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ニューモデル 2018.10.14

試乗 ボルボXC40 T4 AWD 「買い」はモメンタムか、インスクリプションか

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もくじ

どんなクルマ?
ー XC90/60系とは異なる価値観

    ボルボXC40はカジュアルな秀作SUV。タイヤサイズが悩みどころ

どんな感じ?
ー T4/T5 同じ所、違う所
ー 脚、ハンドリングは?

「買い」か?
ー 際立つ「買い得感」

スペック
ー ボルボXC40 T4 AWDのスペック

どんなクルマ?

XC90/60系とは異なる価値観

先に登場したXC90/60と並べればボルボ・クロスオーバーSUVの末弟という位置付けだが、そういった評価ではXC40の立ち位置あるいは魅力を正しく理解することはできないだろう。それはXC90/60系のSPAプラットフォームに対してXC40が一回りコンパクトでリアサスにマルチリンクを配したCMAプラットフォームを用いるといったハードウェアの違いではない。

初めて目にした時のXC40の外観の印象は、些かオタッキーな喩えで恐縮だが、ガンダムに登場する「アッガイ」や「ズゴック」だった。

曰く「ロボティック」なデザインとのことで妙に納得したのだが、伝統的(古典的)な「カッコイイ」とは趣を違えたいという意図がひしひしと伝わってくるスタイルである。XC90/60とは世代間相違にも似た価値感の差を感じられた。

そんなXC40の主力となるのが、ここで試乗したT4系である。

日本市場の皮切りとなったファーストエディションはT5 AWD Rデザインをベースとしたモデルであり、既存ラインナップの最高価格車を10万円上回っている。一方、T4はFFのベーシックグレードでは389万円、最高価格車のAWDインスクリプションで499万円。T5系の同グレード対比では50万円ほど安価だ。

もちろん、XC40の魅力に対する費用対効果次第であり、T4系が基準仕様か普及仕様かがこの試乗の要点のひとつでもある。



どんな感じ?

T4/T5 同じ所、違う所

同じ2ℓ直噴ターボを採用するが、パワースペックはT5系用の252ps/35.7kg-mに対してT4系用は190ps/30.6kg-m。最高出力で約25%減、最大トルクで約14%減である。

数値だけ比較するとT4系が非力に思えるだろうが、試乗印象は違っていた。

普段走りや高速追い越し加速でも差異として感じられるのは「マイルド」あるいは「穏やかさ」の違いだ。

組み合わされるミッションは変速比も最終減速比も共通の8速AT。当然、巡航時のエンジン回転も共通している。ボルボ車に限らず最近のAT車は巡航回転数を2000rpm以下とするのが標準的であり、XC40も1500rpm巡航をターゲットとした設定を採用する。この巡航ギアの維持能力が余力感や扱いやすさ、あるいは平穏な走りでは重要である。

巡航ギア維持能力についてT4はT5と目立った違いはなかった。巡航からの加速によるダウンシフトタイミングはほぼ同じであり、エコ/コンフォートモードの緩加速では1500~2000rpmを維持する。低回転域の踏み増しで力強いのはダウンサイジングターボの特徴だが、そこからのトルクの盛り上がりがT5が勝る。ダウンシフトした時の加速の伸びも同様である。

スポーティを感じさせる加速感はT5の見所のひとつだが、ゆったり悠々と走らせる、謂わば動力性能のプレミアム感では大差ない。



脚、ハンドリングは?

フットワークにT4/T5の違いは見当たらない。T4/T5ともにRデザインのみ専用サスチューンを採用し、試乗車はともに標準サス仕様。高い重心を抑えるためにやや硬めのストローク特性となっているが、初期ロールから大横G旋回、うねり路面などいずれも滑らかさと不要な揺れを抑えたストローク感を維持する。

ハンドリング面では転舵初期から転舵量に応じたヨー(方向)変化を示し、神経質な操舵を要求しない。正に「過不足なく」の反応であり、うねりのある高速コーナーでもヨーの乱れは極めて少なく舵角に応じたラインを維持する。

前述したとおり乗り心地はちょっと硬め。ただし、ガツガツとかドタバタしたような振動はほとんど感じない。大径ホイール+ロープロタイヤにありがちな車軸周りの揺動感も少なく、タイヤ踏面から車体までが一体となってストロークする感覚が乗り心地の質感を高めている。洗練感と安心感の両立が印象的である。

安心と言えば安全&運転支援機能もボルボ車のセールスポイントであり、期待を裏切らずXC40も高水準にある。

中でもとくに評価したいのはACCだ。ボルボ車のACCは速度計に設定速度と前走車速度が表示されるのが特徴。速度制御はACCシステムが行うのだが、システムがどのように認識しているか一目で判別できるのは信頼感と安全運転の向上に寄与する。なお、速度計には標識認識で検出された制限速度もマークされる。

安心や余裕を軸脚とした走行性能や機能はボルボ車に共通し、いずれもドライバーの感性に馴染みやすい。小さく若々しいキャラを与えられていても、ボルボ哲学は貫かれていた。



「買い」か?

際立つ「買い得感」

走りについて述べれば世代間格差はない。Rデザイン以外、とくにT4は包容力にも似た穏やかさが特徴であり、スポーティとか若々しさは薄い。

しかし、小物収納性を優先し、既存のプレミアムの演出と異なった嗜好のインテリアにしても、道具としての使いやすさや身近さを軸脚としているのがXC40に独自性を与えている。「コスパ」あるいは「オキニ」といった実践的かつ個人的な価値感を尊重する若年層の現実を感じる。表層的な若々しさには否定的といってもいい。


ラグジュアリーグレードのインスクリプション(写真白)とモメンタム(写真灰)の2グレードを試乗したが、内装の設えは明らかにインスクリプションのほうが高級である。

ただ、インスクリプションはXC90/60的なラグジュアリーを付加したいユーザー向けで、外観や走り等々含めてXC40 T4のキャラに似合いなのはモメンタムであった。背伸びしないで自分に価値あるもの、生活を楽しくする手助けをしてくれる相棒、そんな印象がT4モメンタムにある。

モメンタムとインスクリプションの価格差は40万円。同Rデザインとは30万円。T4系とT5系の同グレード差額は50万円である。装備や内外装、走行ハードの差を考慮すれば納得の価格設定。

いずれも対装備/スペックの買い得感は同級の輸入SUVではトップレベルだが、当世若者気質ならT4モメンタムがイチ押しである。



ボルボXC40 T4 AWDのスペック

ボルボXC40 T4 AWDモメンタム

■価格 459万円
■全長×全幅×全高 4425×1875×1660mm
■最高速度 –
■0-100km/h加速 –
■燃費(JC08モード) 13.2km/ℓ
■CO2排出量 –
■車両重量 1670kg(サンルーフ車はプラス20kg)
■パワートレイン 直列4気筒1968ccターボ
■使用燃料 ガソリン
■最高出力 190ps/4700rpm
■最大トルク 30.6kg-m/1400-4000rpm
■ギアボックス 8速オートマティック





ボルボXC40 T4 AWDインスクリプション(差分のみ)

■価格 499万円

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(AUTOCAR JAPAN 川島茂夫)

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みんなのコメント

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  • zoo*****|2018/10/14 13:59

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    記事のように、XC40のキャラクターだとT4モメンタムがベストに感じる。
    フル装備で460万は買い得な価格だし、スポーティに走らせる40シリーズの車格に合っている。

    ちなみにXC60はインスクリプション一択。
    あの上質な癒やしの乗り心地には、プレミアムな内装装備が非常に合っている。
  • vit*****|2018/10/14 16:16

    違反報告

    実際に試乗すればわかるが、スマートフォーフォーの様にヒョコヒョコしたやっすい乗り心地。併せて試乗したV60は地面に吸い付いて走って良かった。XC40T5を買える予算があるなら、V60モメンタムをお勧めすておく。
  • wai*****|2018/10/14 15:10

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    ボルボという名を語った中国車

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