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ニューモデル 2018.8.30

「デミオの商品改良は排気量アップだけ」というマツダのこだわりがヘビー級

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8月30日、マツダはコンパクトカー「デミオ」をマイナーチェンジしました。

面白いのはその内容で、ガソリンエンジンの「SKYACTIV-G」の排気量が1.3L→1.5Lに200cc引き上げられただけ。「Mist Maroon(ミスト マルーン)」という特別仕様車も出ましたが、すべてのガソリングレードでエンジン以外の変更はなく、価格まで主要グレードは据え置きです(例えば旧主要グレードの13Sは、排気量に合わせて15Sにグレード名が変わったものの価格はFFで149万400円と据え置き。※一部グレードは少し安くなりました)。

    マツダ、デミオ&ロードスターを改良。それぞれに特別仕様車も設定

…つまりはエンジンを大きくしただけ。商品改良の常識とも言える内外装の変更は一切なし、その代わり値上げもしません、というマニアックなイベントなのです。2017年の年次改良(マツダは年1回のペースで商品改良をしています)で先進安全装備系をアップデートしていたという事情もあるとは思いますが、それにしても徹底した質実剛健主義です。

マツダによると1.5Lエンジンへの排気量アップは、市街地はもちろん高速道路や坂道など、日常の様々なシーンでゆとりあるスムーズな走りをするためで、実用燃費もこの余裕から向上するシーンが増えるとのこと。ただ残念なことに、カタログに表記されるモード燃費だと数値は変わっていないのだとか。

SKYACTIVの発表以来、一貫してクルマ界で主流になっている直噴ターボなどの過給機を使った“ダウンサイズ(排気量を小さくする)”から距離を置き、自然吸気エンジンを使って回転数を下げる“ダウンスピード(排気量は小さくしない)”による燃費や環境性能の向上を目指してきたマツダの哲学は健在、とも言えそうです。

ある意味マイナーチェンジ(=商品改良)となれば、目立つ変更ポイントを幾つも用意したほうが、CMも作りやすそうだし、営業的にも売りやすそう。それをお金は一番掛かりそうだけど地味なエンジン排気量アップ一本に絞り、デザインなどの表面的なお化粧直しをしない分、値段は据え置きにするあたり、マツダというメーカーの哲学とでも言えそうなコンセプトが見え隠れします。もちろん、ACCを全速度域対応にしてほしかった、といった細かい要望もあるし、販売の現場からはこんな地味な施策で売り上げは大丈夫なのか、という心配の声も出そうな気もします。

…ここ10年ほど、国産メーカーでは珍しく明確にブランドづくりを意識してきたマツダ。ブランディングに長けたドイツメーカーを見るまでもなく、歴史や伝説を作るには数十年単位の時間がかかるのはもちろん、一見地味なことでも積み重ねるブレなさも求められる気がします。デミオのストイックなマイナーチェンジは国産車史的にも、注目のチャレンジなのかもしれませんね。

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(carview! 編集部)

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