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ホンダCR-V 1.5 海外試乗 CVTを指摘、室内スペース「完ぺき」

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ホンダCR-V 1.5 海外試乗 CVTを指摘、室内スペース「完ぺき」

もくじ

どんなクルマ?
ー まずはガソリンエンジン ハイブリッドは年内登場
どんな感じ?
ー 問題はCVT 6速マニュアルはさすがの出来栄え
ー スペースは完ぺき 3列目は限定的
「買い」か?
ー 価格は未発表 好ましいモデル
スペック
ー ホンダCR-V 1.5 AWD CVT EXのスペック

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どんなクルマ?

まずはガソリンエンジン ハイブリッドは年内登場

ホンダがコンフォータブル・ランナバウト・ビークル(=心地よく自由に走り回れる乗り物)と名付けたモデルの新型だが、CR-Vという名前の方が馴染み深いだろう。このホンダ製SUVは、トヨタRAV4と同じ1995年のデビュー以来、ときにスタイルを変えながらも、常に英国でのラインアップから姿を消すことはなかった。

初代の登場以来、CR-Vはより大きく、そしてより洗練されたモデルへと成長してきた。先代と比較すれば、この新型のホイールベースは30mm延長され、キャビンスペースの拡大に貢献する一方で、ボディ全長は先代と同じ数値を保っている。

レーンキープアシスト、前方衝突防止アラーム、アダプティブ・クルーズコントロールといった安全技術はすべてのグレードで標準装備となっている。CR-Vとしては初となるハイブリッドモデルの英国への上陸は年内を予定しており、7人乗りが選択できるようになったのもこの新型からだ。


しかし、現時点で選択可能なエンジンは、ふたつの異なるセッティングを与えられた1.5ℓ4気筒ガソリンターボのみとなる。それぞれ、172ps/22.4kg-mと190ps/24.7kg-mのパワーとトルクを発揮し、前者には6速マニュアルが、後者にはCVTが組み合わされる。マニュアルギアボックスはFFと4WD、いずれのモデルでも選択可能だが、CVTは4WDモデルのみとの組み合わせになる。

人目を引くエクステリアデザインの下には、新型CR-Vをよりダイナミックで、運転が楽しめるモデルとするべく、新たに設計した軽量且つ強固なシャシーが隠されているとホンダでは話している。サスペンションには先代モデル同様、フロントにマクファーソン・ストラット、リアにマルチリンクを採用しているが、こちらも新設計だ。

どんな感じ?

問題はCVT 6速マニュアルはさすがの出来栄え

新型CR-Vを運転してみても特筆すべきところはないが、だからといってこのクルマに魅力がないわけではない。

例えば、その乗り心地は快適で全体的にダンピングもよく効いており、試乗を行ったオーストリアのテストコースで出会った数少ない路面不整にも上手く対応していた。そんな時にも、ボディが大きく揺すられることはなく、タイトコーナーでもフラットな姿勢を保っており、不快な路面の起伏がキャビンに伝わってくるようなこともなかった。ステアリングに関しては、情報伝達能力に優れているとはいえないものの、適切な重みを伴って、ドライバーが自信をもって運転することができるものだった。


街中を走り回ったり、高速を一定速で巡航するような場面でも、エンジンは十分に静かで洗練されていると言える。唯一問題だと感じたのは、そのCVTの変速マナーである。ホンダでは、新型CR-Vの0-100km/h加速を10秒だとしているが、その場合、それなりのエンジンノイズを聞かされることになる。試乗に連れ出した4WDモデルに搭載されていたCVTは、ドライバーがアクセルを踏み込むと、まずエンジン回転数を上げることで、盛大で、決して心地よいとは言えないうなり声を発生させた。

短時間だが6速マニュアルを積んだFFモデルも試すことができた。CVTモデルに比べ、1.5ℓエンジンをコントロールするのが容易なだけでなく、やはりホンダは素晴らしいマニュアルトランスミッションがどういうものかを知っていると感じさせる出来栄えだった。

スペースは完ぺき 3列目は限定的

使われているマテリアルの品質に関しても、キャビンは十分快適に過ごすことが出来る仕上がりとなっている。テスト車両にはレザーシートが装備されていたが、快適且つサポート性も十分で、エルゴノミクス的にも優れたものだった。

唯一不満を感じたのは、ペダルの高さがやや高過ぎるということだけだったが、例えば、フェイクウッドを使ったパネルがやや場違いな印象を与えるなど、その見た目にはいくつか疑問を感じたことはお伝えしておこう。

さらに、インフォテインメントシステムも、そのグラフィックデザインはそれなりのレベルに達しているものの、操作への反応が遅く、全般的には標準以下の出来と評価せざるを得ない。


一方、インテリアスペースは完ぺきだ。前席に背の高いドライバーが座っても、2列目パッセンジャーには広大なニースペースが確保されており、パノラミックサンルーフも後席ヘッドスペースを犠牲にしていない。

トランクスペースは2列目シートをおこした状態で561ℓ、後席をフラットにした状態では1756ℓにも達するが、オプションのパノラミックサンルーフを選択した場合には、これが1638ℓへと削減される。

7人乗りモデルの場合、これほど広大なトランクスペースを期待することはできない。3列目シートを倒した状態で472ℓ、3列目を使用する場合のスペースはわずか150ℓに留まる。さらに、3列目シートに問題無く座ることができるのは子供だけであり、ほとんどの大人は足りない膝廻りとヘッドスペースに苦しむことになるだろう。

「買い」か?

価格は未発表 好ましいモデル

現時点で新型CR-Vをお買い得なモデルと判断するのは難しい。先代からは5-10%程度の価格上昇が見込まれているものの、ホンダはまだこの新型の正式価格を発表していないのだ。しかし、われわれの推測が正しければ、トップモデルとなる5人乗り4WD仕様のEXの価格は、3万6000ポンド(536万円)ほどになるだろう。


しかし、新型CR-Vを運転するたびにドライバーを喜ばせてくれるクルマだと期待して購入するのはやめた方が良い。CR-Vはそういったタイプのクルマではないのだ。このクルマは快適で、真に実用的なファミリーワゴンであり、その目的を十分果たすことのできるモデルだ。

時おりうるさく感じるエンジンや、素晴らしい出来とは言えないインフォテインメントシステムといった多少の不満を除けば、とりわけ魅力的ではないかも知れないが、新型CR-Vは非常に好ましいモデルだといえる。

ホンダCR-V 1.5 AWD CVT EXのスペック

■価格 3万6000ポンド(予想, 536万円)
■全長×全幅×全高 –
■最高速度 200km/h
0-100km/h加速 10秒
■燃費 14.1km/ℓ
■CO2排出量 162g/km
■乾燥重量 1705kg
■パワートレイン 直列4気筒1498ccガソリンターボ
■使用燃料 ガソリン
■最高出力 193ps/5600rpm
■最大トルク 24.7kg-m/2000-5000rpm
■ギアボックス CVT

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