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ニューモデル 2018.10.18

試乗 ロールス・ロイス・カリナン 初のSUV ロールスらしさは健在

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もくじ

どんなクルマ?
ー ロールス初のSUV
ー ファントム譲りのシャシー
ー ロールスらしい装備

    減っているのに増えている! 「東京モーターサイクルショー」過去最多の来場者数

どんな感じ?

ー ロールスらしい乗り味
ー 快適な走り オフロードも性能も確保

「買い」か?
ー まさしくロールス・ロイス

スペック
ー ロールス・ロイス・カリナンのスペック

どんなクルマ?

ロールス初のSUV

これはあらゆる意味で、ビッグなクルマだ。ロールス・ロイスのトルステン・ミュラーCEOはブランドとして初めての4×4であるカリナンが非常に議論を呼ぶクルマであると認識している。これにはふたつの理由がある。

まず第一に、カリナンのルックスにはシンプソンズのカニュネロの影を感じないだろうか? ポルシェが初代カイエンでおこなったように、ロールスもそのデザインにロールス・ロイスらしさを取り込もうとした。単にわれわれが見慣れていないだけで、慣れれば好きになれるのではないだろうか。ベントレー・ベンテイガや初代カイエンを見ればわかる通りだ。

次に、ロールス・ロイスはこのようなクルマを作るべきだったのだろうか? これについては、「間違いない」といえる。ロールスの購買層は毎日乗れて、家族を連れてスキーや射撃などにも行けるレンジローバーの代わりになるクルマを求めていたのだ。ディーラーにはすでに展示車が届いているが、その予約リストは向こう1年以上にわたって埋まっている。

このクルマはロールス初のSUVだが、ロールス初のオフロード車ではない。なぜならロールス車は道が整備される前からあらゆるところを走り回っていたのだから。ただし、ロールス初の4WDではある。

ファントム譲りのシャシー

アーキテクチャは昨年ファントムから採用されたアルミニウムスペースフレームだ。これは現行のゴースト、レイス、ドーンなどの「安価な」モデルに使われるBMWグループで共通のものとは異なる。

これは(文字通りではなく比喩的に)柔軟なアーキテクチャであり、さまざまな長さや高さに対応する。全長は5341mmとファントムよりも短い一方で全高はより高い1835mmとなり、全幅は2000mmに達する。

たくましいエアサスペンションを備え、フロントはダブルウィッシュボーン式、リアは5リンク式だ。さらに前にふたつ、後ろにひとつのアンチロールバーを装着し、後輪操舵も標準装備だ。

ファントムと同じ6.75ℓV12ツインターボをフロントに搭載し、571psを発揮する。SUV用に低速トルクが増強され、わずか1600rpmから86.7kg-mを発生する。

トランスミッションは8速ATだが、自分でギアを選択することはできず、カーナビからの情報を元にシフトチェンジが行われる。4WDシステムは基本的にはBMWのxドライブと共通だが、一部分が強化されている。ギアボックス後方の電動クラッチにより、後ろ100%から前後50:50までの間で駆動配分を調整する。

ロールスらしい装備

前後デフはオープンだが、ブレーキによるトルクベクタリング機能で空転を止めることができる。路面に応じたモードが細かく用意されるベントレー・ベンテイガやレンジローバーとは異なり、オフロードモードはひとつのみが用意される。

牽引能力は、牽引用バーの限界である2600kgに制限されている。本来シャシーの性能としては3500kgまで対応できるという。

2ピース式のテールゲートを開ければ、560ℓの荷室にアクセスすることができる。70%の顧客が選択するという標準の3人がけリアシートを選択すれば、それを折りたたむこともできる。後席の方が高い位置にあるためそれでも荷室との間には段差が残るが、電動式のスロープによりそれを解消する。

またオプションで冷暖房付きの独立式リアシートを選択することもできる。このシートはリクライニング機能を持つほか、リアホイールからの騒音を遮断するため荷室との間にガラスの仕切りが設けられている。リアヒンジ式のドアにより後席へのアクセスは容易だ。すべてのドアは電動で素早く動作する。

どんな感じ?

ロールスらしい乗り味

キャビンのしつらえはご想像の通り完璧だ。素材の選択も素晴らしく、取りつけも美しい。ドライビングポジションも良好だ。高い視点からボンネット全体を視界に収めることができ、自車の位置を確認しやすい。

目隠しをしていたとしても、50mも走ればそれがロールス・ロイスであるとわかるだろう。他のロールスとは異なる味付けだが、その感覚は引き継がれている。搭載されるV12はほぼ無音で、素晴らしくスムーズに発進する。ステアリングは他モデルより若干小さく太いが、軽い操舵感ながら正確だ。大きなアクセルペダル、その穏やかなレスポンス、さらに乗り心地はまさしくロールスだ。

ホイールは21インチまたは22インチから選択する。初期のデザインからは30インチ程度とも推測された。ランフラットタイヤを装着していてもそのスムーズさはロールスらしいものだ。他のライバルよりはロール量が大きく、レスポンスもおっとりしているが、それでいい。

スタビリティは素晴らしく、風切り音も抑制されている。100kg以上の遮音材が使用されているほか、ドアや窓は他のどのモデルよりも分厚い。レンジローバーやベンテイガに対抗できるかって? 間違いない。

快適な走り オフロードも性能も確保

BMWのiドライブから派生したインフォテインメントシステムも素晴らしい。非常にスムーズなV12による0-97km/h加速は5.0秒だ。レブカウンターの代わりに「パワーメーター」が取りつけられているが、ピークパワーは5000rpmで発生する。

カリナンを運転していて速さを求めようとは思わないだろう。最もリラックスして長距離走行ができるクルマのひとつだ。ただし、後輪操舵や全方位のカメラが付いているとはいえダブルキャブのピックアップに匹敵するサイズゆえ、広い道に限る。

車重も2730kgに達し、他のどのライバルより重い。エンジンブレーキが弱いことも重なり、ブレーキ操作には注意が必要だ。さらに燃費は6.7km/ℓ、CO2排出量は341g/kmだが、このクルマのオーナーが気にすることではないだろう。

このクルマが良いと感じるかどうかは、どの程度のオフロードを想定するかに依存する。サイズと車重ゆえ、柔らかい泥やタイトな段差は苦手だ。しかし86.7kg-mものトルクは砂地では有効だし、540mmまでの渡川も可能だ。

オフロードモードでも自分でギアを選択することはできないが、「ロー」ボタンを押せば可能な限り2速で走行するという。これはおよそ8km/hから88km/hの間で動作する。ドアの下端にはライバルと同じくシルを覆うエッジが設けられ、泥の侵入を防いでいる。

「買い」か?

まさしくロールス・ロイス

ロールスはそのオフロード性能が頻繁に使われると考えているようだ。すべての能力を試すことはできなかったが、急斜面、岩場、凍結路などでは不自由なく走行することができた。スキーリゾートや砂漠のロッジなど、旅の最後に現れるオフロードを快適に通過することを想定していると見られる。

究極的にいえば、まさにこれはロールス・ロイスなのだ。ベントレーほどダイナミックではないがより快適で、レンジ・ローバーよりもはるかに豪華だ。ロールス・ロイスらしい見た目、フィーリング、そして走りだ。

さらにいえば、25万ポンド(3687万円)という車両本体価格もロールスらしい。このクルマに異議を唱えるひとは、そもそもこのようなクルマに興味を持っていないだろう。もしこれが欲しいと思うなら、まさしく「買い」だ。

ロールス・ロイス・カリナンのスペック

■価格 25万ポンド(3687万円)
■全長×全幅×全高 ー
■最高速度 250km/h(リミッター)
■0-100km/h加速 5.0秒
■燃費 6.7km/ℓ
■CO2排出量 341g/km
■乾燥重量 2730kg
■パワートレイン V型12気筒6749ccツインターボ
■使用燃料 ガソリン
■最高出力 571ps/5000rpm
■最大トルク 86.7kg-m/1600rpm
■ギアボックス 8速オートマティック

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(AUTOCAR JAPAN 編集部)

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