もくじ
ー 自動運転が抱える倫理的な問題
ー 進められる公道実験
ー 自動運転車の未来
生涯功労賞 イアン・ロバートソン(元BMWセールス&マーケティング担当責任者) AUTOCARアワード2018
自動運転が抱える倫理的な問題
BMWの英国特別顧問であるイアン・ロバートソンは、多くの公道で完全な自動運転車の走行が許可されない可能性があると語った。
ロバートソンは自動車製造販売協会(SMMT)サミットで、自動運転システム開発に関するBMWの先進的な役割について強調した。
しかし同時に、避けられない事故に直面した時の決断を機械に委ねることは、倫理的な観点から受け入れられないかもしれないと認めた。
「クルマがふたりの人物のうち、どちらかとの衝突を免れない場面を想像してください。どちらがその事故で亡くなるか決断することになります」彼は言った。
「クルマはどうするでしょうか。ふたりの日記を確かめて、片方が末期の病気だからとそちらに向かってハンドルを切るのでしょうか。そんなはずはなく、こんな状況が許容されるとは思えません」
進められる公道実験
BMWはすでに40台以上の試験車を公道に投入し、日常的に1000kmほどの走行を繰り返している。
ロバートソンは、大半の行程で問題は生じないものの、一度の走行で平均3回は、同乗するエンジニアが運転に介入していると明かした。
「結果は良好です。しかし、われわれは完璧な結果を出す必要があります」彼は語る。
「完全な自動運転、つまり乗員が運転せずに後部でくつろげるような状況は、明らかに現在の技術で実現することができません」
「そこで、われわれは国の方針をよく検討しなくてはならないのです」
「現在、英国政府は、多少交通規則に反しようと、公道での自動運転車の実験を促進しています。政府は、われわれが熾烈な開発競争を繰り広げており、実験を行いやすい環境は大きな利益を生むのだと理解しているのです」
自動運転車の未来
「長期的には、規制や制限がかかるでしょう。もしかすると高速道路でのみ使用が認められるかもしれません」
「高速道路はもっともコントロールされている環境なのです。あるいはもしかすると、市街地の特定の範囲で歩行者への被害がコントロールされた環境を設計し、そこでのみ自動運転車の走行が認められるようになるかもしれません」
ロバートソンは、昨年はまだBMWのセールス・マーケティングチーフだったが、その頃にも、BMWがステアリングホイールのないクルマを製造する未来は想像がつかないと語っている。
彼は、乗員は常に自分で運転できるという選択肢を欲していると主張した。
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