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ニューモデル 2018.7.2

メルセデス・ベンツのピックアップ「Xクラス」に試乗 3.0ℓV6 350d、モデル中最有力

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もくじ

どんなクルマ?
ー 3.0ℓV6ターボディーゼルを追加
どんな感じ?
ー 余裕のトルクでゆとりのある走り
ー 優れた悪路走破性に上質な車内
「買い」か?
ー SUVの購買層を取り込めるか
スペック
ー メルセデス・ベンツXクラス350d 4マティックのスペック

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どんなクルマ?

3.0ℓV6ターボディーゼルを追加

ライバルモデルよりも地上高が高く、快適なツインキャブに上質なインテリアは、商用車の「トラック」としての域を超えているメルセデス・ベンツXクラス。われわれが長期テストの1台として選んだ理由も、そこにある。

しかし、今までXクラスに搭載されていたエンジンは、いたって実務的な4気筒ディーゼルのみだった。メルセデスによれば、Xクラスの購入者のうち半数以上が、3.0ℓのV6ターボディーゼルを搭載した、X350dを希望していたそうだ。当然のようにも思える。

もちろんX350dは、従来の4気筒モデル、250dより力強い。最大出力は259ps、最大トルクは56.0kg-mで、2.3tの車重を持つトラックを、0-100km/h加速で7.5秒、最高速度は204km/hにまで高めている。わたしとしては、増強するだけでなく、プライスリストにより商業向けのローエンドモデルを追加するべきなのではないか、とも思うけれど。

組み合される7速ATは、ステアリングホイールに取り付けられたシフトパドルで変速が可能。パーマネント式の4輪駆動システムは、基本的に前後40:60の比率で、駆動力を配分する。後輪駆動ベースの設定が、ラダーフレーム・シャシーを持つクルマにダイナミクスさを与えている。

ピックアップトラックとしては希な、ドライブモードの選択も可能となる。その内のひとつはローレンジギアを用いるオフロード走行専用の設定で、ディファレンシャル・ロック機能とあわせて、路面を選ばない走行性能を一層高めている。

力強くなった走りを確かめてみよう。

どんな感じ?

余裕のトルクでゆとりのある走り

Xクラス350dは、250dよりも想像以上に力強くなった。標準のコンフォートモードでも低回転域からパワフルで、余裕のあるトルクは、ゆとりのある走りを生んでくれる。空荷状態のピックアップトラックにSUV並の乗り心地を期待することには無理があるが、舗装のツギハギや穴の空いたような路面でも、サスペンションは充分な仕事をしている。

明らかにスロットルレスポンスが鈍くなるエコモードは、混雑する都市部での運転向け。赤信号からの発進加速も緩慢になるから、アイドリングストップ機能が標準装備とはいえ、燃費を期待する場合は、アクセルを踏む足には自制心が必要になってくる。

スポーツモードに切り替えても、スローなステアリング特性にはほとんど変化はなく、九十九折の道ではステアリングホイールの操作が忙しくなる。しかし、スロットルレスポンスは明確にシャープになり、シフトアップする際、高回転域までしっかり引っ張るように変化する。エンジン音は上質だとはいえないが、4気筒エンジンよりは肉付きが良い太い音ではある。

シフトパドルを使用しての変速は素早い。マニュアルモードで変速操作をしないでいると、低回転側、高回転側ともに、かなり幅広い回転域にわたって同じギアを保持する設定になっているところに驚かされた。

優れた悪路走破性に上質な車内

また350dは、グラベルや泥炭地、かなりの急勾配などを持つオフロードコースでも、高い走破性を示してくれた。4輪駆動のモードスイッチを回してハイレンジ4WDを選択する時は、低速であれば走行中でも切り替えが可能で、あらかじめ停車する必要がない点も良い。走破性は、本格的な4輪駆動のオフローダーに太刀打ちできそうな仕上がりだと思う。少なくとも、不整地やクロスカントリー、悪天候などの状況で遅れをとることはないはず。

高級な素材が用いられた車内は高級な雰囲気に溢れ、我々の長期テスト車でもある250dと同様に、とても心地よい空間になっている。日産のピックアップトラック、ナバラとプラットフォームを共有していることに、ほとんど気づくことはないだろう。

7インチモニターを備えたインフォテインメントシステムは、メルセデス・ベンツCクラスやAクラスのものと比較すると、やや旧式なものに思えるが、充分に機能的。エアコンのスイッチには物理的なノブが残されたが、タッチスクリーンよりも、ずっと操作しやすく感じる。

車内のノイズや振動の進入も抑えられており、クルージング時は非常に快適だが、単に快適なピックアップトラックなだけではない。エンジンは高速道路の速度域でも活発で、4気筒モデルのダラダラとした雰囲気とは全く異なる。車内環境やインテリアの仕上がりで比較すれば、同じ価格帯のSUVのライバルを凌いでいると思う。

「買い」か?

SUVの購買層を取り込めるか

上質な仕上がりを得たことで、いわゆるSUVとの比較も視野に入ってくる。ただしXクラス350dは、英国なら送迎に使えるほどラグジュアリーではあっても、SUVの購入を検討しているひとに、納得してもらえるまでには至っていないと思う。

一般利用目的で、付加価値税(VAT)の還付を受けない人にとっては、価格も高く感じられる。ライバルとなるSUVモデルが乗り心地やハンドリングで秀でていれば、メルセデスのピックアップが積載量で勝っていても、Xシリーズを選択はしないだろう。

その反面、英国の場合、フォード・レンジャーラプターは販売されておらず、エンジンで競えるのは、フォルクスワーゲン・アマロックくらい。アマロックは、パワーではメルセデスを超えているが、インテリアの質感は明確に劣っている。

ツインキャブに魅力を感じる人や、税金の優遇を受けられる人にとって、350dはXクラスのラインナップの中でも最有力となるはず。すべての人に受け入れられるクルマではないものの、ピックアップトラックのある暮らしに憧れを感じるひとにとっても、メルセデス・ベンツXクラスは素晴らしい選択肢となるはずだ。

メルセデスベンツXクラス350d 4マティックのスペック

■価格 4万6000ポンド(680万円・予想)
■全長×全幅×全高 4785×1815×1805mm
■最高速度 204km/h
■0-100km/h加速 7.5秒
■燃費 11.1km/ℓ
■CO2排出量 237g/km
■乾燥重量 2285kg
■パワートレイン V型6気筒2987ccターボ
■使用燃料 軽油
■最高出力 259ps/3400rpm
■最大トルク 56.0kg-m/1400-3200rpm
■ギアボックス 7速オートマティック

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(AUTOCAR JAPAN トム・モーガン)

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