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ニューモデル 2018.7.9

アストン マーティンDBSスーパーレジェーラ プロトタイプ助手席試乗

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もくじ

ー 偽装の残るプロトタイプ
ー DB11とヴァンテージの中間的味付け
ー DB11よりハイパワーかつ軽量化
ー 細部まで抜かりなくファインチューン

    ボルボXC40はカジュアルな秀作SUV。タイヤサイズが悩みどころ

偽装の残るプロトタイプ

他のすばらしいプロトタイプと同様、DBSには厳重な偽装が施されていた。エンジニアたちがそのルックスを隠そうと、テープの切れ端も残されている。通常の広報車は徹底的に磨き上げられているのが普通だが、このテストカーは非常に乱雑だ。

しかし、わたしもドライバーでチーフエンジニアのマット・ベッカーも全く気にかけていない。わずか1分前、わたしは「アストン マーティン」と入力しようとして「ロータス」と打ってしまった。ベッカーについて書こうとするといつもそうだ。わたしが彼と初めて会ったのは23年前、初代エリーゼに助手席試乗したときのことであった。

2015年以来、彼はアストン マーティンで働いている。DBSがヴァンキッシュの後継であることはよく知られた事実だ。だからといって、ベッカーが「より優れたヴァンキッシュ」を作ったわけではない。

「DBSの位置付けは、ヴァンキッシュよりもスポーティで過激なモデルです。これはパフォーマンスについてだけではありません。ヴァンキッシュSとDB9の関係は、DB11とDBSほどの差はありません。このクルマはスーパーカーGTであり、DB11のような純粋なGTと、ヴァンテージのようなスポーツカーの中間に位置します」

DB11とヴァンテージの中間的味付け

ベッカーはこのクルマの性格について、わかりやすく説明してくれた。「コーナリング中、DB11は1Gにつき3°のロールをします。これがDBSでは2.6°、ヴァンテージでは2.1°です」

しかし、パワートレインについては中間ではない。実際、この5.2ℓV12はDB11からソフトウェアの変更のみで725psを発揮する。「しかし、パワーはそれほど重要ではありません」とベッカーはいう。「走りを語る上でより大切なのはトルクです」

実際、パワーがDB11より117ps引き上げられているのと同時に、そのトルクも20.7kg-m増強され、わずか1800rpmで91.7kg-mを発生する。「このトルクに対応するため、ギアボックスを新設計する必要がありました」ベッカーはいう。これがZF製の96HPという8速ATだ。ただし、1速と2速においてはそのトルクはDB11と同じ数値に制限されている。

「しかし、それで不満に思うことはないでしょう。この制限があってもトラクションの限界を超えているのですから」と彼は語る。

DB11よりハイパワーかつ軽量化

「以前、われわれが乾いた直線でパフォーマンスのテストを行った際4速でもトラクションを失いました」DB11よりも遥かに強いLSDを装備し、トランスアクスル化によるトラクションの優位性があってもだ。

わたしは彼の発言の真意を確かめるべく、おそるおそる乗車した。発生されるパワーもそうだが、その容赦のない伝わり方やそれにともなう雄叫びが印象的であった。

少なくとも助手席に乗る限りでは、ターボらしさというものは感じられなかった。これはその音量(DB11よりも10dB大きい)による部分が大きいかもしれない。

スーパーレジェーラとはなんだろうか。車重は1800kgに迫りとてもじゃないが軽量とはいえない。「クルマはパワーを得れば得るほど、重くなるものです。なぜなら、そのパワーを制御するために大型のブレーキ、タイヤ、ホイールが必要になるのです。さらに、強いサスペンションや冷却装置の追加も必須でしょう。したがって、同じ車重を維持するだけでも大きな成果です。それどころか、DBSはDB11よりも70kg軽いのです」と彼は語る。

彼によれば、すべてのエアロパーツはもちろん、巨大なボンネットやリアデッキなどもカーボンファイバー製だという。この結果の凄まじいパフォーマンスにも関わらず、助手席に乗っている限りではグランドツアラーの乗り心地だ。これはベッカーらが選択したサスペンションによる効果だろう。

細部まで抜かりなくファインチューン

「われわれがしなければならないことはいくつかありました。トレッドは前10mm、後ろ20mm広げました。そしてこのパワーを受け止めるためより大きなタイヤを装着しています」と彼はいう。

「そしてもちろん、スプリングやダンパーにも手を加えています。さらにピレリにはこのクルマに合う特別なPゼロ・タイヤを用意してもらいました。静粛性に優れながらも、スライドコントロールがしやすいタイヤです」

「しかし、秘密はファインチューンにあります。リアを柔らかめにすることによりトラクションを稼ぐこともできましたが、それではバランスが悪化します。結局われわれはリアサスペンションのブッシュを変更することで対応しました。より強力なLSDを採用するとともに、エンジンマウントを引き締めることで高負荷時にもパワートレインがブレないようになっています」

非常に細かいところまで煮詰められている。もちろん、われわれが実際に運転して確かめることができるのはまだ先のことだ。しかし、その乗り心地、音、加速力などを見る限りでは、DBSはただ単に最速のアストン マーティンであるだけではなさそうだ。40年前の伝説的なV8ヴァンテージを彷彿とさせるようなスーパーGTといえるかもしれない。

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(AUTOCAR JAPAN 編集部)

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