モデルSのサービスカー 出張サービス開始
テスラは、モデルSをベースにした「ロードサービスカー」を発表した。顧客のクルマが事故・故障・トラブルにみまわれたときに、駆けつけて対応するという。
モデルSを改造したサービスカーは、21台が英国内に配備。点在するテスラのサービスセンターで使用される。世界中でも同様の取り組みが進められ、合計で350台が用意される見込みだ。
モデルSに本来備わっているリアの5席(3人掛けのベンチシート+トランクルームの小さい2席)が取り払われ、代わりに工具を満載したスライド式の棚を設置。コンプレッサーや電動工具の充電器にくわえ、コーヒーマシンまで装備されている。
大容量化された「フランク」とは?
フランク(フロントのトランク)の容量も増加した。カーペットを取り払い、フロアを強化。重量物にも耐えられる強度を確保した。ベースとなる車両の多くは、リースで販売された個体。側面にはブランドのシンボルをあしらったラッピングを施している。
改造には数時間を要するが、ツールボックスの取り付け作業は単純化され、シートの固定位置にボルトで留めるだけだという。
今回の発表では、サービスカーは呼び出しを受けてから72時間以内に駆けつけるとされている。すでにオーナーが現地に不在の場合でも、スマートフォンアプリの遠隔操作でロックを解除すれば、サービスエンジニアは車内に入ることができる。
本サービスカーの出動は、現在は応急処置に限定されているが、今後は搭載工具の種類を増やしていく予定。テスラのエンジニア陣はキットの開発を進め、モバイル・リペアに必要な工具類の選別を進めているところだ。最終的には、ある程度の修理はサービスセンターに持ち込まずに、その場で対応できるようになるという。
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