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ニューモデル 2018.8.31

4代目フォード・フォーカス1.0 試乗 ベーシックな優等生 1.5ℓ推薦

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もくじ

どんなクルマ?
ー 4代目となったフォード・フォーカス
どんな感じ?
ー 引き継がれるフォーカスらしさ
ー 車内は上質さが増したけれど
「買い」か?
ー シャシーに見合ったパワーなら1.5ℓ
スペック
ー フォード・フォーカス1.0チタニウムXのスペック

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どんなクルマ?

4代目となったフォード・フォーカス

国際的な発表の後、英国の道で4代目フォード・フォーカスをドライブするのは、今回が初めてとなる。

今回のテスト車両は、フォードが英国での販売数の主流と踏んでいる、1.0ℓ3気筒エコブースト・エンジンを搭載したクルマ。最高出力は124psに設定されている。経済性は優れており、日常的に利用していても、14.1km/ℓ以上の燃費は稼げるだろう。

モデルレンジの中でも低出力の部類で、リアサスペンションはトーションビーム式が採用されている。よりパワフルなモデルはといえば、先進的なマルチリンク式を採用する。ダイナミクス性能でも優れていた先代を超える能力を獲得しているのかどうか、判断する上で、英国の道路環境での振る舞いは大切な尺度となる。

タイタニウムXというグレードは、充分な標準装備を得ながら、2万2820ポンド(321万円)という価格を付けている。しかし、試乗車にはさらに750ポンド(11万円)のLEDヘッドライト、400ポンド(6万円)のヘッドアップ・ディスプレイに加えて、オートパーキング機能とポップアウト式のドアプロテクターが含まれた、500ポンド(7万円)のコンビニエンス・パックも装備。350ポンド(5万円)のB&O社製スピーカーも奢られ、総額では2万6495ポンド(373万円)となっていた。

さっそく、試乗開始といこう。

どんな感じ?

引き継がれるフォーカスらしさ

走り出してみると、トーションビーム式によるダイナミクス性能の低下は、杞憂であることがわかった。新しいハードウエアを得たことで、中級グレードのクルマには大きな足かせとはならないのだろう。

今回のテストでは、英国北部のスコットランドから中央のイングランド、西武のウェールズへと、グレートブリテン島を横断するかたちで900km以上の距離を走ってみたのだが、フォーカスが充分に洗練され、機敏な身のこなしを得ていることは明らか。コーナリング時も活気に溢れ、荒れた路面でも自信を持って走らせることができた。

スプリングとダンパーは、低速域では柔らかく感じられるのだが、非常に調和が取れている印象。電動パワーステアリングはフィーリングで不足しているが、フロントタイヤはレスポンスに優れ、正確性も高い。さらに高負荷時でも、リアタイアがしっかりクルマを支えてくれている。路面状態が良くない環境であっても、スピードに乗った走りができる、フォーカスならではの身上を実感させられた。

高速道路の走行時に、運転席側のドアから風切り音が目立っていた。助手席側は静かだったから、ドアシールなどの取り付け不良なのかもしれない。

サスペンションは高速域でも充分に良い仕事をこなしてはいるが、滑らかな路面でもやや落ち着かない様子。特に背中や腰回りに、気になる振動が伝わってくる印象だった。独立したマルチリンク式サスペンションを装備したグレードなら、もう少し違う挙動を示すはず。

車内は上質さが増したけれど

エコブーストエンジンの持つ、特徴的な部分は変わりない。ただし、ブースト圧が高まっても排気量不足の印象は否めず、高負荷時には独特のビートを伴うサウンドが大きくなる。追い越し時など、とっさに勢いよく加速したい場面では、充分なブースト圧が得られるまで若干のタイムラグも感取されてしまう。瞬発力よりも、持久力といったところか。

組み合わされる6速マニュアルは、これまでと変わらず、最も素晴らしい変速マナーを見せてくれるトランスミッションだと思う。ただ、3代目と比較して、ギア比はややロングになり、変速する手に伝わってくる確かな感覚も、薄くなっているように感じられる。

3代目でもインテリアに目立った欠点はなかったのだが、4代目では、更に上級志向を得るために、多くの努力が費やされている。例えば、素材そのままの硬質なプラスティックパーツは、頻繁に手で触れる部分には用いられていない。新しいSync3と呼ばれるインフォテインメントシステムが標準装備となり、鮮明な画質の8インチ・タッチスクリーンがダッシュボードにレイアウトされている。

ただ、スマートフォンがアンドロイド・オートを介して接続されると、スマートフォンの機能が優先されるところは、改善しても良さそうだ。電波が圏外の場合は、少しイライラさせられるかもしれない。

座席まわりは、前席、後席ともに余裕を感じるほど広い空間が確保されている。さすがに、かなり身長の高いドライバーがフロントシートに座った場合、リアシートの足元の空間はやや狭くなってしまうが、長距離ドライブでなければ許容範囲だろう。

「買い」か?

シャシーに見合ったパワーなら1.5ℓ

目下、グループテストのライバルをどれにするか、候補のクルマ選びは大詰めになっている。しかし驚かれるかもしれないが、第一印象としては、Cセグメントのハッチバックの中で、最上位に着けることはなさそうだ。

1.0ℓのエコブーストエンジンの印象は悪くないとはいえ、このボディサイズを考えると、充分な動力性能を得られているとは思えない。さらに非力な101psと86ps仕様の場合は、相当におっとりした性格に感じられるだろう。優れたシャシー性能に見合ったパフォーマンスを期待するのなら、より強力な1.5ℓ3気筒エンジンの1択となるはず。

フォーカスは、際立った特徴がないとはいえ、ベーシックさが好ましい優等生的なクルマだと思う。今回の試乗では比較的長い距離を走り、何度も停止する機会があったのだが、誰もこのクルマを新型だとは気づかなかったのか、街の中心部でも、声をかけてくるひとは誰もいなかった。

フォードの持つ普遍的な雰囲気を示しているエピソードだけれど、クルマの秀逸ぶりは、見かけだけではない、ということを体現している1台だと思う。

フォード・フォーカス1.0チタニウムXのスペック

■価格 2万6495ポンド(373万円)
■全長×全幅×全高 4343×1468×1823mm
■最高速度 199km/h
■0-100km/h加速 10.0秒
■燃費 20.3km/ℓ
■CO2排出量 111g/km
■乾燥重量 –
■パワートレイン 直列3気筒998cc
■使用燃料 ガソリン
■最高出力 124ps/6000rpm
■最大トルク 20.2kg-m/1400rpm
■ギアボックス 6速マニュアル

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(AUTOCAR JAPAN マイク・ダフ)

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