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ニューモデル 2018.11.3

EV、リアルな航続距離は? 12台をテスト 1位は韓国ヒュンダイ車

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増えつつあるEVモデル 航続距離をチェック

少しずつEVを所有するハードルが下がりつつある。インフラが整備され、価格も下がり、内燃機関モデルのような豪華さを持つようになっている。それでは航続距離の面ではどうだろう。

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確かに技術の進歩により、目的地に着く前に電欠になってしまう不安は多くの人にとってなくなりつつある。とはいえ、実際にどれだけ走ることができるのかは気になるところ。かといって公称値は現実的でないことも多く、参考にはなりにくい。そこで、実際に乗って、各モデルの航続距離を確かめてみよう。

始める前に、テストの概要を説明しておこう。まず、テスト結果は下位から上位の順で並んでいる。最低価格は新車の乗り出し価格で、目安価格は予想される割引後の購入価格だ。そして最後には、走行距離1.6kmあたりの電気料金も計算してみた。

航続距離の算出方法

1. バッテリーを使い切る。

2. 充電に使用したエネルギー(kWh単位)を測定する。

3. 室温が18度に保たれたガレージで、クルマを一晩放置する。

4. タイヤの空気圧をメーカー推奨設定に合わせる。

5. 外気温が10度から15度の間でのみテストを行った。

6. テストは運転席と助手席に乗車しているか、同等の重りを乗せた状態で行った。

7. エアコンを21度に設定して充電し、設定温度に達したら充電をやめた。テスト中はエアコンの設定はそのままにしておき、ヘッドライトは常時オンだった。

9. 複数のドライビングモードがある場合には「ノーマル」を選択し、回生ブレーキは最小に設定した。

10. すべてのテストはわたし有地のテストコースで行われた。コース長は31.2kmで、スタートストップを繰り返す都会の道路や郊外の道路、高速道路などを模して作られたコースだ。60kWh以上のバッテリーを持つモデルは2回、100kWh以上なら3回テストを行った。

11. 「レースロジック・ルート・プロファイラ」を使用し、一貫した運転を行った。これは1秒ごとの速度を記録する装置である。

12. テストの最後には、再び充電を行い、フル充電に必要なエネルギーを計測した。

13. テスト走行で使用したエネルギーと電欠状態からフル充電までに使用したエネルギーを用いて、リアルな航続距離を算出した。

現在市販されているEVのうち、最も長い航続距離を持つモデルはどれだろうか。下位から発表していこう。

12位 スマート・フォーフォーEQ

81psのモーターを搭載し、12.7秒という0-100km/h加速よりもかなり速く感じられる。加えて、重量物の多くがガソリンモデルよりも低い位置に集まっており、ハンドリングも良好だ。

悲しいことに、フォーフォーEQは91.7kmごとに充電が必要だ。これは今回テストした中で最も悪い数値だ。

■航続距離 91.7km
■フル充電コスト 2.42ポンド(354円)
■1.6kmあたりのコスト 0.042ポンド(6.15円)
■乗り出し価格 2万1690ポンド(318万円)
■目標価格 2万1690ポンド(318万円)


11位 スマート・フォーツーEQ カブリオ

2シーターのフォーツーの航続距離は4人乗りのフォーフォーよりも3.3km長い結果となった。それでも、電欠への不安は相変わらず問題になるレベルだ。

フォーツーEQは通常バージョンよりも維持費は安く走りも良いだけに、余計に残念だ。

■航続距離 95.0km
■フル充電コスト 2.43ポンド(356円)
■1.6kmあたりのコスト 0.042ポンド(6.15円)
■乗り出し価格 2万3335ポンド(342万円)
■目標価格 2万3335ポンド(342万円)


9位タイ ヒュンダイ・イオニック・エレクトリック

イオニックというモデルは3種類存在し、従来型のハイブリッド、プラグインハイブリッド、EVから選択できる。EVの航続距離は188.3kmに過ぎないが、市街地を活発に走るだけのトルクを備えている。

イオニックはスマートなインテリアを持ち、われわれオススメの「プレミアム」グレードならGPSナビとフロントのシートヒーターが標準で装備されている。しかし、低速での乗り心地は落ち着きに欠ける。

■航続距離 188.3km
■フル充電コスト 3.57ポンド(523円)
■1.6kmあたりのコスト 0.030ポンド(4.39円)
■乗り出し価格 2万6745ポンド(392万円)
■目標価格 2万5339ポンド(371万円)


9位タイ フォルクスワーゲンeゴルフ

日産リーフなどのEV専用モデルとは異なり、eゴルフは内燃機関搭載のハッチバックをベースにしている。しかし、決して悪い仕上がりではない。というのも、ゴルフの魅力の大半はそのままに、ランニングコストを大幅に縮小しているからだ。

eゴルフの欠点は188.3kmという航続距離の短さで、これはイオニックとほぼ同等だ。

■航続距離 188.3km
■フル充電コスト 4.27ポンド(625円)
■1.6kmあたりのコスト 0.030ポンド(4.39円)
■乗り出し価格 2万9230ポンド(428万円)
■目標価格 2万9230ポンド(428万円)


8位 BMW i3 94Ah

i3は有名なEVで、2014年に登場して以来、その未来を感じさせるデザインで他とは一線を画す存在感を示してきた。

比較的高級で、後部座席のアレンジ機能は実用的でないため、クラスリーダーと言えない部分も多い。しかし、大型バッテリーのオプションも発表される見込みだ。

■航続距離 194.7km
■フル充電コスト 4.67ポンド(684円)
■1.6kmあたりのコスト 0.038ポンド(5.57円)
■乗り出し価格 3万4445ポンド(505万円)
■目標価格 3万1480ポンド(461万円)


7位 日産リーフ

リーフの1代目は世界でもっとも売れたEVだ。われわれも、2代目をEVオブ・ザ・イヤーに選出した。パンチ力のあるパフォーマンスや充実した安全装備、大きなトランクルームが魅力だ。
WLTPテストでの航続距離は270.4kmだが、われわれが算出した206.0kmの方がより現実的な数値だろう。

■航続距離 206.0km
■フル充電コスト 5.40ポンド(791円)
■1.6kmあたりのコスト 0.042ポンド(6.15円)
■乗り出し価格 2万6190ポンド(384万円)
■目標価格 2万3109ポンド(339万円)


6位 ルノー・ゾエR110

ゾエは最初期の量販EVのひとつで、ゼロエミッションカーでも実用性と低価格を両立できることを証明したモデルだ。

ゾエはバッテリーを月々のリースで契約するか、本体と合わせてバッテリーも購入するかのふたつの選択肢があるが、リース契約の方がおすすめだ。長い航続距離とランニングコストの低さを両立させた、一押しのEVモデルだ。

■航続距離 235.0km
■フル充電コスト 6.03ポンド(883円)
■1.6kmあたりのコスト 0.041ポンド(6.01円)
■乗り出し価格 1万8420ポンド(270万円)
■目標価格 1万4746ポンド(216万円)


5位 ヒュンダイ・コナ・エレクトリック 39KWH

コナ・エレクトリックはヒュンダイが送り出す小型の電動SUVだ。137psと204馬力の2バージョンが用意されるが、137psのグレードですら、ほかの主要なライバルよりもパワフルだ。計測した航続距離は254.3kmだ。

コナのインテリアもスマートに仕上がっている。洗練されたインフォテインメントシステムや素晴らしいドライビングポジションも魅力的だ。

■航続距離 254.3km
■フル充電コスト 5.27ポンド(772円)
■1.6kmあたりのコスト 0.041ポンド(6.01円)
■乗り出し価格 2万9495ポンド(432万円)
■目標価格 2万5995ポンド(381万円)


4位 テスラ・モデルS 75D

モデルSは2014年に登場し、EVのイメージを変えてしまったモデルだ。大人5人がくつろげるラグジュアリーなキャビンに、スポーツカー顔負けのパフォーマンス、長い航続距離を実現している。

家庭用充電器ではフル充電に11時間が必要だが、テスラの「スーパーチャージャー」なら30分で80%の充電が可能だ。

■航続距離 328.3km
■フル充電コスト 10.09ポンド(1478円)
■1.6kmあたりのコスト 0.049ポンド(7.18円)
■乗り出し価格 7万3505ポンド(1077万円)
■目標価格 7万3505ポンド(1077万円)


2位タイ キアe-ニロ

姉妹車のヒュンダイ・コナ・エレクトリックには及ばないものの、e-ニロの航続距離は市販EVで最高レベルだ。コナと同じ電動モーターを使用しており、非常にクイックな走りを見せる。初めて乗ったときには、その速さに驚きを隠せなかった。というのも、ニロ・ハイブリッドを超えた、スポーツカーのようなパワフルさを見せたのだ。

フロントタイヤが空転しないよう軽く右足に力を込めるだけで、自信を持って車の流れに乗ることができる。ステアリングの重さは程よく、フィーリングも一貫しているが、乗り心地の方は期待してはいけない。路面からの衝撃はかなりのもので、安楽さとは程遠い。

■航続距離 407.2km
■フル充電コスト 8.74ポンド(1280円)
■1.6kmあたりのコスト 0.035ポンド(5.13円)
■乗り出し価格 3万ポンド(439万円)(推定)(2019年2月発売予定)
■目標価格 不明


2位タイ ジャガーIペース

Iペースは2018年の読者アワードで大勝したモデルだ。この高い期待に応えて、コンセプトモデルそのままのデザインや大人4人が乗れるスペース、407.2kmもの航続距離、痛快なハンドリングを備えて登場した。

最新の150kWバッテリーチャージャーなら46分で80%を充電できるが、一般的な50kWのチャージャーでは85分が必要だ。

■航続距離 407.2km
■フル充電コスト 11.87ポンド(1739円)
■1.6kmあたりのコスト 0.047ポンド(6.88円)
■乗り出し価格 6万3495ポンド(930万円)
■目標価格 5万9995ポンド(879万円)


1位 ヒュンダイ・コナ・エレクトリック 64KWH

コナ・エレクトリック(204psバージョン)の航続距離は416.8kmに達し、これまでに本誌がテストを行ったモデルの最高記録を樹立した。

急速に整備が進んでいる英国の充電ステーション網や妥当な価格設定も手伝って、コナ・エレクトリックは多くのオーナーがライフスタイルを変えずに付き合える史上初のEVとなるだろう。

■航続距離 416.8km
■フル充電コスト 8.65ポンド(1267円)
■1.6kmあたりのコスト 0.033ポンド(4.83円)
■乗り出し価格 3万3995ポンド(498万円)
■目標価格 3万495ポンド(447万円)

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(AUTOCAR JAPAN 編集部)

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