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ニューモデル 2018.11.10

BMW、なぜこのデザインに? 日本人唯一のデザイナーが語るBMWデザイン

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もくじ

ー BMWデザイン共通のテーマ
ー 3シリーズ:コンパクトに見せることが重要
ー 3シリーズ:各所に伝統を継承
ー 8シリーズ:6シリーズよりスポーティに
ー Z4:立体的かつ奥行きを表現

    減っているのに増えている! 「東京モーターサイクルショー」過去最多の来場者数

BMWデザイン共通のテーマ

BMW Groupドイツ本社においてBMWデザイン部門/エクステリア・クリエイティブ・ディレクターを務める永島譲二氏を招いて開催された、BMWデザイン・サロンに参加した。オペル、ルノーを経て、1988年からBMWのデザイン部門で唯一の日本人として活躍している永島氏。

彼が手掛けた主なモデルは、Z3(E36/7)、5シリーズ(E39)、3シリーズ(E90)など。今回のデザイン・サロンのテーマとなった、今後日本導入が予定されている3シリーズ、8シリーズ、Z4の各モデルには直接関わってはいないというが、Z4と8についてはコンセプトカーのプロジェクトマネジメントを行い、来日する前にミュンヘンで今回のために担当デザイナーと話をしてきたという。

個々の車種に入る前に、今回のテーマとなった3車種には共通のテーマがいくつかあるようで、まずはそのあたりから話を進めていこう。BMWのアイコンのひとつとしてキドニーグリルが挙げられるが、今回の3車種に関してスポーツ系はグリル両サイドの<>の頂点部分がスポーツ系では下側に、セダン系では上側になるというデザイン上の違いが与えられているという(今後、このデザインが継承さえるかどうかは、「お楽しみに」ということだ)。

ボディサイドのデザインに関しては、キャラクターラインなどの造形がボディ前から後ろに向けて上がっていく方向となり、よりリアホイールが強調されている。これは走りのBMWということで、パワフルな駆動輪を強調するという意味があるそうだ。こういったテーマの他、伝統的なデザインモチーフをさらにブラッシュアップするなど、BMWらしさと新しさが両立されている。

3シリーズ:コンパクトに見せることが重要

先日パリ・モーターショーでお披露目された、3シリーズ。「主力になるクルマで注目度が大きく、台数も売れなければならないので(デザイナーにとって)難しいクルマなんですね」、と永島氏。

年々厳しくなる安全基準や平均身長が高くなることによって、新型の3シリーズもF30に対しサイズが拡大されている。これを感じさせないようにコンパクトに見せることが、デザイナーにとってひとつの悩みなのだという。

この悩みに対して新型3シリーズでは、リアのサイドに楔型のプレスラインを入れ、テールライト部分を回り込ませることで、前方から見るとリアが短く見えるようにデザインされている。さらに、「キャラクターラインをベルトラインに近い上の方にもっていって、ボーンラインが非常に強いフレアになっているんですね。これでリアホイールが強調されます。サイドラインが今までより上にいって、ボーンラインが強く入っています」

このボーンラインによって「光を受けるところと影のところを強調してボディを薄く見せる」ようにしているのだそうだ。これは言葉だけでは伝わり難いと思うので、永島氏が書いたイラストの写真をご覧いただくといいだろう。ちなみに全幅も拡大されている新型だが、実は3シリーズの全幅は日本のガレージのサイズが参考にされているのだという。

3シリーズ:各所に伝統を継承

細かい部分では、ホフマイスター・ヘッケ(ウインドウ後端部分。ホフマイスターは50年代のBMWのチーフデザイナーで、ヘッケというのはドイツ語でコーナーの事)の形状も変更されている。

この形状はリアドアからのウインドウの形状で曲率が決まってしまうが、実際には開閉しないガーニッシュ部分を追加することで見た目での形状の変更が行われている。これもデザイン上の新たな試みとなっている。

ちなみに、新型3シリーズのcd値は0.24。後述のスポーツモデルの8シリーズが0.33なので、かなり高い数値になっている。「一般のイメージではスポーツカーの方が空気抵抗が少ないイメージがあるんですね。実は燃費の問題がありますので、空力の要求というは大衆車のほうが厳しんですね」

最後にフロント部分。キドニーグリルのサイドの頂点部分は、セダンなので上方向に位置している。ライトは伝統のダブルラウンド(丸ではないが)スタイルで、ふたつのライトが横に連続して繰り返すというBMWの伝統的なコンセプトとなっており、ライトカバー下部のセンター部分が上方向に凹んでいる。実はこれE46のライト形状をイメージしたもので、「オマージュ的な意味で」採用されたのだという。

8シリーズ:6シリーズよりスポーティに

「先代6シリーズの後継という位置づけですが、6シリーズよりはるかにスポーティな感じがすると思うんですね。大きなツアラーという性格から、もうちょっと本格的にスポーツ。座席のシーティングパッケージもスポーツよりにしたんですね、クルマの性格として、はっきりとスポーティに」

その性格を表すように、キドニーグリルのサイドの頂点部分は下方向に位置している。

ボディサイドは、強いショルダーが入りくさび型にえぐられた形状が採用されている。これは、えぐれた部分がシャドウになるため、ボディボリュームの量感を視覚的に軽くする(減らす)目的があるという。「これが大きなテーマになっているんです」

リアの写真を見るとよくわかるが、キャビンに対してボディのショルダー(肩)部分がかなり張りだした形状となっている。これはリアホイールを強調するとともに、視覚的な安定感を与えてくれる要因となっている。

「6シリーズよりも、(デザイナーが)やりたかったができるようになった、これはちょっとうれしいですね」。

Z4:立体的かつ奥行きを表現

今までは水平方向に並んでいたライトが、縦(斜め)方向に向かってふたつのライトが連なる形状が採用された、Z4。これがフロント部分の最大の特徴となり、キドニーグリルのサイドの頂点部分は下方向に位置している。

メッシュ部分は「近くでみると羽が生えたような形をしてるんですすね、かなり立体的な、奥行きのある形。これもBMWとして初めての試みですね」

サイドビューは他の2台と同様、リアに向かって上がるラインでリアホイールが強調されている。「ボーンラインがライトを受けてシャドウになる、ライトを受ける具合が後ろに向かって強くなっている。つまりだんだん面がねじれていくんです」

エアブリーザー(ホイールから空気が抜けて通る、空力のためのフィーチャー)、がサイドのスカルプチャーを強調しているのも、他の車種と同様だ。

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(AUTOCAR JAPAN 編集部)

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