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アウディ プレミアムスポーツ5ドアクーペ「A7 スポーツバック」を7年振りにフルモデルチェンジ、4輪操舵を搭載

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アウディ プレミアムスポーツ5ドアクーペ「A7 スポーツバック」を7年振りにフルモデルチェンジ、4輪操舵を搭載

2018年9月5日、アウディジャパンはフルモデルチェンジしたプレミアムスポーツ5ドアクーペ「A7 スポーツバック」を発表し、9月6日から発売を開始した。


A7スポーツバックは2010年に登場したD/Eセグメントのリヤゲートを持つ5ドア・クーペで、初のモデルチェンジとなる2代目が発表された。同時にデビューした新型A8と同様に、チーフデザイナーのマーク・リヒテの指揮のもとでデザインが行なわれ、従来より繊細でシャープな印象を備えている。このデザインの源流はコンセプトカーの「プロローグ」だ。

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エクステリアとインテリア

新型A7のフロントは、新型A8よりも低く幅広いシングルフレームグリル、細い形状のヘッドライト、低く伸びたボンネットなどにより、パーソナル・グランツーリスモとしてのスポーティな性格が表現されている。ヘッドライトの上部モジュールには縦に12個並んだLEDライトがデイライト・ランニングライトとポジションライトを構成。ヘッドライトはLEDライトが標準装備され、マトリクスLEDヘッドライト、アウディ・レーザーライト付HDマトリクスLEDがオプション設定されている。

新型A7スポーツバックのボディサイズは、全長4970mm、全幅1910mm、全高1415mm(スポーツサスペンションの場合は1405mm)、ホイールベースは2925mm。A8より少し小さく、ボディ全高が低められ、サイドシルエットでは、後方に向かって滑らかに下降するルーフラインがこのクルマの特長になっている。

リヤエンドは強く絞り込まれ、ハッチゲートの後端はリップ状に少し突き出した形状になっている。120km/h以上の高速走行では、ここに内蔵されたスポイラーが自動的にせり出し、ダウンフォースを高める。テールランプは各13の縦型ライトセグメントで構成され、横に伸びるライトストリップで繋がれている。ドアを開錠もしくは施錠したときには、ヘッドライトとリヤライトにより、光のアニメーションが展開される。



インテリアは先進性、スポーティさ、直感的な操作性、洗練性という4つの価値を重視してデザインされている。簡潔でクリーンな未来のラウンジのような雰囲気にまとめ上げ、ドライバーに向けて少し角度が付けられたセンターコンソールはグランツーリスモとしてのスポーティなキャラクターを強調している。マルチカラーのアンビエントライトは、インテリアの輪郭を繊細な間接光で際立たせるようになっている。



インスツルメントパネルに10.1インチ、センターコンソール側に8.6インチのタッチディスプレイを新装備し、この結果、ボタンやスイッチを大幅に削減し、クリーンなインテリアデザインを実現するとともに、より直感的な操作が可能になっている。2つのディスプレイは、タッチパネルを操作する触感と音によるフィードバックがあり最新タイプだ。またメーターパネルは12.3インチサイズのフルデジタルのアウディバーチャルコクピットになっている。


インフォテイメントは、通信モジュールを内蔵し、常時インターネット接続され、外部サーバーと接続することで目的地や天気など、多様な検索が可能。乗員用のWiFiスポットとしても使用できる。またスマートフォンの「myAudiアプリ」を使用することでクルマに情報を転送できる。

エンジン、トランスミッション

パワーユニットは、90度V6 3.0LのTFSIエンジンを搭載し、最新のクワトロシステムが組み合わされる。なおこのエンジンも新型A8と同様に48V電装シスムを主電源とするマイルドハイブリッド・ドライブシステムを搭載し、100km走行あたり最大0.7Lの燃料を低減できる。

エコモードで走行中は55~160km/hの速度域での走行中、アクセルオフでエンジンは停止し、惰性走行を行なう。さらにアイドルストップは22km/h以下で作動し、フロントカメラと連携することで、前のクルマが動き出すのを確認した場合は、まだ停止中であってもエンジンを再スタートする。

エンジン本体は直噴、ミラーサイクル、ツインスクロールターボ過給を採用し、最高出力340ps、最大トルク500Nmを発生し、0-100km/h加速は5.3秒。トランスミッションはA8の8速ATとは異なり7速Sトロニック(DCT)トランスミッションを採用している。

ボディ、シャシー

A7スポーツバックのボディは、スチールとアルミの複合構造を採用し、強度を要する大型コンポーネントにはアルミダイキャスト材を採用。軽量、高強度、そして静粛性に優れたボディとなっている。


クーペのスポーティなスタイルにもかかわらず、ラゲージコンパートメントは通常時でも535Lの大容量が確保され、リヤシートを折り畳めば最大1390Lまで容量を拡大することもできる。また、リヤハッチゲートは、足のジェスチャーによって自動的に開閉できるようになっている。

シャシー性能は、スポーツ性と快適性の両面が大幅に改善されている。新たにオプション設定された「ダイナミックオールホイールステアリング(AWS:4輪操舵)」や「ダンピングコントロールサスペンション」により、応答性と乗り心地が大きく向上しており、ワインディングロードではダイナミックで俊敏なハンドリング性能を、長距離の高速走行では快適な乗り心地を両立させている。

前後のサスペンションは、大部分が新設計となっている。ステアリングの切り角によりステアリングレシオが変化するプログレッシブステアリングが全モデルに設定。ステアリングレシオは、速度に応じて9.5:1~16.5:まで可変制御される。サスペンションは、コイルスプリングを備えた標準サスペンションと、車高を10mm下げたスポーツサスペンションが設定され、さらに減衰力を調整できるダンピングコントロールサスペンションとAWSがセットオプションとして選択できる。

4輪操舵システムのリヤ操舵は最大5度切れ、60km/h以下では逆位相操舵、それ以上では同相操舵となる。Uターン、駐車など、低速でステアリングを最大に切った場合、最小回転半径は0.5m小さくできる。

ドライバー支援システム

新型A7スポーツバックには、5個のレーダーセンサー、5個のカメラ、12個の超音波センサー、そしてレーザースキャナー1個と合計23個のセンサーが搭載されている。メインのセントラルドライバーアシスタンスコントローラーなど複数の車載コンピューターが、これらセンサーからのデータを分析してクルマの周囲の環境モデルを常時算出し、各種ドライバーアシスタンスシステムにより様々な場面でドライバーをサポートするようになっている。


新たに追加された機能は、見通しの悪い交差点でのフロント・クロストラフィックアシストや、万が一の車両の側面からの衝突にも備えるプレセンス360、従来のアダプティブクルーズコントロール(ACC)、アクティブレーンアシスト(ALA)、トラフィックジャムアシストの3機能を統合したアダプティブドライブアシスト(ADA)などがある。

145度の広角視野と高解像度を持つレーザースキャナーの搭載により、多くのドライバーアシスタンスシステムで制御メカニズムが改善され、より自然でスムーズな加減速やステアリングアシストが行なわれるのが特長だ。

アウディ A7スポーツバック 諸元表

アウディA7 スポーツバック 関連情報
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アウディ・ジャパン 公式サイト

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