もくじ
ー フィアット/アルファ・ロメオの由来
ー フェラーリ/アバルトなど
ー デ・トマソ/パガーニ/チ・ゼータ
メルセデスやアウディ すべて答えられる? ドイツ車メーカー名の由来
フィアット/アルファ・ロメオの由来
日本やドイツと並ぶ自動車王国のイタリア。この国のメーカーは、2大ブランドを除いてほとんどが創業者の名前に由来している。だが、その例外の2大ブランドも、創業地の名前が社名に含まれている。
その例外のひとつが、現在のイタリア自動車界をまとめ上げているフィアット。いまや、かつてのアメリカ・ビッグ3のひとつであるクライスラーまで傘下に収めているが、その社名は「トリノにあるイタリア自動車製造所」を意味する、「Fabbrica Italiana Automobili Torino」の頭文字を取ったものである。
創業者はアニエッリ家なのだが、社名をアニエッリとしなかったのは興味深い。
もうひとつは、かつてはフィアットと並ぶ大メーカーだったアルファ・ロメオ。今は他のイタリア車メーカー同様フィアット傘下にあるが、その社名は「ロンバルダ自動車製造株式会社」を意味する、「Anonima Lombarda Fabbrica Automobili」の頭文字、A.L.F.A.が発祥。ロンバルダとは発祥の地ミラノ市のある「ロンバルディア州の」という意味だ。
そのA.L.F.A.社がニコラ・ロメオの興した会社と合併し、ALFA-ROMEOとなった。
フェラーリ/アバルトなどの由来は?
イタリアを代表するスポーツカーといえば、フェラーリ。アルファ・ロメオのレーシングドライバーだったエンツォ・フェラーリが設立したのは、クルマ好きなら知らないひとはいないだろう。
フェラーリほどではないが、スポーツカーや高級車のメーカーとして有名なマセラティ。この会社も、ボローニア在住のマセラティ兄弟が興したものだ。
高級車メーカーに始まり、ラリーやWECなどのモータースポーツで活躍したランチアの社名も、創業者ヴィンチェンツォ・ランチアに由来している。
フィアット傘下の小型車で日本でも人気があったアウトビアンキは、ルーツはビアンキという自転車メーカー。創業者、エドアルド・ビアンキの名が社名の由来だ。ビアンキの自転車は、日本でも有名だ。その自動車部門がフィアットとピレリの資金援助で、アウトビアンキ社という別会社になった。
サソリのマークでおなじみのアバルトも、カルロ・アバルトが興した自動車メーカー。
ここまで紹介したメーカーは、今やすべてフィアット傘下にある。アルファ・ロメオ、フェラーリ、マセラティ、アバルトは存続しているが、ランチアは国内専用ブランドとなり、アウトビアンキは事実上消滅した。
両社とも、かつては日本でもけっこう見かけたブランドのクルマだけに、少々残念でならない。
フェラーリと並び称されるスーパーカー・メーカーのランボルギーニ。この会社も創業者のフェルッチオ・ランボルギーニが興したトラクター会社がルーツだ。今はフォルクスワーゲン・グループに属している。
フェラーリやランボルギーニ同様、スーパーカー・ブームで有名になったデ・トマソだ。
デ・トマソ/パガーニ/チ・ゼータ
デ・トマソも、創業者アレハンドロ・デ・トマソの名に由来する。
一時期はイノチェンティやマセラティを買収するほどだったが、アレハンドロの死後、会社は紆余曲折の末に中国企業(社名は公表されていない)に売却された。
20世紀の終わり頃に登場したスーパーカー・メーカー、パガーニも創業者オラチオ・パガーニの名に由来する。高額なスーパーカーを造り続け、今も健在だ。
同じ頃にV16エンジンを搭載したスーパーカー、V16Tを製造したチゼータ社。ここは創業者クラウディオ・ザンポーリの名前そのものではなく、彼のイニシャル「C.Z.」のイタリア語読みである、「Ci Zeta(チ・ゼータ)」が由来である。チゼータ社は一度倒産したが、現在はアメリカで復活しV16Tを受注生産している。
イタリアでは自動車メーカーだけでなく、有名なカロッツェリアも数多く存在する。
ピニンファリーナ、ベルトーネ、ミケロッティ、ザガート、ギア……。いずれも、その社名は創業者の名前に由来している。
例外なのは、イタルデザイン(文字どおりイタリアのデザインを意味する)くらいだろうか。
かつてはさまざまなメーカーにデザインを提供して隆盛を極めたカロッツェリアも、今ではほとんどがメーカーの傘下に置かれていたり、事実上倒産してフェードアウトしているものも多くなってしまった。
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