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ニューモデル 2018.9.13

スバルのハイブリッド「e-BOXER」に公道試乗。プロトタイプとは異なるシャープな走りにBOXERスピリットを感じた

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ようやくスバルの新型フォレスターに設定された「e-BOXER」なるハイブリッド・パワートレインを公道で味わうことができました。新型フォレスターが発表されたのは2018年6月20日ですから「ようやく」と感じてしまうわけですが、実際の販売開始は7月19日で、それも2.5Lガソリン直噴エンジン車だけ。この2.0L水平対向4気筒ガソリン直噴エンジンと小型モーター+リチウムイオン電池を組み合わせたハイブリッド仕様の市販が始まるのは9月14日となっていますから、実のところは販売直前という一歩はやいタイミングでの公道試乗となったのです。また、スバルのクロスオーバーSUVシリーズとしては末弟にあたるSUBARU XVにも、フォレスターと同じe-BOXERが搭載されるという発表もありました。その意味でも公道においてe-BOXERがどのような印象なのかは気になるところです。

分類としては紛うことなきハイブリッドシステムといえるe-BOXERですが、スバルはハイブリッドにありがちな燃費性能などを前面に出してアピールはしていません。従来の2.0Lターボに変わるパワートレインとして2.5Lガソリン直噴エンジンを用意し、同じく従来の2.0Lエンジンのかわりにe-BOXERを用意したというのが商品企画的な狙いです。自動車税なのか、イメージなのか何を優先しているのかは人それぞれでしょうが、日本には2.0L以下という排気量にこだわる層は一定数います。そうしたユーザーに向けた答えが、フォレスターにおけるe-BOXERといえます。その点でいえば、すでに2.0Lエンジンを用意しているSUBARU XVに追加されるe-BOXERは既存ラインナップに対して、あきらかに上級イメージとなりますが、フォレスターにおいてはe-BOXERを積む「アドバンス」グレードと、2.5Lの最上級グレード「プレミアム」の価格差は7万円です。どちらが上というよりも、両雄並び立つといったイメージとなっています。

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さて、フォレスター・アドバンス(e-BOXER搭載グレード)については、以前クローズドコースにおいてプロトタイプを試乗したことがありました。その際の印象は、アクセルオンに対するトルクのレスポンスを重視したパワートレインで、じつにシャープというもの。とかくハイブリッドとなると燃費優先でドライバーの操作に対してフィルターがかかったかのように反応が鈍いものもありますが、e-BOXERは運転して楽しいハイブリッドに仕上がっていました。そうしたファーストインプレッションは公道でも変わりません。むしろ、ドライバーの気持ちに忠実に応えてくれる印象が強まっていました。

そのポイントはブレーキフィールにあります。プロトタイプではブレーキペダルの踏み始めに若干の遊びがあって、エネルギー回生を取ろうとしているのを感じる領域もありましたが、市販バージョンではそうしたハイブリッド感は皆無。アクセル、ブレーキともペダル操作に対するレスポンスは非常にリニアになっています。それもシビアというレベルではなく、クロスオーバーSUVとして十分にリニアと感じる風に作り込んでいるのはスバルのクルマらしいところ。そうしたブレーキフィールながら、しっかりとエネルギーを回生できているのは当然のことで、心配無用です。

発進加速においてはモーター駆動からエンジンへうまくつなぐことで、エンジンだけのクルマでは難しいであろう出足のスムースさを実現しています。あえて言うならば、これがハイブリッドらしさなのでしょうが、大排気量エンジンの低速トルク感をモーター駆動によって再現しているといったほうが適切と思えるほど、エンジン感の強いパワートレインに仕上がっているのです。さらにe-BOXERはアイドリングストップからのエンジン再始動にISG(スタータージェネレーター)を使うため、セルモーターのようなノイズや振動もなく、動き出したエネルギーを利用して再始動しているのかのごとく、静かにエンジンをかけることができます。アイドリングストップが標準的な装備となった現代、クルマに求める快適性を高める要素といえそうです。

スバルの特徴であるアイサイトでの追従クルーズコントロール走行中にアドバンス・グレードにだけ用意される「ECO-C」ボタンを押すとモーターアシストを最大限に利用する走行モードになります。この状態で先行車が離れていって、ちょっとした再加速が必要な場面においても、エンジン回転を上げずにスッと速度を上げていくのは、いかにもスマート。モーターを巧みに利用することで、パワートレインの余裕を生み出しています。その意味ではハイブリッドという言葉を使っていないことはユーザーのわかりやすさからいうと正解でしょう。あくまでも主役はエンジンであり、モーターアシストによりエンジンのウィークポイントをカバーしているシステムです。e-BOXERというネーミングからもボクサーエンジンがメインであることを示すわけですが、まさにエンジンフィールを洗練するためにモーターを利用したパワートレインというわけです。

文:山本晋也
写真:SUBARU/山本晋也

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(carview! 編集部)

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みんなのコメント

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  • rea*****|2018/09/13 12:51

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    水平対向エンジンの燃費の悪さは、低速トルクの細さによる発進時の回転数の高さ故と言われているから、燃費よくするためにそこを補えるモーターを載せることはあながち理にかなっている。
  • cre*****|2018/09/13 12:05

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    ボクサーは左右対称、低重心を利用して縦置きAWDが理にかなっており、説得力がある。eBoxerにピンとくるものがないと購買意欲がわかない。
  • bty*****|2018/09/13 12:22

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    モーターを追加してハイブリッドカーと名乗れば、さらなる価格アップが見込める。
    実際の燃費向上率とかは別だが。

    その為のモーターですか。
    さのモーターを追加したらどれだけ加速力が上がり、どれだけ燃費が向上するんですかね。モーター出力がここでは書いてないのでわかりかねますが。

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