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メルセデスEQ A 、EVのハッチバック 仏スマート工場で生産

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メルセデスEQ A 、EVのハッチバック 仏スマート工場で生産

もくじ

ー EQ A フランスで生産
ー あらゆる駆動方式に対応
ー ハイテク感溢れるルックス
ー 充電インフラ整備も急ぐ

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EQ A フランスで生産

メルセデス・ベンツは、EVハッチバック「EQ A」をフランス・ハンバッハ工場で生産する。ここでは現在スマートのEV車が生産されており、このために5億ユーロ(652億円)の投資が行われる。

EQ Aはメルセデスの「EQ」というサブブランドの起点として2017年のフランクフルト・モーターショーで発表された。2020年に発売された後は、2016年パリで発表されたより大型のEQ Cが加わる。

メルセデスは世界中に展開する工場の生産性向上に努めており、ハンバッハ工場はEVに特化することになる。これにより、ガソリンやディーゼル車の生産に影響を与えることなくEVを増産することができる。生産部門チーフであるマルクス・シェイファーは、スマート工場が「ドイツ・ラシュタット工場に引き続き、われわれのコンパクトカー生産ネットワークの一部となります」と語る。

ダイムラーのディーター・ゼッチェ会長は、メルセデスの電動化推進について「加速中」としている。また、「EQ Aにより、われわれが電動化に真剣に取り組んでいることを示します」と述べた。

あらゆる駆動方式に対応

EQ Aの基本となるのは、メルセデスが今後すべてのEQモデルに採用するために新開発した、コードネームEVAと呼ばれる電動プラットフォームだ。これはニューモデルを現在のAクラス、Bクラス、CLA、CLAシューティングブレーク、GLAなどのコンパクトカーと同じ工場で生産することを可能にする。

このプラットフォームはフレキシブルな設計がなされており、FF、FR、4WDの駆動方式に対応する。モーターも1基または2基搭載可能で、スケーラブルなバッテリーがフロア内の低い位置に搭載される。急速充電のための800Vシステムにも対応する。

予想通り、EQシリーズで最小となるEQ Aも、EQ Cと同様のスムースなスタイルを継承することになる。長いホイールベースによりオーバーハングは短縮され、拡大されたトレッドや20インチホイールによってスポーティさが強調されている。

EQ Aはコンセプトの段階では3ドアレイアウトが採られていたが、生産仕様では5ドアとなるとの話もある。乗車定員は5人となり、EVのパッケージングの優位性により車内空間はAクラスよりも「明らかに広い」とのことだ。

ハイテク感溢れるルックス

EQ Cと同様に、イルミネーション付きのブラックパネルと特徴的なレーザー・ファイバーヘッドライトにより、他のコンパクト・メルセデスと外観上の差別化が図られている。

このハイテク感溢れるフロント部分は、ラジエターグリルの代わりだ。ドライブモードに応じて見た目も変化する。スポーツモードでは、大きめのスリーポインテッドスターから左右に青の光が伸びる。スポーツ・プラスでは、AMGのパナメリカーナグリルのような見た目になる。

リアにも同様のブラックパネルが装着されている。リアウインドウの造形を深く見せるとともに、OLEDのワイドなテールライトを取り込んでいる。

グリルの青い光は、フロントバンパー下部やサイドシル、リアバンパーにも続いている。ワイパーやドアハンドルを取り除くなど、EQ Aは徹底的にエアロダイナミクスを追求してデザインされている。

「コンセプトEQ Aにおいて、われわれのデザイン哲学を再構築しました。不要な折り目やラインを排除しています。これが今後のEQブランドの特徴となるでしょう」とメルセデスのデザイン部門チーフのゴードン・ウェゲナーは語る。

EQ Aは全長4285mm、全幅1810mm、全高1428mmとなり、現行Aクラスよりも14mm短く、30mm幅広く、6mm低い。

充電インフラ整備も急ぐ

この2番目のEQコンセプトのパワートレインは、今後のEQモデルのために準備されてきたものだ。フロントのボンネット内とリアアクスル内にそれぞれ搭載された2基のモーターを使用する。EQ Cに搭載されていたものと同等の組み合わせにより、272psと51kg-m以上のトルクを発揮し、0-100km/h加速は「5秒前後」とされている。

可変トルク配分機能付きの4WDシステムとフロアの低い位置に搭載されたバッテリーパックによって、メルセデスはこのクルマの運動性能を確保している。コンセプトEQ Aにおいては、トルク配分が異なるスポーツとスポーツ・プラスのふたつのドライブモードが用意されていた。

EQ Aはメルセデスの姉妹会社であるアキュモーティブ製の60kWhリチウムイオンバッテリーを搭載する。このバッテリーにより、400km程度の航続距離を実現し、10分間の急速充電で100kmの走行が可能だという。

メルセデスは米国の充電設備プロバイダーであるチャージポイントへの投資を行っており、EQブランドのモデルの充電環境整備を急いでいる。コンセプトEQAの発表にともない、メルセデスはチャージポイントの営業を欧州にも拡大する方針を示した。

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