欧州ブランド初の電気自動車SUVとなるジャガーのEV、I-PACEがデビューした。完全新設計のシャシーを採用したジャガーの威信をかけたモデルとなる。発表会にはジャガー・アンバサダーのプロテニスプレーヤー、錦織 圭選手も駆けつけた。PHOTO◎Jaguar Land Rover Limited
ジャガーブランドとして初の電気自動車(EV)であり、欧州ブランドとして初の電気自動車のSUVでもあるジャガーIペイスが発表された。既存のボディを使ったEVではなく、前後サスペンションがFペイス用であることを除けば、完全専用設計となる野心的モデルだ。
注目のパワートレインだが、90kWhのリチウムイオンバッテリーを床に敷き詰め、前後の車軸それぞれに同性能の電気モーターを備えることで、最長470kmの航続距離(WLTPモード)を実現し、最高出力400ps/最大トルク696Nmの超高性能を発揮する。ちなみに0→100km/h加速は4.8秒とスポーツカー顔負けの俊足っぷりだ。
専用設計&ロングホイールベース(2990mm)により、室内の居住性と荷室空間も特筆すべき特徴だ。後席のレッグルームは890mmを実現し、ラゲジッジルームは通常時656リットル、後席を折りたたむと1453リットルの大容量を確保している。
もちろんジャガー・ランドローバー社が造るSUVだけあって、EVといえど悪路走破性も一切の妥協がない。3段階調整のエアサスペンションを採用し、渡河水深度500mmを実現した。
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充電は最大7kW(200V)のAC普通充電と100kWのDC急速充電、50kWのCHAdeMO規格の急速充電器に対応している。気になる充電にかかる所要時間だが、7kWの普通充電で100%まで13時間、80%まで10時間となる。高速道路SAなどに備わる一般的な50kWのCHAdeMO方式だと、80%までに85分の時間を要する。
発表会に登壇したジャガー・アンバサダーのプロテニスプレイヤー錦織 圭選手は「本日、Iペイスに初めて乗りましたがEVならではの静かでスムーズな加速に未来感を覚えました。空を飛んでいるかのような走りですね」とジャガーの新作の印象について語っていた。
Iペイスの受注は9月26日より開始され、現在の受注分は2019年3月納車を予定しているという。価格は959万円~1312万円。
SPECIFICATIONS
ジャガーIペイス・ファーストエディション
■ボディサイズ:全長4682×全幅2011×全高1565mm ホイールベース:2990mm ■車両重量:2208kg ■モーター:ツインモーター システム最高出力:294kW(400ps) システム最大トルク:696Nm(71.0kgm) ■トランスミッション:1速固定 ■駆動方式:AWD ■サスペンション形式:FダブルウイッシュボーンRインテグラルリンク ■ブレーキ:F&Rベンチレーテッドディスク ■パフォーマンス 最高速度:200km/h 0→100km/h加速:4.8秒 ■EV航続距離:470km ■車両本体価格:1312万円
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