もくじ
ー スポーツ「アクティビティ」ビークル
ー つぎつぎと広がるバリエーション
ー X4にみる、BMWの「本気度」
ー 誰がBMW X4を買うのか
新型アウディA8 31歳のデザイナー語る、デザインの「根拠」 インタビュー
スポーツ「アクティビティ」ビークル
今から20年くらい前、BMWのクルマといえば、3/5/7シリーズの3種類のセダンを基軸として、それをベースにしたワゴンやクーペといった、きわめて単純なバリエーションしかなかった。
一部、MやZを冠したスペシャルモデルは存在したが、あくまでスペシャルだった。
そのバリエーションを変えたのは2000年、X5の登場からだった。世界的にSUV(スポーツ・ユーティリティ・ビークル)が流行し始めていたとき、BMWはSAV(スポーツ・アクティビティ・ビークル)と称してX5を世に送り出した。
それまでクロカン4WDなどを作ったことのなかったBMWだが、1996年に買収したイギリスのローバー・グループ(その後、ミニを残して売却)からランドローバーなどの4WD技術を得て、X5の開発にこぎ着けたようだ。
「背の高いスポーツカー」と称されたX5の走りっぷりは世界中で人気を呼び、その後のプレミアムSUVブームに拍車をかけていった。
つぎつぎと広がるバリエーション
それからのBMWのワイドバリエーション展開はもはや有名な話。
従来からの乗用車系は、コンベンショナルなセダン/ワゴンが奇数、クーペやコンバーチブルなどが偶数に分けられ、サイズバリエーションも増え、いまや1シリーズから8シリーズ(間もなく復活予定)まで、8車種揃った。派生車種としてモノスペースもある。
SAVのX系も、X1からX6まで6車種揃い、X7の登場も噂されている。
さらには、EVのi3、i8。
パワーユニットも、ガソリン、ディーゼル、プラグインハイブリッド、ピュアEVと勢揃い。
いまや日本仕様のBMW車のラインアップは、自国である日本のそこそこ大きなメーカーよりも多いくらいなのだ。
話をSUVのXシリーズに戻そう。
X4にみる、BMWの「本気度」
Xシリーズも乗用車系と同様、コンベンショナルなSUV(前述のようにBMWではSAVと呼ぶが)は奇数、そしてクーペ風のスポーティSUVはSAC(スポーツ・ユーティリティ・クーペ)と呼ばれ、偶数が与えられる。
今回フルモデルチェンジされたX4はX2とX6の中間サイズにあたる。
いまやBMWといえども、全販売台数の約1/3をXシリーズで占めているという。日本市場でも、2010年から2017年の7年間で、Xモデルの販売台数は約2倍に増えている。おそらく、この増加傾向はこれからも変わらないに違いない。
それゆえ、X4は先に登場したX3同様、新世代のFRプラットフォームを採用している。今年中にはワールドプレミア予定の、新型3シリーズを差し置いて、だ。
世界中のミドルセダンのベンチマークである3シリーズ用に開発したプラットフォームを、SUVに先に使ってしまう。
もちろんパイロット的な意味合いもあるだろうが、それだけX3やX4にかけるBMWの思いが感じられる。
誰がBMW X4を買うのか
さて、新型X4は最近のモデルとしては短い4年というサイクルでフルモデルチェンジされた。
1/2シリーズ(X含む)はミニと共用のプラットフォームでFF化し、3シリーズ以降は新型FRプラットフォームへ移行するという戦略を少しでも早く完成させたいのだろう。
X6の弟分的な4ドアクーペスタイルは、日本でも群雄割拠が続いているミドルクラスSUV市場で人気を集めるだろうか?
日本仕様のエンジンは、2ℓの直4ターボと3ℓの直6ターボ。いずれもガソリン仕様だが、いずれはディーゼルやPHVの追加も噂されている。
価格は764万円~977万円と、同クラスのライバルと比べると少々高めだ。だが、ありふれたスタイルのSUVには乗りたくない。でも適度なサイズで安全/快適装備も充実、オンロードでも走りを楽しみたい……というひとにはピッタリの1台といえるだろう。
激戦区のミドルクラスSUV市場に、また1台、魅力的なモデルが登場したようだ。
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