もくじ
ー リコールの遅れが原因
ー リコールに対する法的強制力がない
リコールの遅れが原因
BMWが既知の電気系統トラブルが死亡事故につながった問題で、捜査当局はBMWにリコールの遅れがあったと結論づけた。
2016年12月、66歳のナラヤン・グルングがフォード・フィエスタを運転中、電気系統トラブルにより停車していたBMWを回避しようとして木に衝突して死亡する事故が発生した。
BBCによれば、この事故に対するBMWの対応を捜査した結果、組織的な過失致死に相当する十分な証拠は得られなかったとのことだ。
BMWには、この問題について早期に対処していれば死亡事故を防げたのではないかとする疑いがかかっている。2011年の時点でBMWは電気系統の問題の報告を受けていたことが判明している。しかし、当局(DVSA)がこれを認識したのは2014年に消費者からの通報があってからのことだ。この時点で、およそ37万台がこのトラブルを抱えていたが、BMWは通常の保証において5台程度を修理したのみであった。
DVSAはBMWが虚偽の情報を提供したとして批判を強めていたが、それと同時にリコールの遅さも指摘されていた。この事故を受け、リコール対応の指針も改定され、今年後半から施行される。
リコールに対する法的強制力がない
BMWはこの件について「悲劇的な事故」としている。「われわれは検死官の発表に基づいて対応する予定です。しかし、BMWは関連する規則に則った対応を行なってきており、業界全体でこのプロセスを見直す必要があると考えます。BMW UKはDVSAによる行動指針の見直しに協力します」と発表した。
DVSAはAUTOCARに対し、BMWは2014年の時点で完全な電気系統喪失を19件確認していたとの認識を示した。しかし、同社は「虚偽の情報」を提供し、「情報に基づく意思決定」を妨げたとしている。
BMWによれば、この問題は「配線の問題により、走行時の振動による摩擦で電源装置のプラグが破損する」ことによるものだとのことだ。つまり、バッテリーとヒューズボックスの接続が途切れ、エンジンが停止するとともにすべての灯火類が点灯しなくなる。
DVSAは、虚偽の情報が提供されていたことに加え、米国当局のようにメーカーに対し強制的にリコールさせる法的権限がないことも、対応の遅れの原因だと指摘している。
なお、「英BMW、リコールで非難 深刻な電気系統トラブルを明示せず」にて、更に詳細な情報をご覧いただける。
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