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ニューモデル 2018.12.3

【ホンダNSX マイチェン試乗記】ドラスティックに変化し感性に寄り添う19年モデル vol.1/3

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ホンダのスーパースポーツ「NSX」がマイナーチェンジをした。2018年10月25日に発表され、2019年5月より発売が始まるがひと足先に19年モデルに試乗できたので、その「変化」についてお伝えしよう。


2代目NSXが発売されたのは2016年で、アメリカのホンダR&Dが主導で、日本のホンダ技術研究所との共同で開発がすすめられ発売に至っている。メインマーケットが北米であることを考えれば当然のことではあるが、19年モデル(Y19 )は日本のホンダ技術研究所が中心となって開発を進め、大きく変化したモデルとなっている。

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とはいえハードパーツに変更はなく、主にデザインと制御の変更によるマイナーチェンジになっている。搭載するパワーユニットは3.5L V6ツインターボに3つのモーターを持つハイブリッドで、9速のトランスミッションをミッドシップに搭載というのは変更がない。

制御の変更では、人の想像を超える新しい曲がり方を提案した現行NSX(Y17)に対し、人の感性に寄り添うように制御したのが19年モデルのNSXということだ。17年モデルの試乗レポートはこちらで掲載しているが、フィードフォワード制御で新しいコーナリングの世界を実現したと書いている。
※関連記事:NSX試乗記 フィードフォワード制御の 新しい曲がり方

19年モデルでは、この制御ロジックを人間中心にシフトし、感性に寄り添うように変更。試乗してみると、その違いは「まったく別のクルマ」というのがファーストインプレッションになる。


試乗レポート

ドライビングモードは「クワイエット」、「スポーツ」、「スポーツプラス」、そして「トラック」の各モードで、この部分は変更がないが、制御の中身が大幅に変更されているのだ。乗ってすぐに感じるのはエンジンの音が良く聞こえるようになったこと。これはエンジンサウンドの演出という部分では変更していないというが、使う領域の変更によりサウンドがよくきこえるようになったとLPL(開発責任者)の水上氏は説明する。

17年モデルの物足りなさとして、スーパースポーツの超高額なモデルであるにもかかわらず、サウンドによる高揚感が薄いということをレポートしているが、その部分が大きく変わり、乗って興奮する歓びがあるのだ。アクセルを踏んで、ブレーキ踏んで、そしてハンドルを切って、心の高ぶりがありスーパースポーツに相応しいサウンドになったと言える。


そして制御ロジックの変更では、コーナリング時ステアリングの舵角センサーをフィードフォワードし、フロントの2モーターの駆動と減速(回生)させることで、コーナリングヨーモーメントを強く発生させ、回頭性を上げるという制御だった。そのため、想像を超える回頭性を味わうことができ、新しいコーナリングの世界観を体験することができたわけだ。19年モデルは、その2モーターの出力を共に駆動力とし、出力差をつけることで旋回ヨーを作るという制御にかわったのだ。

その結果、ドライバーの意思どおりに旋回が始まり、コーナリングGも想定どおりに発生する走り方に変わったのだ。これは「スポーツ」と「スポーツプラス」でも制御が異なり、スポーツのほうが回頭性が鋭いものの横Gは小さいという新しい旋回の世界観は残してある。そしてスポーツプラスにすると、スポーツのときより横Gが大きく、ドライバーは予測通りの旋回Gを感じながらコーナリングするということになる。


シンプルに説明すると、極端な回頭性は薄くなり、思った通りの旋回をするようになった、というのがざっくりとした説明で、そのための制御ロジック変更はドライスティックであり、正反対の制御モデル(制御プログラムを構成する数式=ブロック線図のこと)を作り出したということだ。

これは2モーター制御において、駆動力差を1/1000秒の瞬時に変更できる電気デバイスならではのコントロールであり、時にはイン側を回生(減速)制御にして回頭性を上げるということも行なっているはずだ。この辺りの制御はモードによってことなり、また、入力されるデータ、つまり、車速、車輪速、舵角センサー、スロットル開度などの情報の違いにより、瞬時にモーターへの信号を変化させる制御モデル(数式)を作りこんでいるということになる。


このことからホンダの技術研究所は究極の制御モデルを2つ作り、つまり、Y17 とY19 だが、しかも実装して評価を得るレベルのMBD技術(モデルベース開発)があるということの証明でもあり、高い制御技術を手中にしたスーパースポーツということができるだろう。モデルベース開発の詳細はこちら。
※関連記事:自動車開発で、もはや常識となっているモデルベース開発とは何か?

こうした制御ロジックの変更は、要因として時代の変化に寄り添うことから起きることもあり、こうしたホンダブランドを象徴する、つまり「F-1のホンダ」が作るフラッグシップは、常に、最先端の技術と商品の魅力を持ったプロダクトでなければならないという宿命を持っているということだ。だから、ホンダNSXは将来的にもホンダブランドを象徴するモデルとして、ホンダである限り永久的に継続しなければならないモデルでもあるわけだ。

さて、こうした制御ロジックの変更を支えるシャシーまわりにも変更が行なわれており、それについては、2/3でレポートしたい。<レポート:高橋明/Akira Takahashi>

価格:2370万円(税込)

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(Auto Prove 高橋 明)

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みんなのコメント

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  • fuj*****|2018/12/03 20:22

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    いかんせん日本への割り当て年間100台…。

    ディーラーは受注しないし、まわりに乗っているのもいないし…。

    何かフィクションのような…。

    カッコいいというスポーツカーとしての第一段階はクリアーかな。

  • mut*****|2018/12/03 23:17

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    土屋圭市氏も初期型NSXをワインディングインプレッションしたときはべた褒め。それが、筑波でガチアタックした途端にダンロップでのコントロール仕切れない意味不明な挙動に閉口。
    この記事で誰が評価しているのか知らないが、その領域まで引き出すドライビングテクニックがない者でないと、意味が無いと思うわ。
    何せ2000万円を超えるスーパースポーツカーなんだから。
  • fev*****|2018/12/04 14:18

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    ベンツ等ありきたりな外国高級車よりも、こうした車が夢中になりそう!

    例えばベンツを仮にてに入れてもすぐに我輩はすぐ飽きると思うし。

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