第86回 ル・マン24時間レースで悲願の初優勝を成し遂げたトヨタ。通算20回目となる挑戦で、最新のレーシングカー「TS050 HYBRID」の8号車が優勝し、7号車も2位表彰台を獲得。1-2フィニッシュを飾る完璧なレースを繰り広げた。
ル・マン24時間レーススタート前の15日(金)に、トヨタはTS050 HYBRIDとほぼ同じ主要パーツで構成された「GRスーパースポーツコンセプト」を公開し、その市販化を発表した。GRスーパースポーツコンセプトは2018年1月の東京オートサロンで初披露されたが、その時には市販化は決まっていなかった。
GRスーパースポーツコンセプトは、2.4リッターV6ツインターボチャージャーとトヨタハイブリッドシステム・レーシング(THS-R)を搭載。究極のパワーと環境性能の両立が図られている。システム最高出力は1000ps。熱効率は50%と非常に高効率で、さらに高い値を目指して開発を進めていくという。
市販車両をレベルアップしてスポーツカーをつくるのではなく、現役のレーシングカーからスポーツカーをつくるという、新しい取り組みに挑むトヨタ。GRスーパースポーツコンセプトは、そうした思想から作られる。世界3大レースを制したレーシングカーからどんなスポーツカーが誕生するのか楽しみだ。
【 GRスーパースポーツコンセプト車両概要 】
エンジン=2.4LV型6気筒直噴ツインターボチャージャー
最高出力=735kW(1000ps)
ハイブリッドシステム=トヨタハイブリッドシステム・レーシング(THS-R)
タイヤサイズ=前後330/710R18
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