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ニューモデル 2018.10.30

長期テスト VWゴルフVII GTI(5) ゴルフRとの決定的な違い

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もくじ

ー 積算10979km ゴルフMk2との対面
ー 積算11751km 「R」との違いは
ー RにはDSGが適切
ー 全域でトルクの太いR
ー GTIの方がオールラウンダー
ー 好きなトコロ/嫌いなトコロ
ー テスト車について
ー テストの記録

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積算10979km ゴルフMk2との対面

わたしの家族はVWを気に入らないらしく、母の誕生日を祝いにセレーブドンまで出かけるのは、GTIの走行距離を伸ばすのに良い機会だった。途中バンピーな道路もあったが、過去のスポーティなモデルとは違い、底を打つようなことはなかった。

わたしの弟はゴルフMk2を所有しており、母の家で新旧2台のゴルフが対面することとなった。赤いラインの入ったフロントグリルからボディ後半のラインに至るまで、共通点がいたるところに見られた。

積算11751km 「R」との違いは

ゴルフGTIのレビューでは、「~なのは確かだが、ゴルフRはプラス2000ポンド(29万円)で購入できてしまう」と書かれることも多い。

しかし価格表を詳しく見ると、これは少々間違っており、3ドアMT仕様のGTIは2万8465ポンド(414万円)からで、3ドアMT仕様のRは3万2880ポンド(479万円)(GTIはわれわれの購入時から少々値段が上がっている)からだ。この差は、GTIとひとつグレードを落としたガソリン仕様のゴルフの間にも存在している。

しかし、英国で主流なリース方式で購入する場合、価格差は2000ポンド(29万円)にまで縮まる。プランによってはひと月10ポンド(1456円)差のものもあった。そう考えると、ゴルフRは特にお買い得なモデルだ。

つまり、RとGTIとの価格差はさほど大きくない。残る問題はその価格差を支払い、強大なパワー(310psと230ps)と四輪駆動を手に入れたいかどうかだ。もちろん、最近のホットハッチはパワーこそが正義なのはいうまでもない。

しかし、それほどパワーが大事なのだろうか。GTIに4415ポンド(64万円)追加すれば、スペック上のパフォーマンスは驚くほど上がるかもしれないが、それだってRとGTIの差は価格差ほど大きくは感じない。

ここで思い出して欲しい。いくらさまざまな点で勝るグレードが存在していようと、GTIはゴルフのパフォーマンスモデルで、由緒正しきホットハッチなのだ。

RにはDSGが適切

RとGTIの違いを探してみると、われわれのゴルフが3ドアであるのに対して、Rの試乗車は5ドアな点も対照的で興味深い。先日大きく重い3ドアをどう扱っているのか尋ねられたが、そもそもほとんど気にしたことがなかった。

軽く、大きく開く必要もない5ドアのゴルフRに乗った後ですらそうだったのだ。5ドアは狭い場所には適しているし、実用面では利点しかない。実際、今では3ドアのハッチバックは数えるほどしか存在していない。

ただ、ドアの問題は実用性の話でパフォーマンスとは関係ない。むしろ試乗車のRが6速マニュアル仕様だったことは何か意図的なものを感じた。

最初の数kmを過ぎて、わたしはMTのRに初めて乗ったことに気がついた。これまでに乗ったのはすべて、7速DSGモデル(1270ポンド(18万円)のオプション)だったのだ。

そもそもわたしは、RにはATのみが組み合わされるとばかり思っていた。というのも、どんな天候にも対応する日常使いできるホットハッチは、パフォーマンスだけでなく扱いやすさにもこだわっていると思っていたからである。

これは今でも変わらない。DSG仕様のゴルフRはMT仕様よりも速く感じられるし、0-100km/hもDSG仕様は4.6秒でMT仕様よりも0.5秒は速い。そのうえDSGなら、ブレーキのタイミングとアクセルを早く開けることだけに集中していられるのだ。

全域でトルクの太いR

Rに乗ると、GTIに比べてトルクが増しているのも感じられる(GTIの35.6kg-mに対してRは38.6kg-m)。そこまで大きな差ではないが、違いはトルクの出方にある。Rはどんなスピードでも、アクセルを踏む限りどこまでも凶暴に加速し続ける。

一方でGTIにはそこまでの加速力はなく、低回転域をすぎたあたりから活発になり、持てる能力を100%発揮するようになる。GTIは低回転で走る気にならないが、Rはいつだってもっと速くと急き立ててくるようだ。

ゴルフRの足回りの硬さと19インチアロイホイールから響いてくるノイズには驚いた。Rは300psを超えるホットハッチの中ではもっとも洗練された部類であり、これまでに硬いクルマだとは思ったことがなかった。それは今でも変わらないのだが、GTIと比べると明確に硬いこともまた事実だ。

Rのノイズに不満を感じたのは想定外だった。わたしのGTIは18インチを履いているのだが、少々迫力にかけるし、19インチに変えても何ひとつ乗り心地の面で不満は出ないと思っていたからだ。しかし、Rに試乗してからは18インチもいいものだと考え直した。

GTIの方がオールラウンダー

ハンドリングはGTIの方がターンインが鋭く俊敏で、Rはあえてグリップとトラクションを重視したセッティングになっている。GTIがコーナーに鋭く飛び込んでいくのに比べると、Rは強引に分け入っていくような感覚だ。とはいえ、GTIの方が侵入スピードが速くとも、脱出スピードは明らかにRの方が速い。

ではRとGTIではどちらが良いのか。こうやってGTIと長い時間を過ごす前は、Rこそがお気に入りのオールラウンド・ホットハッチだった。そして今では、GTIの方が効率の良いオールラウンダーだと思う。

確かに、GTIよりも刺激的なホットハッチはRを含め数多く存在している。しかし、GTIよりも優れたモデルは存在していない。どのクルマが痛快かというよりも、どのクルマとともに過ごしたいかを考えればはっきりとわかる。

最後に、RとGTIの2台には共通点がひとつある。それはどちらも素晴らしくゴルフであることだ。

好きなトコロ

乗り心地とハンドリングのバランス

この点ではGTIはRよりも優れている。低速域での素晴らしい乗り心地と、高速域のハンドリングを高次元で両立している。

使いやすいステアリングの操作系

タッチスクリーンを使わず操作できる点は好ましい。ナビをステアリング上のボタンで完全に操作できる。

スポーティなデザイン

われわれはいまだに3ドアのハッチバックに魅力を感じる。5ドアよりもレーシーに見えるのだ。

嫌いなトコロ

排気音

特別感が足りない。GTIのサウンドはホットハッチというには物足りない。

燃費

単体でみれば、GTIの燃費は満足できる。しかし、310ps、四輪駆動のRと0.8km/ℓしか違わないのは問題だ。

テスト車について

モデル名:フォルクスワーゲン・ゴルフGTI
新車価格:2万8320ポンド(434万円)
テスト車の価格:3万2520ポンド(499万円)

テストの記録

燃費:15.9km/ℓ
故障:無し
出費:無し

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(AUTOCAR JAPAN 編集部)

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