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写真35枚で見る アルピーヌA110日本仕様 実車解説

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写真35枚で見る アルピーヌA110日本仕様 実車解説

もくじ

ー 軽量コンパクトを実現
ー パワーウェイト・レシオ 4.4kg/ps
ー 往年のモチーフ 機能の両立

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軽量コンパクトを実現

A610を最後に1995年から途絶えていたアルピーヌのブランドが復活し、その1作目に選ばれたのは名車A110の走りの精神を受け継ぐ新型A110だ。

このたびフランス大使公邸を舞台に日本での初お披露目が行われた。EU圏に続く2番目のマーケットが見込まれる日本だけに、アルピーヌ本社からデザイン担当のレアン・デンコクとコマーシャル・ディレクターのレジス・グリコテが馳せ参じた。

アルピーヌの素晴らしいところは、スタイリングのイメージだけを再現したクルマではなく、俊敏、駿足な走りを現在のテクノロジーや空力理論をもとに構築して詰めていったところがポイントだ。

乾燥重量1110kg 製造はディエップ

往年のA110の精神のひとつである軽量・コンパクトは第一に受け継がれ、対衝突性をクリアする関係から大型化が進む最近のモデルの中にあって全長4205mm、全幅1800mm、全高1250mm、乾燥重量は1110kgに押さえられたことに注目したい。

この軽さはアルミ製のプラットフォームとボディパネルの採用を始め、ブレンボ製のパーキングブレーキ・アクチュエーター内蔵のキャリパーで2.5kgを削り、サベルト製のスポーツシートは1脚13.1kgと軽く、軽量アンチロールバー、フックス製鍛造ホイールからフォーカル製軽量スピーカーなどの地道な積み重ねにより実現したもの。

また先代A110の生産を始め様々なレーシングマシンが送り出されたアルピーヌの聖地であるディエップのファクトリーで作られることも、ファンにとっては嬉しいポイントといえよう。



パワーウェイト・レシオ 4.4kg/ps

オリジナルA110と最も異なるのがエンジン・レイアウトだ。かつてはエンジンがリアのオーバーハングに位置するリアエンジン・レイアウトだったが、新型ではより優れた重量配分とマスをセンターに置くためにミドシップ・レイアウトが採用されている。

これにより前後重量配分はフロント44%、リア56%を実現し、ロールセンターは400mmに低められている。エンジンは直列4気筒DOHC4バルブ1798ccの排気量から筒内ダイレクト噴射とターボチャージャーにより252psを6000rpmで発揮するM5P型。


昨今の高出力化のなかで控えめな出力に見えるが、パワーウェイト・レシオは4.4kg/psと優れた値を示すのは、あくまでもトータルバランスでパフォーマンスを発揮するアルピーヌの血筋を色濃く受け継ぐ部分といえる。

ここにゲトラグ製の7段AT(DCT)が組み合わされ素早い変速を実現。マニュアル・モードを選べばステアリングに付くパドルで変速ができる。また2ペダルATに分類されるためAT免許でも運転できるのでファミリーで使うこともできる。

サスペンション 前後ダブル・ウィッシュボーン

走りに拘るアルピーヌだけに、サスペンションはタイヤの対地キャンバー角度を正確にセッティングできるダブル・ウィッシュボーン式を前後に採用。ブレーキはブレンボ製のモノブロック・キャリパー・タイプでフロントが4ポッドとなる。

タイヤは積極的にスライドさせて走る方向性で仕立て上げられた新型A110に合わせて、適度なグリップを持つミシュラン・パイロットスポーツ4が採用されている。



往年のモチーフ 機能の両立

新型A110のスタイリングは、一目見た瞬間から往年のA110を思い起こさせる。

仔細に見てゆくとノーズやボディサイド、リアパネル部分のキャラクター・ラインは受け継がれ、ヘッドランプと補助灯の位置関係と綿密に詰められたデザインである。

しかし単なる懐古趣味ではなく、機能と空力を始め現代のレベルで磨かれている。なかでもフラットフロア構造の採用により250km/h時に190kgのダウンフォースを獲得し、リア・ディフューザーは85kgのダウンフォースを得ている。

今後の販売予定は?

新型アルピーヌA110はファースト・エディションとして用意されたのがプルミエール・エディションだ。アルピーヌ社が創業した1955年にちなみ全世界で1955台が限定生産され、日本には50台が導入され抽選販売となるのは既にお知らせしたとおり。

このあとのカタログモデルは、プルミエール・エディションに近い装備のPURE(ピュア)と、ラグジュアリー版のLEGENDE(レジェンド)の2グレードが用意される。これらの仕様、価格については今秋に正式発表される予定。

日本仕様スペック

車名:アルピーヌA110プルミエール・エディション
パワートレイン:直列4気筒1798ccターボチャージャー
ステアリング:左
全長:4205mm
全幅:1800mm
全高:1250mm
ホイールベース:2420mm
トレッド:1555/1550mm
車両重量:1110kg
最高出力:252ps/6000rpm
最大トルク:32.6kg-m/4750rpm
燃料タンク:45ℓ
公表燃費:14.1km/ℓ
最小回転半径:5.8m
最高速度:250km/h(リミッター作動)

なお、AUTOCAR JAPAN上でご覧の方は、「すべての画像をみる」ボタンから、外部メディアの方は、記事下のリンク「『写真35枚で見る アルピーヌA110日本仕様』すべての画像をみる」から、ほかの画像をお楽しみいただける。

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