受けもいいだろう。

ロール等の挙動ではサスストロークに多少の揺れ残りがあるが、走行ラインや姿勢の乱れに繋がらないのも最近のVWらしい部分。4WD制御の巧みさもあって、コーナリング中の加減速や路面のうねりによる4輪の接地バランスの変化が少ない。負荷変動をストロークで往すタイプは同様の状況で方向性や走行ラインに多少の乱れが出るが、そういった修正操舵は不要だった。

ちょっと深めの舵角を維持したまま安定したコーナリング。素早く切り返すようなS字も思い通りにこなせる。山岳路に不慣れなドライバーにも御しやすい特性である。

加速/ディーゼル音を検証

パワートレインは6速DSG(DCT)に1900~3300rpmで40.8kg-mの最大トルクを発生するディーゼルの組み合わせ。パサート系TDI車と共通したパワートレインだが、最終減速比が9%前後低く設定されている。

これは70kg増加した車重への対応もあるが、ダート走行等の低速域でのドライバビリティも考慮した設定と考えられる。実際、発進から低速域でのコントロール性がよく、例えば坂道発進や停車からの段差乗り越え等の扱いが容易だった。

Dレンジの巡航回転数設定はおよそ1500rpmを上限に制御され、緩やかな登坂や加速では巡航ギアを維持したまま。追い越し加速等ではダウンシフトもするが多くは1段分で済んでしまう。豊富なトルクでグイグイ持っていくようなドライバビリティだ。高回転まで回してもそれほど息苦しさはないのだが、活発に走らせても3000rpm以下で事足りてしまい高回転を使うメリットもあまり感じられない。

ディーゼル特有の燃焼音が少々目立つものの神経を逆なでするような騒音はなく、エンジン回転を抑えた変速設定も利いて静粛性の面でもゆったりした味わい。殊更のプレミアムを感じるほどでもないが、長時間走行でも乗り疲れしないタイプである。

「買い」か?

ヴァリアントにはない四駆

動的性能も快適性も長距離走行に適したゆとりあるワゴン。つまりパサートシリーズに共通した特徴が何の希釈もなく継承されている。

反面、SUVの醍醐味には欠く。外観こそSUVらしさを演出しているが、運転席のアイポイントにしてもキャビンユーティリティにしてもパサート・ヴァリアントの近似である。

パサート・ヴァリアントには4WDの設定がない。つまり、パサート・オールトラックをヴァリアントの4WD仕様として選択するユーザーには前記の「近似」は大きな魅力となる。あるいはFF車の性能を気に入っているが、レジャー用途での安心感、もう少しラフロード踏破性や氷雪路性能を高めたいユーザーにも最適バランスである。

一見60万円差 でも装備は上

パサート系にはインフォテインメントシステムの「Discover Pro」や「VWオールインセーフティ」を採用。「Discover Pro」のネット接続は無線LANを経由となるが、内蔵されたVW本社サーバー通信専用DCMにより車両情報等をネット経由で確認等が可能である。

同系の装備として目立った機能はないが、「繋がるクルマ」と充実した運転支援などの時代の先端を行く装備は長い付き合いを望むユーザーには見逃せない。

標準装備設定や内装の仕様が異なるため一見するとパサート・ヴァリアントと60万円前後の価格差があるように思えるが、オールトラックはベーシック仕様から「Discover Pro」を標準装着するなど装備面でも上級設定。悪路も氷雪路もまったく無縁というユーザーはともかく、使い勝手や長距離用途の信頼感からパサート・ヴァリアントTDI車を考えているユーザーなら遊びの場を拡げるための十分な投資効果を得られるだろう。

オールトラックTDI 4モーション・アドヴァンスのスペック

パサート・オールトラックTDI 4モーション・アドヴァンス

■価格 569万9000円
■全長×全幅×全高 4780×1855×1535mm
■最低地上高 160mm
■最高速度 –
■0-100km/h加速 –
■燃費(JC08モード) 17.3km/ℓ
■CO2排出量(WLTCモード) 149g/km
■車両重量 1680kg
■パワートレイン 直列4気筒ターボ1968cc
■使用燃料 軽油
■最高出力 190ps/3500-4000rpm
■最大トルク 40.8kg-m/1900-3300rpm
■ギアボックス 6速DCT



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(AUTOCAR JAPAN 川島茂夫)

TOKYO AUTOSALON 2019

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