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ニューモデル 2018.10.8

なぜアルファロメオ・ステルヴィオはピュアスポーツカーのようなSUVなのかを解説!

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長い歴史を誇るアルファロメオが初めて送り出すSUV、ステルヴィオ。アルファロメオならではの官能的デザインも魅力的だが、何より注目なのは最速セダンのジュリアから引き継いだ卓越したドライビング性能だ。REPORT◎佐藤久実(SATO Kumi)PHOTO◎篠原晃一(SHINOHARA Koichi)

 ステルヴィオ峠は、イタリア北部、スイスとの国境近くのアルプス山中にあり「世界最高のドライビングロード」と呼ばれる。標高2757mで最大斜度度、ものヘアピンコーナーが続く、走り屋の聖地とも言われる峠。自転車レースのジロ・デ・イタリアで度々使われるコースとしても有名だ。
 
 さて、アルファロメオ初のSUVモデルにこの峠の名前が冠されたが、その由来となったのがアイライン。目尻がキュッと切れ長になっている。その鋭角的なラインをヘアピンカーブになぞらえたのだという。
 
 いかにもパッションを感じそうな面構えのステルヴィオ、このクルマは「ジュルジオ・プロジェクト」から誕生した。これは、FCAグループの精鋭により、FRプラットフォームをイチから開発するというプロジェクト。アルフォロメオのみならず他ブランドのメンバーも加わり、またフェラーリのエンジニアがエンジンの開発にも携わっている。その第1弾となったのが昨年登場したスポーツセダンのジュリアで、第2弾がこのステルヴィオというわけだ。実際、〝ジュリアのSUV版”ともいうべきキャラクターを持っている。
 

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 ルックスもさることながら、イタリアンデザインのインテリアが刺さる。今回試乗したのはチョコレート(ブラウン)レザーをあしらったシックなもの。ホワイトのボディとのコントラストも含めてオシャレ。シンプルなのにちゃんとデザインされていて、独特な雰囲気を作り出している。センターコンソールには必要最低限のスイッチしかレイアウトされておらず、実にシンプルだ。

 ドライバーズシートに座ると、SUVにありがちなアップライトな感じではなく、スポーツカー同様のやや低いドライビングポジションが取れるので、動き出す前からテンションが上がる。そして、パーキングスピードで動き出し、ステアリングを切った瞬間に度肝を抜かれた。キレッキレなのだ。ステアリングギヤ比は12対1とクイック。このボディでこんなクイックにして大丈夫?と普通は思う。だが、その後スピードを上げていっても何の問題もなかった。始めは少しとまどうかもしれないが、慣れると少ない舵角で操作できるので、たとえ峠を飛ばしているような状況じゃなくても楽なのだ。そして、この機敏さが、街中を普通に走っている時もスポーティさを演出してくれる。


 なぜ車高が高くてボディも大きいのに、こんなにステアリングをクイックにしても大丈夫なのかというと、ジュリアとロール角がほぼ同じだからだ。つまり、他のセダンやSUVと比べて圧倒的にロール角が少ない。また、ロール軸もジュリアと同距離なので、実際のヒップポイントは上がっていながら、スポーツセダンと運転感覚が非常に近く、ユサユサッとした動きは見られない。
 
 2.0ℓターボエンジンには8速ATが組み合わされ、2000rpm~5000rpmくらいまではフラットなトルクな特性だ。アクセルを踏み込んでいくと、その加速感は凄くパワフル! というほどではない。だが、スルスルと気持ち良く走り、速い。この感覚はボディの軽さによるものだろう。エンジンフードやリヤハッチなどにはアルミを使い、プロペラシャフトは何とカーボン製だ。プロペラシャフトにカーボンを使うなんて、本格スポーツカーでしか聞いたことがない。結果、欧州仕様で約1600kg、パワーウエイトレシオは6.0kg/ps以下とクラストップを実現。さらに前後重量配分は50対50と、バランスにも優れている。これらの効果で軽快なドライブフィールが得られるのだ。DNAのD(ダイナミック)を選べばさらにレスポンス良い走りを堪能できる。

スポーツカーのような走りとSUVの荷室

 さらにこのクルマのキャラクターを際立たせているのは、通常は100%リヤ駆動で、滑った時だけフロントにトルクを流すというシステムだ。世の中スポーティSUVが多いが、ピュアFRベースのAWDはほとんどない。でもスポーティとはいえホイールベースが長く、室内空間やラゲッジルームはゆとりがあるので心配なく。
 
 とどめはブレーキ。始めて乗ると、「効かない」と感じるかもしれないが、ステルヴィオはスポーツカーのような踏力コントロールタイプなのだ。つまり、しっかり踏まないと止まらないがコントロール性には優れる。もちろん、意図的なチューニングとのこと。このクルマ、いろんな意味でSUVの範疇を超えている。
 
 ステルヴィオは、Dセグメントで比較的大きなボディサイズのSUVでありながら、スポーツカー並みにパッションが感じられるクルマだ。年内に導入予定という2.0ℓ510psエンジン搭載のクアドリフォリオの試乗が今から楽しみだ。

※本記事は『GENROQ』2018年9月号の記事を再編集、転載したものです。

SPECIFICATIONS
アルファロメオ・ステルヴィオ・ファーストエディション
■ボディサイズ:全長4690×全幅1905×全高1680mmホイールベース:2820mm ■車両重量:1810kg ■エンジン:直列4気筒DOHCターボ総排気量:1995cc最高出力:206kW(280ps)/5250rpm最大トルク:400Nm(40.8kgm)/2250rpm ■トランスミッション:8速AT ■駆動方式:AWD ■サスペンション形式:FダブルウイッシュボーンRマルチリンク ■ブレーキ:F&Rベンチレーテッドディスク ■タイヤサイズ(リム幅):F&R255/45R2(08.5J) ■環境性能(JC08モード)燃料消費率:11.8km/ℓ CO2排出量:197g/km ■車両本体価格:689万円

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(MotorFan GENROQ編集部)

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