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バイトン、サルーン・コンセプト発表 中国発 レベル4の自動運転も

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バイトン、サルーン・コンセプト発表 中国発 レベル4の自動運転も

もくじ

ー まずはセダン人気の中国で発売 7シートMPVも予定
ー 未来的な内外装 レベル4の自動運転も
ー トップモデルはI-PACEよりもパワフル
ー 生産に向け資金調達 CEOは元BMW iトップ

中国「バイトン」とは何者か BMWなど元重役が設立 インタビュー

まずはセダン人気の中国で発売 7シートMPVも予定

中国のブランドであるバイトンは、ふたつ目のコンセプトカーを発表した。レベル4の自動運転が可能な電動サルーンで、4年以内に英国での発売が予定されている。

モデル名も明らかになった。バイトン初のモデルである電動SUVはM-バイトで、今回発表されたモデルはK-バイトと名付けられている。今回のコンセプト通りならK-バイトはセダンとなり、まずはセダンの人気が高い中国で発売される。

2モデルには同じアーキテクチャーが用いられ、今後発表される7シートMPVもこれをベースに開発される。

モデル名はブランドネームから発展させたもので、今後、様々な「バイト」が構築されていることを表している。

未来的な内外装 レベル4の自動運転も

生産バージョンのM-バイトも登場しているが、K-バイトはまだコンセプトカーの段階。

K-バイトは上海で開催されたCESアジアで発表された、全長4.95mのサルーンだ。センサーやカメラの存在は明確で、自動運転技術をそのデザインの一部として活用している。LIDARはAピラーとルーフ中央に設置され、レベル4の自動運転が可能。

「センサーを隠す必要はありません。はっきりと見えるように配置しても構わないはずです」バイトン・チーフデザイナーのブノワ・ジェイコブスは説明する。「これはサルーン・コンセプトが未来に適応したクルマだと明確に主張しているのです」

このコンセプトカーは、「スマート・サーフェス」と呼ばれる映像を表示できるグリルを搭載する。ダッシュボードは一面がタッチスクリーンで覆われ、ステアリングはタブレットと統合されている。前述のSUVモデルも共通する特徴を持ち、2019年発売のジャガーI-PACEと競合するモデルとなる。

トップモデルはI-PACEよりもパワフル

バイトンCEOのカーステン・ブライトフェルドはK-バイトを、セダンの「傑出した新たな解釈」だと言い、すでに大規模生産の準備はできていると述べた。

「はじめにSUVが開発され、次にプラットフォームを共有したセダンが発表されたわけで、どのようにプラットフォームの技術が用いられているかは一目瞭然でしょう」

パワートレインとバッテリー航続距離はまだ公表されていないが、K-バイトはおそらくM-バイトと同じ選択肢を持つだろう。そのため、後輪を272psのモーターで駆動するバージョンと、前輪にもモーターをそなえる475psの4WDバージョンが存在するはずだ。これはジャガーI-PACEやテスラ・モデルX 90Dよりもパワフルだが、「われわれのブランドにとって、パフォーマンスは重要なファクターではありません」とブライツフェルは語る。

SUVモデルはリチウムイオン・バッテリーを搭載し、トップモデルでは最大399kmの航続距離を実現する。

バイトンがテクノロジーに関するイベントでコンセプトカーを発表するのは、これが二度目だ。ラスベガスで1月に開催されたCESが一度目で、ここではSUVコンセプトが発表された。

生産に向け資金調達 CEOは元BMW iトップ

今回のCES アジアが開催された上海からそれほど離れていないところに、最近移転した南京の本社や製造工場がある。この工場では、もうすぐ年30万台の生産が可能になる。

バイトンは他にも、ミュンヘンにデザインセンター、シリコンバレーにソフトウェア開発拠点を持っている。

バイトンは最近、中国のFAWグループからの投資で5億ドル(550億円)以上を確保した。ブライツフェルはこの資金があれば、「以前よりずっとバッテリーの価格をコントロールできるポジションに立つことができる」という。バッテリーは販売価格に影響を与える大きなファクターで、M-バイトのベースグレードは30万元(518万円)ほどで販売されると予想される。

バイトンのマネジメントチームには、BMW iのトップも務めたブライツフェルを筆頭に、インフィニティの中国部門トップだったダニエル・キルハーやアルパインの技術者でAUTOCARアワード受賞者のデイビッド・トゥーヒグのほか、元BMW上級役員などが在籍している。

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