もくじ
ー 75%完成済み
ー 3月までに完成状態へ
ー エレガントかつシンプルに
ピニンファリーナPF0 0-100km/h加速「2秒以下」 150台生産へ
75%完成済み
アウトモビリ・ピニンファリーナは、同社初の電動ハイパーカーを「75%完成状態」で公開した。現在PF0というコードネームで呼ばれるこの2シーター車は、「フォーミュラ1マシンの2倍」となる1900ps超を発揮する。0-100km/h加速は「2秒未満」とのことだ。さらに、0-300km/hの加速も12秒未満でこなすという。
BMWおよびアウディを率いた経験もあるマイケル・パースチックCEOによれば、PF0の航続距離は450km以上となり、40分で80%の急速充電が可能だという。
アウトモビリ・ピニンファリーナの本社はミュンヘンに位置するが、PF0はトリノ郊外の拠点でハンドメイドされるとのことだ。2020年秋に発売され、その価格は200万ドル(2億2700万円)から250万ドル(2億8500万円)となる。
このクルマはカーボンファイバー製モノコックを使用し、そのバッテリーパックはシート後方からリアのバルクヘッドの間に搭載される。われわれが入手した情報によれば、バッテリーや電動技術の大部分はクロアチアのリマックから提供されているようだ。
さらにブレーキやシートなどの各パーツにはそれぞれのハイエンドブランド製のものが使われるという。
3月までに完成状態へ
アウトモビリ・ピニンファリーナのビジネスプランでは「適材適所」を掲げており、独自技術の開発よりもすでに確立された技術を持つ企業との提携を重視している。ピニンファリーナはインテリアおよびエクステリアのデザインに注力する。
この恐ろしいほどのパフォーマンスを公道で扱えるようにするのは、F1やフォーミュラEでの経験豊富なニック・ハイドフェルドの役目だ。彼はF1レーサー時代の11年間に6チームに在籍し、183戦に出場している。
PF0は150台のみが生産される。そのうち50台は北米市場向けとされ、その大部分がすでに予約済みだ。さらに50台が欧州向け、50台が中東やアジアに割り振られる。
最終的なデザインは3月のジュネーブ・モーターショーで公開される予定だ。今回公開された車両は「75%」の完成度だという。
長いリアデッキとショートノーズを持つ古典的2シーター・スーパーカーのデザインが採用され、ピニンファリーナの内部でもフェラーリを連想させると認めている。ただし、これはピニンファリーナがフェラーリとともに仕事をしてきた過去を考えれば妥当なことだ。
エレガントかつシンプルに
しかし、アウトモビリ・ピニンファリーナのデザインボス、ルーカ・ボルゴーニョは、PF0には新たなデザイン言語も用いられていると語る。これは最近のスーパーカーがアグレッシブなルックスを持つのに対し、エレガントさやシンプルさに重きをおくものだ。
このクルマには5つのラジエーターが装備されてはいるが、内燃機関車と比べるとEVの冷却はそれほど難しくないはずだ。したがって、大型のグリルやインテークは必要ない。メインのインテークすら後輪の間にうまく隠されている。
AUTOCARが確認したフルサイズのモデルにはふたつのアクティブ式リアスポイラーが装着されていた。これはエアブレーキとして使用される可能性もあるが、市販型ではひとつのユニットとして動作するようだ。
フロントにもアクティブ式エアロが採用され、ノーズコーン上部がせり出してスポイラーとして機能する。ボディ下部は完全にフラットになり、リア下部には調整式ディフューザーが装着される。
インテリアのモックアップからは、ふたつのスクリーンがステアリングの左右に装着されている様子が確認できた。
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