現在位置: carview! > ニュース > ニューモデル > ジャガーIペースEV400 試乗 ブランド初の純EV 新しいジャガーらしさ

ここから本文です
ニューモデル 2018.7.13

ジャガーIペースEV400 試乗 ブランド初の純EV 新しいジャガーらしさ

  • みんカラ つぶやく
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

もくじ

どんなクルマ?
ー ヨーロッパブランド初の純EV
どんな感じ?
ー ジャガー的なドライビングが味わえる
ー インテリアは広く秀逸な仕上がり
「買い」か?
ー 純EVが暮らしにマッチするなら
スペック
ー ジャガーIペースEV400ファーストエディションのスペック

    MINI、公道を走るレースカー“GP”のコンセプトカーをNYショーで披露

どんなクルマ?

ヨーロッパブランド初の純EV

ヨーロッパのブランドからは初となる完全なEVが遂に登場し、英国の道を走らせる機会がやってきた。ジャガーIペースは、見かけはやや風変わりに見えるが、通常のSUV的なクルマで、販売戦略はかなり熟考されている。

フロントグリルはもはや本来の意味を持たなくなり、美しいスタイリングの内面では大きな飛躍を遂げている。これがアウディやBMW、メルセデス・ベンツ、ポルシェのクルマだと聞いてもうなずけるようにも思える。BMWはi3の導入に際し、明確にターゲットを想定しているが、ジャガーは6万ポンド(876万円)の価格帯へ、このモデルで戦いを挑む。

以前にも記しているが、Iペースのメカニカルな部分での設定はひとつのみ。フロントとリアに搭載されたモーターの複合出力は399psで、クルマの低い位置のホイールベース間にリチウムイオン・バッテリーを搭載する。そのため、ボディサイズはFペースよりも小柄ながら、ホイールベースはFペースよりも116mm長い2990mm。

現在の純EVは全般に車重が重く、Iペースの場合は2133kgもあるが、同様のコンセプトを持つライバル、テスラ・モデルSに近い。トルクは強力だから、車重でトラクションを稼いで、鋭い加速を披露する。お望みなら、0-100km/h加速を4.8秒でIペースを走らせることも可能だ。

早速乗り込んでみよう。

どんな感じ?

ジャガー的なドライビングが味わえる

今回の記事の主題は、「正真正銘のジャガーといえるのか?」にするべきかもしれない。読者の皆さんも気になるところだと思う。これまでの多くのモデルと比較しても、その答えは「間違いない」といって問題なさそうだ。

古くから続く名字を受け継ぐような紳士であっても、この前衛的なモデルはすぐに受け入れることができるはず。ジャガーはしばしばイノベーションを起こしてきたし、今回ほどの説得力がないモデルの場合でも、大体は成功してきたと思う。

パワーデリバリーは、安楽でありながらも即時的なもので、極めてジャガー的。心地よいエグゾーストノートが無くなった分、極めて静かに突進していくことで、心地よさという音響面での埋め合わせができている。

ドライビングフィールは、スポーツカーとは少し異なる性格を持つ。ただし、スポーティさがないという訳ではない。EV化に伴うアーキテクチャは重量がかさむが、通常のエンジンを搭載したクルマでは想像できないような重量バランスを生んでいる。コーナーはフラットで速く、印象は良い。

この俊敏さは重量バランスと長いホイールベースだけがもたらすものではなく、2tもの重量があるクルマとしては、スロットルやステアリングの操作感にも優れている。間違いなく、ジャガー的なドライビングが味わえる。

インテリアは広く秀逸な仕上がり

そして、日常的な存在でもある。デザイン面では、エクステリアよりもインテリアに注目するべきだろう。ここ数年のジャガーで最高のできだ。冴えないウッドパネルにはうんざりさせられたが、幸いにもこれはオプション。レーザーと金属製パーツのフィニッシュは美しく、TFTモニター式のメーターや、ダッシュボードに収まる2面のタッチスクリーン・モニターも素晴らしい。

しかし、インフォテインメントシステムは近年のジャガー・ランドローバー社製のプレミアムモデルに搭載されているものと同じもので、使用感にはイライラさせられる。さらに、このタッチスクリーン・モニターの下には、安っぽく見えるプラスティック製のボタンが並び、せっかくの雰囲気を壊している。

だとしても、車内は広々しており、大人4人でもまったく問題はない。後部座席に座った際の、フロントシート下の足元の空間にはもう少し余裕がほしいとも思ったけれど。

乗り心地は快適といえるほど柔らかい反面、コーナー入口でのボディロールも抑制が効いており、まったく不安感がない。ボディの動きの躾には、若干雑なところがあることにも気付いてしまった。

唯一、どうしても消えない疑念が、実際の航続距離。WLTP法(乗用車等の国際調和排出ガス・燃費試験法)で479kmとジャガーは主張している。

今回のテスト車両は最上級モデルで、エアサスペンションを装備していた。通常のコイルスプリングの乗り心地に関しては、機会を改めたいと思う。

「買い」か?

純EVが暮らしにマッチするなら

購入を検討する場合、一番はじめに考慮するべきは、純EVが自分の暮らしにマッチしているかどうか。懸念があるなら、やめておいたほうが良いだろう。完全なEVとなるIペースには、そのほかの純EVと同様に、充電スポットと航続距離という問題からは逃れられない。

それを受け入れらえるのなら、長い歴史を持つジャガー初の純EVを所有するということは、満足感の高いものだと思う。

ただし、ファーストエディションは8万ポンド(1168万円)もするのだが、その価格は見合わないと感じてしまう。より安価なグレードでも、スタイリングは同じだしパワートレインも共通。コストバリューでは優れている。そうすれば、Iペースの持つゴージャスな車内とドライビングフィールは、正当化できる仕上がりだ。

Fペースでひとびとに強い印象を残しつつも、Iペースで一歩先へ強く踏み出したジャガー。EVという新しいマーケットに対して、果敢に挑むことこそが成功の鍵なら、Iペースで満足することなく、さらにその先へと進んでほしいと思う。

ジャガーIペースEV400ファーストエディションのスペック

■価格 8万1495ポンド(1189万円)
■全長×全幅×全高 4682×2039×1558mm
■最高速度 199km/h
■0-100km/h加速 4.8秒
■航続距離 489km (WLTP)
■CO2排出量 0g/km
■乾燥重量 2133kg
■パワートレイン ツインモーター
■バッテリー容量 90kWh
■最高出力 399ps
■最大トルク 70.7kg-m
■ギアボックス シングルスピード

  • みんカラ つぶやく
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

(AUTOCAR JAPAN アンドリュー・フランケル)

コメントの使い方

みんなのコメント

ログインしてコメントを書く

愛車無料一括査定

あなたの愛車今いくら?

車の種類を選択
事故車 商用車
お住まいの郵便番号を入力
-
※郵便番号がわからない方はこちら

※(株)カービューのページへ移動します